生きがい

渡部昇一(上智大学名誉教授) 著
定 価:
本体905円+税
判 型:
新書版
ページ数:
260ページ
ISBN:
9784898315248
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生きがいとは、
自己実現である!

生きがいは、外に適応することでは得られない。自分に喜びを与えるものを発見すればあなただけの「生きがい」が生まれる。自分とは、幸福感とは何か、人間らしく生きるために大切なこととは何か? 人間の本性に立ち返って、具体的かつ独創的な「手ごたえある生き方」を解き明かす。

著者プロフィール

渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr. phil.,Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書のほか、『文科の時代』『知的生活の方法』『日本史から見た日本人』『指導力の差』『「東京裁判」を裁判する』『日本は「侵略国家」ではない!』『「パル判決書」の真実』『「戦後」混迷の時代に』『知的生活の方法・音楽篇』(渡部玄一・共著)などの話題作やベストセラー多数がある。

目次

第1章 「外の物指し」がない時代に
「生きがい論」との出合い
「外側」の価値体系が崩壊したとき
日本でも「外なる物指し」がなくなった
アメリカでは麻薬さえ「生きがい」
価値が外からやって来る社会主義国家
第2章 自分の内に価値を作る潮流
アメリカ的心理療法は外に内を合わせる技術
新左翼の隆盛と崩壊
ドラッグとオカルティズムの蔓延
内側から新しい価値を再建する
第3章 性悪説からの脱出が出発点
性善説と性悪説
日本はアメリカ的社会になりつつある
フロイトも性悪説を強化した
行動心理学も性悪説
行動心理学者スキナーの意見
近代的独裁主義はすべて性悪説
第4章 性善説こそが生きがいを求める姿勢
どんぐりの成長と心の成長
実現されるべき自己とは「善きもの」
「内なる声」に耳をかたむけよう
心のうずき──ある女性の例
「内なる声」は潜在能力の声
第5章 「機能快」という快感
潜在力を機能させることは生きがい
ヘレン・ケラー女史と狼少女の場合
機能快と女性問題
女性の生きがい
愛する力は精神的機能快
自分に喜びを与えるものが鍵
第6章 知的成長の条件
精進料理にみる肉体の成長条件
心の成長条件は安全と愛情
知的成長にも必要な安全感
安心感の欠如は精神的成長もはばむ
家族制度は人類の知恵
第7章 アイデンティティの危機
「自分はいったい何であるか」
安定した帰属意識が知的活動を発展させる
女性のアイデンティティ問題
女性の生きがいは男性と異なる
安全は成長の蛋白質、愛情はビタミン
女性の社会的活動を四つに分類
成人は自力で生きがいを勝ちとれる
第1章 「外の物指し」がない時代に
  • 「生きがい論」との出合い
  • 「外側」の価値体系が崩壊したとき
  • 日本でも「外なる物指し」がなくなった
  • アメリカでは麻薬さえ「生きがい」
  • 価値が外からやって来る社会主義国家
第2章 自分の内に価値を作る潮流
  • アメリカ的心理療法は外に内を合わせる技術
  • 新左翼の隆盛と崩壊
  • ドラッグとオカルティズムの蔓延
  • 内側から新しい価値を再建する
第3章 性悪説からの脱出が出発点
  • 性善説と性悪説
  • 日本はアメリカ的社会になりつつある
  • フロイトも性悪説を強化した
  • 行動心理学も性悪説
  • 行動心理学者スキナーの意見
  • 近代的独裁主義はすべて性悪説
第4章 性善説こそが生きがいを求める姿勢
  • どんぐりの成長と心の成長
  • 実現されるべき自己とは「善きもの」
  • 「内なる声」に耳をかたむけよう
  • 心のうずき──ある女性の例
  • 「内なる声」は潜在能力の声
第5章 「機能快」という快感
  • 潜在力を機能させることは生きがい
  • ヘレン・ケラー女史と狼少女の場合
  • 機能快と女性問題
  • 女性の生きがい
  • 愛する力は精神的機能快
  • 自分に喜びを与えるものが鍵
第6章 知的成長の条件
  • 精進料理にみる肉体の成長条件
  • 心の成長条件は安全と愛情
  • 知的成長にも必要な安全感
  • 安心感の欠如は精神的成長もはばむ
  • 家族制度は人類の知恵
第7章 アイデンティティの危機
  • 「自分はいったい何であるか」
  • 安定した帰属意識が知的活動を発展させる
  • 女性のアイデンティティ問題
  • 女性の生きがいは男性と異なる
  • 安全は成長の蛋白質、愛情はビタミン
  • 女性の社会的活動を四つに分類
  • 成人は自力で生きがいを勝ちとれる
第8章 苦痛と成長の関係
「違和感」と生きがい
私が自己実現を実感したとき
無理に周囲に「適応」するな
強烈な違和感が偉大な人物をつくる
谷崎潤一郎と永井荷風
よく伸びる人ほどよく悩む
「ぬるま湯」を出る勇気
第9章 「生きがい」のある人
(1)「現実の認識がすぐれている」
(2)「自分をせめず、人をせめず、自然をせめず」
(3)「自発性が豊かになる」
(4)「ますます問題中心的になる」
(5)「人から離れ、プライバシーの欲求が大きくなる」
(6)「自立性が増加して、流行文化に抵抗する」
(7)「鑑賞力が新鮮で、感情的反応が豊かになる」
(8)「小恍惚の体験の回数が増す」
(9)「自分をますます人類の一員と考える」
(10)「対人関係が変わってくる」
(11)「性格の構造がよりデモクラティックになる」
(12)「創造力が大いに増す」
(13)「価値観が多少変わってくる」
第10章 生きがいとしての「小恍惚」
「大恍惚」という神秘体験
生命の本質の発見
麻薬による「恍惚」の代用
自己実現は「小恍惚」の積み重ね
第11章 「小恍惚」の作り出し方
(1) 心は「よきものは受け容れる」状態にある
(2)「物のあわれ」を知る心
(3)「かるみ」ということの価値
第12章 仕事と生きがい
恍惚を恐れる人々
小恍惚主義の流れは止められない
人間は仕事を通じて自己を実現したがる
人間は多種多様な職業を選ぶ
「守ってくれる職業」の重要性
第13章 「人間らしさ」の構造
教育は不必要ではないか
性善なるものもさらによくする可能性
無限成長という哲学
生きているという手ごたえ
被造者は感謝したいもの
日常生活の中にも創造性がある
第8章 苦痛と成長の関係
  • 「違和感」と生きがい
  • 私が自己実現を実感したとき
  • 無理に周囲に「適応」するな
  • 強烈な違和感が偉大な人物をつくる
  • 谷崎潤一郎と永井荷風
  • よく伸びる人ほどよく悩む
  • 「ぬるま湯」を出る勇気
第9章 「生きがい」のある人
  • (1)「現実の認識がすぐれている」
  • (2)「自分をせめず、人をせめず、自然をせめず」
  • (3)「自発性が豊かになる」
  • (4)「ますます問題中心的になる」
  • (5)「人から離れ、プライバシーの欲求が大きくなる」
  • (6)「自立性が増加して、流行文化に抵抗する」
  • (7)「鑑賞力が新鮮で、感情的反応が豊かになる」
  • (8)「小恍惚の体験の回数が増す」
  • (9)「自分をますます人類の一員と考える」
  • (10)「対人関係が変わってくる」
  • (11)「性格の構造がよりデモクラティックになる」
  • (12)「創造力が大いに増す」
  • (13)「価値観が多少変わってくる」
第10章 生きがいとしての「小恍惚」
  • 「大恍惚」という神秘体験
  • 生命の本質の発見
  • 麻薬による「恍惚」の代用
  • 自己実現は「小恍惚」の積み重ね
第11章 「小恍惚」の作り出し方
  • (1) 心は「よきものは受け容れる」状態にある
  • (2)「物のあわれ」を知る心
  • (3)「かるみ」ということの価値
第12章 仕事と生きがい
  • 恍惚を恐れる人々
  • 小恍惚主義の流れは止められない
  • 人間は仕事を通じて自己を実現したがる
  • 人間は多種多様な職業を選ぶ
  • 「守ってくれる職業」の重要性
第13章 「人間らしさ」の構造
  • 教育は不必要ではないか
  • 性善なるものもさらによくする可能性
  • 無限成長という哲学
  • 生きているという手ごたえ
  • 被造者は感謝したいもの
  • 日常生活の中にも創造性がある
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