「昭和の大戦」の真実(正)

黄文雄(評論家) 著
定 価:
本体886円+税
判 型:
新書版
ページ数:
180ページ
ISBN:
9784898316504
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「彼らが戦争に突入したのは、主として自衛のためやむをえなかったことだった」──マッカーサー元帥の証言

民族や国家、文化、文明、宗教、言語、党派、利害関係が違えば、史観だけでなく価値観も違う。時代によっても異なるのが常識だ。戦後、日本の文化人はことさら自国の過去を否定してきた。しかし、台湾をはじめ多くのアジアの国々では、「日本が過去にした悪い行いは、戦争に負けたことだけ」という声がむしろ「常識」である。歴史というものは、過去のこまごまとした出来事の積み重ねであり、金太郎アメのようにどこを切っても同じではない。過去の一時期だけを見るのでは、真に歴史を見ることにはならない。大東亜戦争は自存自衛の戦争、アジアの解放・独立に貢献した。日本人にいま必要なことは、反省や謝罪ばかりをするのではなく、歴史の真実を知ることだ!

著者プロフィール

黄文雄(こう・ぶんゆう)
文明史家、評論家。1938年、台湾生まれ。1964年来日、早稲田大学商学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開している。巫福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞。著書に『捏造された昭和史』『韓国は日本人がつくった』『近代中国は日本がつくった』『満州国は日本の植民地ではなかった』『日中戦争は侵略ではなかった』『台湾は日本の植民地ではなかった』『戦争の歴史・日本と中国』『それでも中国は崩壊する 改訂版』『森から生まれた日本の文明』『これからの中国は、こうなる!』『それでも、中国は日本を越えることができない!』『哲人政治家 李登輝の原点』(以上、ワック)『日本支配を狙って自滅する中国』『日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか』(徳間書店)など多数。

目次

第1章 大東亜戦争を世界史の視点から見直す
  • 1「大東亜戦争」を「太平洋戦争」と称する過ち
  • GHQによって抹殺された「大東亜戦争」の呼称
  • 敵国側の呼称を使い続ける必要などない
  • 2大東亜戦争は果たして避けられたのか
  • 「二十世紀世界の戦争」の視点を持て
  • 日本一国の意思だけで決められない宿命にあった
  • 3大東亜戦争の否定・肯定論から貢献論へ
  • 「否定論」と「肯定論」を超えた見地から
  • 日本人が語ろうとしない大東亜戦争の歴史貢献
  • 4必要なのは「反省と謝罪」より「歴史の省察」である
  • 「反省と謝罪」の年中行事を反省せよ
  • 最大の「被害者」はむしろ日本だった
  • 愚かで偽善的な謝罪外交をやめよ
第2章 列強の脅威と戦い続けた日本の宿命
  • 1東アジア世界の主導権を賭けた日清戦争
  • 朝鮮独立と近代化を支援した日本の事情
  • 朝鮮をめぐる日清の争いと欧米列強の脅威
  • 清国の武力威嚇で高まる開戦論
  • 朝鮮独立を認める日本と属国扱いする清国
  • 日本懲罰に失敗した清国
  • 「国民」を持たない清国の敗戦は歴史の必然だった
  • 呑まざるを得なかった屈辱的な三国干渉
  • 競うように清国を蚕食し始めた欧米列強
  • 2日英同盟の消長が映す勢力地図の転変
  • ロシアとドイツを見すえた日英同盟
  • アメリカとの協調へと転じたイギリス
  • 中国進出をめざすアメリカが画策した日英同盟解消
  • 3世界史の進路を変えた日露戦争
  • 開戦論の発端はロシアの韓国への野心だった
  • ロシアが欲しがっていた大洋への出口
  • 開戦に追い込んだロシアの満州占拠
  • 狂気の沙汰としか思えなかった小国日本の挑戦
  • 世界が驚嘆し絶賛した勇猛果敢な日本の勝利
  • 諸国に影響を与えた日本軍兵士の献身的な愛国心
  • 4大国主義以外に選択肢がなかった日本
  • 自由主義から生まれた「小日本主義」論争
  • 甘い幻想でしかなかった「小日本主義」
  • 列強の時代ゆえに選んだ富国強兵への道
  • 日本の戦争はすべて正当防衛だった
第3章 泥沼の日中戦争から日米開戦へ
  • 1日本を追い詰めていった米英本位体制
  • 好意から敵視に変わったアメリカの対日観
  • 満蒙をめぐり激化するアメリカの対日攻勢
  • ワシントン体制の主眼は日本叩きだった
  • 幣原協調外交の無抵抗主義が助長した日本叩き
  • 日本のアジア防衛の戦いは歴史的必然である
  • 2逆転を策した日独枢軸構想の迷走
  • 日独防共協定の日本の意図
  • ドイツから持ちかけられた日独伊三国同盟
  • ソ連を取り込んだ四国連携プランの破綻
  • ドイツの「裏切り」と日本の孤立
  • 3中国の罠にはまった日中戦争
  • 日本の好意と中国の悪意
  • 「中華民族」という反日ナショナリズムの出現
  • 中国の露骨な排日戦略の末に起きた満州事変
  • 共存共栄が理解できない中国民族
  • 和平工作を受けつけなかった中華の伝統
  • 日本は内戦に引きずり込まれた犠牲者だった
  • 日本が切望したのは中国の近代化だ
  • 戦争の拡大を望まない日本と望む中国
  • 日本の政府声明が語る戦争の真因とは
  • 和平を拒否したのは蒋介石の側だった
  • 日中戦争は一九三八年秋に終了していた
  • 4大東亜戦争のボタンを押したアメリカ
  • ブロック経済で危機的状況に追い込まれた日本
  • 「日本に何も与えない」という経済封鎖戦略
  • 戦争誘発覚悟の対日石油禁輸
  • 日米開戦のボタンを押したハル・ノート
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