未来技術遺産とは?
日々新製品が登場し、古い製品は姿を消している。そんな過去の製品たちを「重要科学技術史資料」として、後世へ残していくための取り組みが進められていた。未来技術遺産という愛称で親しまれるこの取り組みは、国立科学博物館を中心に進められている。未来技術遺産はどのように選定されているのか?その取り組みの最前線を取材した。
人々の生活を変えた製品たち
現在までに登録された未来技術遺産は200点以上。その中には例えば家庭用の粉末洗剤など、日用品として親しまれる製品も含まれている。明治時代以降、科学技術や産業の発展よってもたらされた製品たちは、日本人の生活を大きく変え続けてきた。そんな日本の製品第一号と言えるのが白熱電球だ。今から100年以上前に、人々の生活はどのように変わったのか?未来技術遺産から知る事ができる歴史を振り返る。
未来技術遺産が物語る日本の文化
今から100年以上も前に発明された蓄音器。音声を録音し、保存・再生ができるこの機械の登場によって人々の生活は大きく変わった。そんな蓄音器とともに未来技術遺産として登録されているのが日本で初めて販売されたレコードだ。その歴史を辿ると当時の日本人を物語るあるエピソードが見えてきた。
100年前の人々は新たな技術をどのように受け入れたのか?
日本で開発され発展した産業分野の代表格が自動販売機。機械による自動販売は、日本独自の文化とも言えるかもしれない。そんな自動販売機の原点ともいえる未来技術遺産が保存されている。明治時代の末期に稼働していた日本現存最古のお酒専用の自動販売機だ。では当時の人々は、自動販売機をどのように受け止めたのか?未来技術遺産が物語る当時の人々の姿を追った。
主な取材先
国立科学博物館
東芝ライテック
金沢蓄音器館
二戸歴史民俗資料館