ガリレオX

コロナに立ち向かう大阪DNAワクチン ワクチン開発の最前線を追う

BSフジ
本放送:07月12日(日)昼11:30~12:00
再放送:07月19日(日)昼11:30~12:00

 新型コロナウイルスの感染を阻止する手立ては人類に無いのだろうか?そんな中、日本で、そして大阪で、新型コロナウイルスに立ち向かう人々がいる。現在、大阪大学では新型コロナウイルスの感染を予防する「DNAワクチン」という新しいワクチン開発が行われているのだ。そして今、吉村洋文知事を代表とする大阪府や民間企業など、産学官民一体の協力を得ることで従来では考えられないスピードで実用化に向けて開発が進んでいるという。果たして、DNAワクチンとはどのようなものなのか?そのメカニズムと開発の現状に迫る。

オール大阪DNAワクチン
 世界を窮地へと陥れる新型コロナウイルス。現在、米、中、独、英、仏、様々な国でワクチンの開発が進んでおり、WHOによれば、新型コロナ感染予防ワクチン候補は現在(2020年7月)、世界でおよそ140種類以上に登るという。そして、日本でもワクチン開発は行われている。中でも世界の注目を集めているのは、大阪大学が開発に取り組んでいる「DNAワクチン」だ。一体、DNAワクチンとはどのようなワクチンなのだろうか?開発を主導する大阪大学の寄附講座教授 森下さんに取材を行った。

ワクチンとは?
 ワクチンは、治療薬のように病気に罹ってから回復することを目的としたものではなく、病原体の感染を阻止することで、病気に罹る前に予防することを目的に作られたものだという。では一体どのようにして、ワクチンは、病原体の感染を阻止することができるのだろうか?ワクチンのメカニズム、種類、誕生の歴史を探る。

DNAワクチンの実用化に向けて
 通常、ワクチンを実用化するには、9年から17年間という長い期間が必要だ。しかし、大阪大学が開発している“DNAワクチン”は、従来では考えられないスピードで開発が進んでおり、なんと開発着手からおよそ一年後となる、2021年春の実用化を目標にしているという。一体どのようにしてそのような速度で開発を進めることができるのか?また開発を早めることで安全性などを損なうことはないのだろうか?

国産ワクチンの重要性
 新型コロナウイルスの感染予防するため、世界では140以上のワクチン開発が進められている。中には、大阪大学のDNAワクチンより早く実用化されるであろうと目されるワクチンも複数存在している。では、それらを利用すれば、より早く新型コロナウイルスの感染を予防し、国内の被害を食い止めることができるのではないだろうか。
しかし、大阪府の吉村知事は、国産ワクチンの開発は絶対的に必要な急務だと訴えている。


主な取材先
大阪大学 森下 竜一さん
大阪大学適塾記念センター 松永 和浩さん
大阪大学 朝野 和典さん
大阪府知事 吉村 洋文さん

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