ガリレオX

<アンコール放送>BON-Science 科学が解き明かす盆栽の技

BSフジ
本放送:08月05日(日)昼11:30~12:00

 いま世界中から注目を集めている「盆栽」。日本独自の文化である盆栽のことを私達はどれだけ知っているのだろうか?  盆栽はいつ頃から日本の文化となったのか?盆栽の魅力的なフォルムはどのようにして作られるのか?盆栽の歴史や植物の特性を利用した育て方など、盆栽の魅力を引き立たせている秘訣を探りながら、これまで知られていなかった植物のメカニズムに迫る。

盆栽の”歴史” 
 日本の伝統文化である盆栽の歴史は古く、その原点は1300年前にまで遡ることができるという。しかし当初から、盆栽、と人々に呼ばれていたわけではなかった。
 なんと、盆栽という名称がついたのは、明治なのだ。では一体それまでなんと呼ばれていたのだろうか?盆栽の歴史をたどりながら、「盆栽とは何か」を探っていく。

盆栽を形作る”技”
 「盆栽」と聞くと、小さな鉢に収まりながら、大樹のような風格を保っている姿を想像することは容易い。しかし盆栽師たちがどのようにして盆栽の形を作っているのかは、一般的には知られてこなかった。そんな盆栽師たちが日々行っている盆栽を形作る技を覗いてみると、そこには未だ科学で解き明かされていない植物のメカニズムを利用した多彩な技を知ることができた。

”根切り”という技
 盆栽を形作る技。その一つに植替えの際に行われる「根切り」という技がある。この技は、文字通り盆栽の根を切ることで、盆栽に活力を与えることができるという。なぜ植物の命の源ともいえる根を切ることが活力を与えるへ繋がるのだろうか?そのメカニズムを科学的視点から解き明かしていく。

枝がなければ枝をつければいい?”接ぎ木”
 人々を惹きつけてやまない盆栽。その美しさを作り出す技に、別の植物の枝(同科の植物)をくっつけて一つにしてしまう接ぎ木という技がある。
 しかし接ぎ木は特段珍しい技ではない。なぜならば農業や園芸で用いられる手法として千年以上も利用されてきたからだ。しかしなぜ接ぎ木ができるのか?というメカニズムは謎ままだった。そんな数千年の歴史をもつ接ぎ木の謎がいま科学の力によって解き明かされようとしていた。


主な取材先
田口文哉さん (さいたま市大宮盆栽美術館)
黒須輝夫さん (松雪園)
朝比奈雅志さん (帝京大学)
綿引雅昭さん (北海道大学)
野田口理孝さん (名古屋大学)
日本盆栽協会
星人空中盆栽園

   
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