
伝説の怪物が実在する!!
ギリシア神話に登場する英雄ヘラクレスは、義母ヘラの策略によって正気を失い、妻と子を手にかけてしまう。その罪を償うため、ヘラクレスは神託を受け、十二の試練に挑むこととなった。
その試練のひとつが、人里を荒らしていた、九つの首を持つ水蛇の怪物ヒュドラの退治である。
怪物ヒュドラは、首を切られてもたちまち蘇る、ほとんど不死身ともいえる再生能力を持ち、さらに、触れるだけで命を奪う強烈な猛毒を備えていた。
ヘラクレスはこの難敵に苦戦しながらも、最終的に岩の下に封じ込めることで、ヒュドラを討ち果たしたとされている。
しかしその後、ヒュドラの毒は巡り巡ってヘラクレス自身の命を奪い、英雄は悲劇的な最期を迎えたと語られている。
そしていま、この「ヒュドラ」の名を冠する生物が、現代の科学者たちによって研究されている。驚くべきことに、その生物は、特別な場所にいるわけではない…池や川など、私たちの身近な淡水環境に、ごく普通に存在しているというのだ!

知られざる!ヒドラの生態に密着!
不死身の怪物ヒュドラの名を冠する刺胞動物、ヒドラ。
身近な淡水に生息しながら、その生態は、いまだほとんど知られていない。
しかし、その小さな体の内側を覗いてみると…そこには、怪物ヒュドラの名にふさわしい恐るべき能力と、驚くべき生き様が秘められていた。
「獲物を捕らえる、その一瞬」
「切られても、なお再生する、その瞬間」
顕微鏡が捉える、ここでしか見ることのできない映像とともに、ヒドラの知られざる生態を覗く!

人類の未来の希望を秘めたヒドラ研究
刺胞動物ヒドラ。
その研究からは、意外にも医療へとつながる可能性が見えてきた。
がん、アルツハイマー病、ハンチントン病…ヒドラの生態を詳しく探ることで、これらの病気を理解する手がかりが得られるという。
さらにヒドラの中には、別の生物を体内に住まわせ、共に生きる種も存在する。
動物でありながら、光合成の力を利用するという、常識を超えた生き方を選んだヒドラである。
ヒドラが秘める可能性とは何か?