神話の時代から

「日本の歴史」①古代篇

渡部昇一(上智大学名誉教授) 著
定 価:
本体920円+税
判 型:
新書判
ページ数:
232ページ
ISBN:
9784898317457
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神武天皇も聖徳太子も実在した!
『古事記』『日本書紀』を否定して
歴史は成り立つのか!?

山上憶良は、日本国の特色を「皇神の厳しき国」、「言霊の幸はふ国」であると定義している。
わが国は王朝が絶えることなく男系で繫がり、古代から歌と神話があるということだ。

著者プロフィール

渡部 昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.phil., Dr. phil. h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。
著書に『英文法史』などの専門書、『文科の時代』『知的生活の方法』『知的余生の方法』『アメリカが畏怖した日本』『取り戻せ、日本を。 安倍晋三・私論』『読む年表 日本の歴史』などの話題作やベストセラーが多数ある。

目次

第1章 神代から続く皇統──日本人はどこから来たか

  • 日本史における神話の意義
  • アガメムノンと神武天皇
  • 考古学の限界
  • 明らかにされた古代伝承
  • 「騎馬民族説」の脆さ
  • 海洋民族の国
  • 日本語の起源
  • 日本人のDNA

 

 

第2章 神話の時代

  • 神武天皇に至る系図
  • 〝純血〟が生んだ〝貴族〟
  • もう一つの天孫降臨族
  • 「撃ちてし止まむ」
  • ユダヤ人を救った神武天皇の詔
  • 「天つひつぎの高みくら」
  • 広開土王碑に刻まれた真実
  • 「皇室典範」の意義
  • 民間から発見された天皇
  • 越前にいた応神天皇の子孫
  • 朝鮮にも「神道」があった
  • 日本は垂直的な「中国」

 

 

第3章 言霊の栄える国──古事記・日本書紀・万葉集

  • 山上憶良による「日本」の定義
  • 「こと」の「は」の霊力
  • 和歌の前に万人平等
  • バベルの塔とゲルマン語
  • 和歌と「やまとことば」
  • 漢詩は日本語を豊かにした
  • 口伝による国史編纂
  • 漢字で表された日本語
  • 『日本書紀』の公平さ
  • 『古事記』偽書説
  • 記紀が日本人の歴史観をつくった
  • 邪馬台国論争の不毛
  • 「大和」と「出雲」の婚姻の歌
  • 神武天皇は実在した

第4章 仏教渡来と神道──聖徳太子の現代性

  • 仏教は後宮から皇室に入った
  • 仏教に帰依した最初の天皇
  • 反仏教派・物部氏の滅亡
  • 日本自主外交の始まり
  • 「新しい学問を敬え」
  • 「十七条憲法」の理念
  • 天才・聖徳太子の『三経義疏』

 

 

第5章 律令制度と日本的仏教の成熟

  • 蘇我氏に対する宮中のクーデター
  • 中央集権国家をめざした「大化の改新」
  • 失敗に終わった土地の国有化
  • 天智天皇と天武天皇
  • 初めて天皇の祖父となった藤原不比等
  • 道鏡の野望を阻んだ和気清麻呂
  • 九百年近く途絶えた女帝
  • 聖武天皇が実現した「三国一の大伽藍」
  • 民衆参加型「大仏プロジェクト」
  • 「天照大神」だった奈良の大仏
  • 「聖コーミョー」の慈善事業
  • 正倉院の奇蹟
  • 驚くべき女帝の教養

 

 

第6章 平安朝の女性文化

  • ハプスブルク家と藤原氏
  • 藤原氏の「節度」
  • 駘蕩たる宮廷サロン
  • 『伊勢物語』の感情教育
  • 死者さえ出た「歌合」の過熱ぶり
  • 紫式部の近代的文学論
  • 『源氏物語』と『平家物語』
  • 「本歌取り」という精妙な文学世界
  • 詩の絶対境
  • 日本の恋歌の洗練度
  • 平安時代の漢文学
  • 日本的感受性の「和習」漢文
  • 「言語二重奏」の完成
  • 世界最古の百科辞書
  • 遣唐使廃止と国家的アイデンティティ
  • 密教化した仏教
  • 平和と安穏の三百年
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