日本の将来に大きく関わる
「皇室の危機」!
「皇室の危機」!
民のために無私の祈りを捧げる「祭祀王」としての天皇が、天皇たりうる所以である。祭祀を離れた天皇は天皇ではない。一説では、皇太子ご夫妻が唱えていた新しい時代の「公務」は、国連に関係する仕事であるらしい。私が恐れるのは、雅子妃が皇太子殿下に天皇としてあるまじき考えを持たせるよう誘いはしないかという点である──まえがきに代えてより。「雅子妃問題」を放置しておけば、皇室の危機、そして日本の危機につながる。いまこそ、タブーなき国民的議論を!
著者プロフィール
西尾幹二(にしお・かんじ)
評論家。電気通信大学名誉教授。1935年、東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。東京大学大学院文学修士。文学博士。著書に『ヨーロッパの個人主義』『ニーチェとの対話』(講談社現代新書)、『教育と自由』『わたしの昭和史』1〜2(新潮選書)、『ニーチェ』第一部、第二部(中央公論新社・ちくま学芸文庫)、『歴史を裁く愚かさ』(PHP研究所)、『国民の歴史』(扶桑社・文春文庫)、『国家と謝罪』『GHQ焚書図書開封』(徳間書店)、『日本はナチスと同罪か』『日本人はアメリカを許していない』(ワック)、近著に『天皇と原爆』(新潮社)、『平和主義ではない「脱原発」』(文藝春秋)など。