茶の間の正義

山本夏彦とその時代①

山本夏彦(コラムニスト) 著
定 価:
本体1619円+税
判 型:
四六判並製
ページ数:
360ページ
ISBN:
9784898311516
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山本夏彦全集・全10巻 第一回配本!
希代のコラムニストのエッセンス!

希代のコラムニストが、巷に巣食う、うさん臭いモラルや正義、したり顔をばっさばっさと斬り捨てる。「テレビのモラルは、茶の間の正義」「年寄のいない家庭は、家庭ではない」「大学卒の大半は高卒並み」「やはり職業には貴賎がある」「分際を知れ分際を」……など、辛辣にしてユーモラスな筆致はまさに痛快! その筆の向かうところ読んでいるこちら側にも及ぶが、「この人に斬られるならば本望」と妙に心地がよい。各巻に未発表の日記を収録。

著者プロフィール

山本夏彦(やまもと・なつひこ)
大正4(1915)年、東京下谷根岸生まれ。少年期に渡仏後、24歳のときショヴォ「年を歴た鰐の話」を「中央公論」に翻訳・寄稿。戦後工作社を設立し、雑誌「室内」(旧題「木工界」)を創刊。同誌に「日常茶飯事」、「諸君‼」に「笑わぬでもなし」、「文藝春秋」に「愚図の大いそがし」、「週刊新潮」に「夏彦の写真コラム」を長期連載し、盛名を馳せる。昭和59年に菊池寛賞、平成2年に『無想庵物語』で読売文学賞、10年に市川市民文化賞を受賞。最期までコラムを書き続けて平成14(2002)年10月、87歳で逝去。著書に『茶の間の正義』『編集兼発行人』『私の岩波物語』『世はいかさま』『一寸さきはヤミがいい』『最後の波の音』ほか多数がある。

目次

茶の間の正義
  • はたして代議士は犬畜生か
  • 株式会社亡国論
  • 核家族礼讃を排す
  • 税金感覚
  • テレビ料理を叱る
  • わが社わがビルを放り出す
  • 新薬の副作用ナンバーワン
  • テレビは革命の敵である
  • 昔話や童話を改竄するな
  • 読めない書けない話せない
  • 繁栄天国というけれど
  • やはり職業には貴賤がある
  • 首相の月給は安すぎる
  • 衣食足りて礼節いまだし
  • 世代の違いと言うなかれ
  • ラーメンと牛乳で国滅びる
  • 言論すべてが空しくきこえる
  • 人か犬か
  • 悪ふざけ
  • 広告
  • レイアウト
  • 非情
  • おしゃべり
  • 大取次
  • 金切声
  • 父よ笑え
  • 私の言文一致
  • 西遊記
  • 銀行
  • ご贔屓 その一
  • ご贔屓 その二
毒言独語
  • 春秋に義戦なし
  • 命ばかりはお助け下さい
  • 問答無用のこともある
  • 分際を知れ分際を
  • 男は言わないことがある
  • 勿体なくて何が悪い
  • 何用あって月世界へ
  • まじめ人間の天下である
  • テレビの正義を笑う
  • アルバムは誰のもの
  • 良心的という名のうそ
  • 私はときどき犬になる
  • 大衆は大衆に絶望する
  • へんな日本人われら
  • ご先祖様はそこにいる
  • 文はうそである
  • 人も羨むプレイボーイ
編集兼発行人
  • チップ出す人
  • 赤線復活
  • 習慣重んずべし
  • 門松
  • オイコラ考
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