ペンギンを模倣し、水中を縦横無尽に進むロボットの開発を目指す!
水中を“飛ぶ”ペンギンの羽ばたきを真似た、水中用のロボット開発が進められている。そのロボットには従来の水中推進装置であるスクリューの危険性を克服し、更に敏捷性をも向上することのできる推進装置を使うという。ペンギンを模倣した水中ロボットとはどのようなロボットなのだろうか?
マンボウが空を飛ぶ⁉
私たちが空や空港で目にする飛行機といえば「胴体が筒状で、両脇に翼が生えている」という形だ。この飛行機の形状はライト兄弟が飛行機を開発した100年前から現在に至るまで研究がし尽くされており、今や発展の余地がほとんど残されていないのだという。そこで、宇宙航空研究開発機構が次世代の飛行機として開発を進めているのが、マンボウ型飛行機だった。
ハリセンボンの棘で水を弾く!
体を棘で覆った魚、ハリセンボンから高機能な材料が開発されていた。それはハリセンボン特有の棘の構造とその皮膚の柔らかさを模倣した、「超撥水」という機能と高い耐久性を併せ持つ新しい材料だった。ハリセンボンから生まれた新材料で環境問題が解決できるかもしれない。
蚊の被害が無い未来を目指して
夏になると現れ、昼夜を問わず私たちを悩ませる因縁の昆虫「蚊」。蚊は日が暮れた夜でも障害物を避けて飛ぶことのできる飛行機能を備えている。が、そのメカニズムは長きに渡って謎に包まれていた。その謎を千葉大学の中田さんはついに解明したという。その蚊独自のメカニズムは、いったいどのような技術へと応用するのだろうか?
長い進化の歴史の中で生物が獲得した特徴を学び、新たな技術を開発するバイオミメティクスの最新研究に迫る。
主な取材先
千葉大学 中田 敏是さん
東京工業大学 田中 博人さん
宇宙航空研究開発機構 星 光さん
物質・材料研究機構 内藤 昌信さん