技術トレンドの確かな読みと圧倒的な実行力!
10年先は、こうして読め!
10年先は、こうして読め!
プレステを創り、PSX、次世代プレステでデジタル戦争に勝つ、ソニーの救世主・久多良木健。未来を見抜き、呼び込む「久多良木の法則」とは? 未来のデジタル・エンターテインメントを拓く革命児・久多良木の思想、独特の発想、行動様式、そして市場の作り方のノウハウが満載。巻末には、著者と久多良木のインタビューも掲載。
著者プロフィール
麻倉怜士(あさくら・れいじ)
1950年生まれ。横浜市立大学卒業後、日本経済新聞社を経て、プレジデント社入社。雑誌「プレジデント」副編集長、雑誌「ノートブックパソコン研究」編集長を経て、1991年に、オーディオ・ビジュアル/デジタル・メディア評論家として独立。日本画質学会副会長。自宅に150インチのシアターを設置し、ハード、ソフトの研究を行っている。デジタルAV機器、ネットワークの動向に詳しい。主な著書に、『ソニーの野望』(IDGジャパン)、『シャープ─目のつけどころの研究』(ごま書房)、『「ハイビジョン・プラズマALIS」の完全研究』『DVD-RAM革命』『DVD-RWのすべて』(以上、オーム社)、『DLPのすべて』(ニューメディア社)などがある。連載・寄稿誌に「HIVI」「日経ゼロワン」「PEN」「日経WinPC」「デジモノステーション」ほか多数。
目次
第1部 マイナスからの出発
第1章 熱き思い──社内密造酒 を作り続けた男、久多良木健
「システムG」との出会い
ソニー入社はやんちゃ組の代表として
とりつかれたデジタル信号処理の魅力と魔力
「世の中を自分の技術で変えたい!」への熱き思い
ソニーのなかの〝デジタル嫌い〟
「デジタル」最前線の情報処理研究所
第2章 「DO IT !」──決断へのプロセス
新幹線東京駅ホームでの衝撃
任天堂への売り込みに奔走
第一次プレイステーション・プロジェクト──壮大なるメディア・ビジョンとは
任天堂の裏切り
大賀の決断。「DO IT!」への道程
久多良木の自信は?
「どうしてもこのゲーム機をやろう」という大賀の強い意志
プロジェクトをサバイバルさせよ──ソニーを離れる
エピック・ソニー側の事情
ソニーのリソースを思いっきり使おう
シナリオには松、竹、梅がある
一九九四年一二月三日、用意した一〇万台が全国で瞬間蒸発
第2部 世界制覇のためのKFS
第3章 ソフトメーカーをいかに引き入れるか──未来志向のライブラリ開発戦略
ソニーにソフトなし
「三〇〇万台売れたら参入してもいい」──その根拠
反対から「賛成」へ──流れを変えたセガの三次元CG『バーチャファイター』
驚愕の実機デモンストレーション
ナムコはなぜ、参加したのか
宿敵への狼煙
ハードウェアの仕掛け──①三次元CG
ハードウェアの仕掛け──②先入観を払拭した「CD-ROM」
ソフトウェアの仕掛け
反対も多かったライブラリ。だが絶対に必要
第4章 流通革命・販売店をいかに味方にするか──「突破」の戦略
マスクROMが引き起こす流通の大混乱
リピート生産が不可能なメディアの限界
唯一のソリューションがCD-ROM
流通を変革するという強い意志
ソフトメーカーの経営者をターゲットにした仕掛け
CD-ROMによる「枚数決定の辛さ」からの解放
レコードのビジネスモデルをゲームに転用
「直販」の発想
本当の革命は「仕入れ販売方式」
弱小メーカーに参加して欲しい
「絶対に無理だ」の反応
コナミの反対
リベートなしの軋轢
8ミリビデオ譲りの広告戦略
フォーマット広告ができるのはプレイステーションしかないから
「サービス満点」の理由
広告は商品の「おもしろさ」があってこそ
ユーザー拡大へ、仕掛けの連続
第5章 勝てるゲーム機をいかにつくるか──アルゴリズムの知恵
マルチメディアではない。最強のゲーム機を作れ
システムGから移植したアーキテクチャーの美しさ
ハイ・スピードを目指せ!
システム・オン・シリコンの発想
確実なシミュレーションの秘密
部品点数削減の本当の狙い
生産現場に入るデザイナー
大賀と久多良木の衝突
セガサターンへの値下げ誘発
「スーパー・デザイナー」後藤のこだわり
しかしこれほど苦労した製品も、ほかにない
大賀の「これは社長命令だ!」
第1部 マイナスからの出発
第1章 熱き思い──社内密造酒 を作り続けた男、久多良木健
- 「システムG」との出会い
- ソニー入社はやんちゃ組の代表として
- とりつかれたデジタル信号処理の魅力と魔力
- 「世の中を自分の技術で変えたい!」への熱き思い
- ソニーのなかの〝デジタル嫌い〟
- 「デジタル」最前線の情報処理研究所
- 新幹線東京駅ホームでの衝撃
- 任天堂への売り込みに奔走
- 第一次プレイステーション・プロジェクト──壮大なるメディア・ビジョンとは
- 任天堂の裏切り
- 大賀の決断。「DO IT!」への道程
- 久多良木の自信は?
- 「どうしてもこのゲーム機をやろう」という大賀の強い意志
- プロジェクトをサバイバルさせよ──ソニーを離れる
- エピック・ソニー側の事情
- ソニーのリソースを思いっきり使おう
- シナリオには松、竹、梅がある
- 一九九四年一二月三日、用意した一〇万台が全国で瞬間蒸発
- 「三〇〇万台売れたら参入してもいい」──その根拠
- 反対から「賛成」へ──流れを変えたセガの三次元CG『バーチャファイター』
- 驚愕の実機デモンストレーション
- ナムコはなぜ、参加したのか
- 宿敵への狼煙
- ハードウェアの仕掛け──①三次元CG
- ハードウェアの仕掛け──②先入観を払拭した「CD-ROM」
- ソフトウェアの仕掛け
- 反対も多かったライブラリ。だが絶対に必要
- マスクROMが引き起こす流通の大混乱
- リピート生産が不可能なメディアの限界
- 唯一のソリューションがCD-ROM
- 流通を変革するという強い意志
- ソフトメーカーの経営者をターゲットにした仕掛け
- CD-ROMによる「枚数決定の辛さ」からの解放
- レコードのビジネスモデルをゲームに転用
- 「直販」の発想
- 本当の革命は「仕入れ販売方式」
- 弱小メーカーに参加して欲しい
- 「絶対に無理だ」の反応
- コナミの反対
- リベートなしの軋轢
- 8ミリビデオ譲りの広告戦略
- フォーマット広告ができるのはプレイステーションしかないから
- 「サービス満点」の理由
- 広告は商品の「おもしろさ」があってこそ
- ユーザー拡大へ、仕掛けの連続
- マルチメディアではない。最強のゲーム機を作れ
- システムGから移植したアーキテクチャーの美しさ
- ハイ・スピードを目指せ!
- システム・オン・シリコンの発想
- 確実なシミュレーションの秘密
- 部品点数削減の本当の狙い
- 生産現場に入るデザイナー
- 大賀と久多良木の衝突
- セガサターンへの値下げ誘発
- 「スーパー・デザイナー」後藤のこだわり
- しかしこれほど苦労した製品も、ほかにない
- 大賀の「これは社長命令だ!」
第3部 ソニーとプレイステーション
第6章 ソニー愛憎──徹底的に夢を追った「値下げ」
合弁を巡るソニーとソニー・ミュージックの対立
キャッシュフロー・マネージメント
突然の値下げ発表──ソニー本社との戦い
大胆なコスト割れも……
第7章 アメリカ「指揮権争奪戦」──世界へ疾風怒濤
すべてに「ノー」アメリカのマネジメント
ソニー・アメリカからプレイステーションを取り戻せ
週に四日のアメリカ出張
急速な立ち上げを追求したヨーロッパ
国内の危機を救った海外の大ブレイク
第4部 久多良木健の「思想」と「行動」
第8章 久多良木流ベンチャービジネス論──起業家の理論と実践九カ条
第一条 サラリーマンだからできる天衣無縫
第二条 使える資源はすべて使う
第三条 ベンチャーで、人を集める法
第四条 母体(ソニー)から独立して仕事する
第五条 最高の仲間を集めて、自分たちで仕切る
第六条 トレンドは必ず山谷を描く
第七条 クオリティーを求める姿勢が先見力を支える
第八条 先見を「小出し」にする
第九条 進化の仕掛けを仕込む
特別収録 久多良木健、PSXと次世代機を語る
第3部 ソニーとプレイステーション
第6章 ソニー愛憎──徹底的に夢を追った「値下げ」
- 合弁を巡るソニーとソニー・ミュージックの対立
- キャッシュフロー・マネージメント
- 突然の値下げ発表──ソニー本社との戦い
- 大胆なコスト割れも……
第7章 アメリカ「指揮権争奪戦」──世界へ疾風怒濤
- すべてに「ノー」アメリカのマネジメント
- ソニー・アメリカからプレイステーションを取り戻せ
- 週に四日のアメリカ出張
- 急速な立ち上げを追求したヨーロッパ
- 国内の危機を救った海外の大ブレイク
第4部 久多良木健の「思想」と「行動」
第8章 久多良木流ベンチャービジネス論──起業家の理論と実践九カ条
- 第一条 サラリーマンだからできる天衣無縫
- 第二条 使える資源はすべて使う
- 第三条 ベンチャーで、人を集める法
- 第四条 母体(ソニー)から独立して仕事する
- 第五条 最高の仲間を集めて、自分たちで仕切る
- 第六条 トレンドは必ず山谷を描く
- 第七条 クオリティーを求める姿勢が先見力を支える
- 第八条 先見を「小出し」にする
- 第九条 進化の仕掛けを仕込む
特別収録 久多良木健、PSXと次世代機を語る