
渡部昇一氏推薦!
日本はいま、亡国の道を歩んでいるといえる。迷走する日本の状況を克服するためには、これまで洗脳され培ってきた「間違った歴史認識」を正すことにある。過去もいまも、日本人の弱さの根源は、国際的視力と戦略思想の貧困にあるからだ。世界史に登場する契機となった日清・日露戦争は、日本人にとってどんな意味を持つ戦争だったのか?日本人が知らない真実の歴史を知ることによって、新たな日本の時代が拓けてくる。
著者プロフィール
発言集団シューレ代表。歴史家。教育学博士(Ph.D.)。1942年福岡市生まれ。九州大学法学部卒業。公立高校の教師となり、2003年退職。現在、多数の講演活動などをこなしている。主な著書に『衰弱する教育』(公人社)、『生徒指導言論素描』『エコグラムと生徒指導の展開』(以上、梅文社)などがある。
目次
まえがき- 日本人に知られては困る歴史
- 日本人の弱さの根源は歴史認識の弱さ
- 日本再興は知性の再興と教育の再建から
- 満州を「返して」バカにされた日本
- 七年間の軍事占領で日本人の精神は骨を抜かれた
- 「日韓併合」に反対した国はなかった
- 大韓帝国を滅したのは自国民
- インテリジェンスとは「謀略」である
- 帝国主義の世界を理解できなかった李朝
- 日朝修好条規は不平等条約ではなかった
- 完全に清国の支配下におかれることになった朝鮮
- 独立党による甲申事変と改革の挫折
- ロシアに依存しようとした李朝
- 福沢諭吉が「脱亜論」にいたった理由
- なぜ韓国にだけ反日感情があるのか
- 日本に朝鮮植民地論者はいなかった
- 反日日本人に握られている歴史教科書
- 韓国人は李完用の愛国の涙に思いをいたせ
- 「日帝三十六年」がなかったら現在の韓国はない
- 「朝鮮人への愚民化政策」などというのは世迷い言だ
- 「創氏改名」は朝鮮人の要求だった
- 労働を卑しむ文化
- 親子関係を社会関係に優先させる朝鮮儒教
- 共産主義からみた「日帝三十六年」
- 日本人となって一番得をしたのは朝鮮人
- 貨幣制度がない生の搾取社会
- 危うい「日本勝利」の実態
- 判断を誤った小村寿太郎
- ロシアと共同して満州からアメリカを排除した日本
- 日本の危機は大陸から来る
- 日本移民の排斥を宣告するアメリカ
- 一九〇七(明治四十)年、日本打倒の「オレンジ計画」策定に着手する
- アジア情勢に鈍感な日本
- もし満州をアメリカと共同開発していたら
- コミンテルンの罠
- 「日本は十二歳」の本当の意味
- 日本人は歴史認識の切実さを知るべきだ
- 第一次世界大戦のきっかけは共産主義者のテロだった
- 問題はインテリジェンス欠如の日本
- 日本はユダヤ人保護を国策としていた
- 二千年の単一民族、日本
- 日本との同盟が必要だった大英帝国
- 高橋是清とジェイコブ・シフ
- 第二の「三国干渉」と小村寿太郎の激怒
- 対米戦後処理の失敗
- 日本人の弱点は国際的視点の欠如
- 日露戦争の勝利で惚けに陥った
- 戦略的発想の貧困
- 西安事件こそが支那事変の起点だ
- 上海事変は全面戦争だった
- 「蒋介石政権を相手とせず」
- 「統帥権の独立」が日本を滅亡させた
- コミンテルンの意を体した戦争の拡大
- マルクス主義の浸透と「人民戦線戦術」
- 桂・ハリマン協定の破棄で米英は強い不信感
- ソ連と組んで米英を排除する愚
- 「ホワイト艦隊」のデモンストレーション
- 先の大戦を統一司令部なしで戦った
- 日清戦争、勝因のなかの敗因
- 陸海軍の統帥権が分裂した日
- ミッドウェーの敗戦を知らなかった東條英機