戦乱と文化の興隆

渡部昇一「日本の歴史」③戦国篇

渡部昇一(上智大学名誉教授) 著
定 価:
本体1333円+税
判 型:
四六版並製
ページ数:
232ページ
ISBN:
9784898311479
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英雄たちの天下統一をめぐる争いと海外進出
秀吉は「東亜共栄圏」を目指していた!

日本の歴史に大断層を生んだ「応仁の乱」と戦国大名の勃興。戦乱を避けて各地に移動した知識人たちにより、文化は全国に広がった。戦国の世と中世を終わらせた信長。全国平定後、海外進出に目を向けた秀吉。日本軍の大活躍と官僚の屈辱外交など、戦後ほとんど触れられなかった「朝鮮の役」の真実が語られる。

著者プロフィール

渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr. phil.,Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書のほか、『文科の時代』『知的生活の方法』『日本史から見た日本人』『税高くして国亡ぶ』『指導力の差』『「東京裁判」を裁判する』『日本は「侵略国家」ではない!』『「パル判決書」の真実』『知的生活の方法・音楽篇』(渡部玄一・共著)などの話題作やベストセラー多数がある。

目次

第1章 歴史の大断層「応仁の乱」
日本の大変動
天下動乱の芽
二大大名・細川家と山名家の対立
足利義政を取り巻く人々
外では戦争、内では宴会
日本の美を創出した足利義政
一向宗による“宗教国”の出現
大乱のなかで古今伝授が始まった
全国各地に拡大する文化
第2章 群雄勃興
戦国大名の先駆者たち
関東を我がものにした名将・北条早雲
下剋上の時代を体現した斎藤道三
細川家と足利将軍家の有為転変
朝廷の困窮と吉田社の神道支配
第3章 近世を開いた信長
「上洛」という思想
皇室尊重派だった織田家
「大うつけ」の家督相続と尾張統一
情報を重視した信長の知略
信長と義昭
英雄たちの動きと足利幕府の崩壊
信長とヘンリー八世による中世破壊
軍事の天才信長、武田を滅ぼす
秀才光秀の心のうち
信長の大局観と先進性
第4章 天下布武を引き継いだ秀吉
秀吉ご落胤説は公式見解
大出世を可能にした秀吉のセンス
信長の死と毛利との講和
信長後継者としての器量
「柴田勝家のみは許さず」
秀吉と家康の対決
「豊臣」秀吉と「平」清盛
秀吉の人心掌握術
家康懐柔策を繰り出す秀吉
第1章 歴史の大断層「応仁の乱」
  • 日本の大変動
  • 天下動乱の芽
  • 二大大名・細川家と山名家の対立
  • 足利義政を取り巻く人々
  • 外では戦争、内では宴会
  • 日本の美を創出した足利義政
  • 一向宗による“宗教国”の出現
  • 大乱のなかで古今伝授が始まった
  • 全国各地に拡大する文化
第2章 群雄勃興
  • 戦国大名の先駆者たち
  • 関東を我がものにした名将・北条早雲
  • 下剋上の時代を体現した斎藤道三
  • 細川家と足利将軍家の有為転変
  • 朝廷の困窮と吉田社の神道支配
第3章 近世を開いた信長
  • 「上洛」という思想
  • 皇室尊重派だった織田家
  • 「大うつけ」の家督相続と尾張統一
  • 情報を重視した信長の知略
  • 信長と義昭
  • 英雄たちの動きと足利幕府の崩壊
  • 信長とヘンリー八世による中世破壊
  • 軍事の天才信長、武田を滅ぼす
  • 秀才光秀の心のうち
  • 信長の大局観と先進性
第4章 天下布武を引き継いだ秀吉
  • 秀吉ご落胤説は公式見解
  • 大出世を可能にした秀吉のセンス
  • 信長の死と毛利との講和
  • 信長後継者としての器量
  • 「柴田勝家のみは許さず」
  • 秀吉と家康の対決
  • 「豊臣」秀吉と「平」清盛
  • 秀吉の人心掌握術
  • 家康懐柔策を繰り出す秀吉
第5章 太閤秀吉の栄華
九州平定と佐々成政の末路
勢力を拡大するキリスト教の処遇
秀吉の大仏がたどった数奇な運命
「金銀も用いざれば瓦や石に同じ」
聚楽第に天皇行幸
太閤検地と仏教対策
小田原北条氏の抵抗
恩義と名分を重んじた北条氏
旧領をすべて取り上げられた家康
伊達政宗と蒲生氏郷
第6章 海外進出への意欲
蘇峰こそ「朝鮮の役」の最高権威
海外進出の時代風潮
明の属邦・李氏朝鮮
時代による「朝鮮進攻」の評価
「事変の新しさ」
小西行長と宗義智のついた「嘘」
大東亜戦争初期のような日本軍の快進撃
石を投げつけられた朝鮮国王
秀吉の朝鮮行きを止めた家康と利家
決定的な歴史の「if」
日本水軍の欠陥
陸軍の孤立感
秀吉の外交官はスターリン時代の日本共産党員
陸における日本唯一の敗戦
日本軍の鉄砲の威力
第7章 官僚の屈辱外交と日本軍の活躍
本当に強かった三人の武将
噛みあわない和平交渉
秀吉の独立国家意識と家臣たちの属国根性
「地震加藤」
秀吉大いに怒る
秀頼誕生と〝殺生〟関白
秀吉ご乱心
朝鮮懲罰が目的だった慶長の役
「石曼子」と「鬼上官」
露梁津の戦いとノモンハン事件の共通点
同胞が殺し合った悲惨な朝鮮
秀吉の惨めな最期
秀吉の本質は「明るさ」にある
豊臣家の滅亡を惜しむ
第5章 太閤秀吉の栄華
  • 九州平定と佐々成政の末路
  • 勢力を拡大するキリスト教の処遇
  • 秀吉の大仏がたどった数奇な運命
  • 「金銀も用いざれば瓦や石に同じ」
  • 聚楽第に天皇行幸
  • 太閤検地と仏教対策
  • 小田原北条氏の抵抗
  • 恩義と名分を重んじた北条氏
  • 旧領をすべて取り上げられた家康
  • 伊達政宗と蒲生氏郷
第6章 海外進出への意欲
  • 蘇峰こそ「朝鮮の役」の最高権威
  • 海外進出の時代風潮
  • 明の属邦・李氏朝鮮
  • 時代による「朝鮮進攻」の評価
  • 「事変の新しさ」
  • 小西行長と宗義智のついた「嘘」
  • 大東亜戦争初期のような日本軍の快進撃
  • 石を投げつけられた朝鮮国王
  • 秀吉の朝鮮行きを止めた家康と利家
  • 決定的な歴史の「if」
  • 日本水軍の欠陥
  • 陸軍の孤立感
  • 秀吉の外交官はスターリン時代の日本共産党員
  • 陸における日本唯一の敗戦
  • 日本軍の鉄砲の威力
第7章 官僚の屈辱外交と日本軍の活躍
  • 本当に強かった三人の武将
  • 噛みあわない和平交渉
  • 秀吉の独立国家意識と家臣たちの属国根性
  • 「地震加藤」
  • 秀吉大いに怒る
  • 秀頼誕生と〝殺生〟関白
  • 秀吉ご乱心
  • 朝鮮懲罰が目的だった慶長の役
  • 「石曼子」と「鬼上官」
  • 露梁津の戦いとノモンハン事件の共通点
  • 同胞が殺し合った悲惨な朝鮮
  • 秀吉の惨めな最期
  • 秀吉の本質は「明るさ」にある
  • 豊臣家の滅亡を惜しむ
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