朝日新聞記者、高級官僚、エリート議員──
学歴のあるバカが国を滅ぼす!
元『週刊朝日』編集長が「学バカ」を斬りまくる!
「学歴のあるバカ」ほど始末におえないものはない。取扱いのむずかしい「学バカ」はマスコミや国会、政財界にかぎらず、どこにでもいる。読者諸兄姉の上司がそうでないことを祈るばかりである。
私は朝日の社内だけでなく、他の会社や官庁、大学で、学はあってもバカはバカを沢山見てきた。テレビを見ていると、こういうバカは増える一方のようである。バカがはこびらないようにするには、偏差値の物差しをなくすことが第一歩である。──「あとがき」より
著者プロフィール
川村二郎 (かわむら・じろう)
1941年、東京生まれ。文筆家。慶應義塾大学経済学部卒。『週刊朝日』編集長、朝日新聞編集委員などを歴任。『いまなぜ白洲正子なのか』(新潮文庫)、『夕日になる前に―だから朝日は嫌われる』(かまくら春秋社)、『孤高―国語学者大野晋の生涯』(集英社文庫)、『社会人としての言葉の流儀』(東京書籍)など著書多数。
目次
Ⅰ 偏差値秀才が国や会社を滅ぼす
学はあってもバカはバカ
読まれなくなった朝日新聞
Ⅱ 志は高く。目線は低く
アイデア・キラーの功罪
お客様を見下ろすな
目線は低く
Ⅲ 言葉の現場に物申す
ラーメンにこだわるな
総白痴化のさわり
ノブレス・オブリージュ
政治部不信
新聞記者と新聞打者
鷹揚と応用
作文と論文
「お疲れさま」について
「君が代」と朝日新聞
『週刊朝日』と北朝鮮
『週刊朝日』VS『週刊文春』
Ⅳ マイ・ウェイ
父への詫状
父の肖像
男は『軍艦行進曲』
わたくし的引き算術
一ヒメ、二トラ、三ダンプ
マニュアルを解説する
カラオケ考現学
ジョークで一服
話でもてなす
幸せな時代の幸せな記者