「平和ボケ」「左翼リベラル」こそが元凶だ!
二人はいずれも朝日新聞OB。それぞれ『崩壊朝日新聞』(長谷川氏)と『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』(永栄氏)という著作がある。この二人が、慰安婦報道などに見られた、誤報虚報だらけの「朝日新聞」にメスを入れる。こんな堕落した言論機関になった諸悪の根源、ガン細胞は、歴代社長・幹部社員たちの「平和ボケ」「左翼リベラル」「反知性主義」にありと、古巣をめった斬りにして論駁する。抱腹絶倒&一読賛嘆の「朝日新聞血風録! 」
『崩壊 朝日新聞』を出して、朝日関係者から「晩節を汚さないでください」と言われたり、
「ゴロツキ」視されても、全く辛くない。「ゴロツキ」、光栄じゃないか…(長谷川熙)
朝日にはタテマエ優先というか、現実にはありえないユートピア、青い鳥を追いかけるような記者がやはり多い。
だから知識人といわれる人から支持される…(永栄潔)
著者プロフィール
長谷川熙 (はせがわ・ひろし)
1933年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学専攻卒。1961年に朝日新聞社入社。静岡、新潟の両支局を経て、88年初めまで経済部など新聞の部門で取材、執筆し、次いで、創刊の週刊誌「AERA」に異動。93年に定年退社したが、その後もフリーの社外筆者などとして「AERA」で取材、執筆を2014年8月まで続けるが、その年の8月5日の居直り的な慰安婦報道釈明記事を見て、朝日との訣別を決意。その経緯などを含めて、朝日の歪んだ報道姿勢が何処から発生したのかを歴史的に解明したノンフィクション作品『崩壊 朝日新聞』(ワック)を2015年12月に刊行し、大きな話題を集めた。
永栄潔(ながえ・きよし)
1947年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1971年に朝日新聞社入社。富山、大津の両支局を経て、大阪・東京各経済部(証券、商社、大蔵など担当)に所属。そのほか、「週刊朝日」「月刊Asahi」「論座」の副編集長、「AERA」スタッフライター、「大学ランキング」「週刊20世紀」の編集長などを歴任。朝日退職後に、自叙伝的な内容とともに朝日新聞内部のさまざまな「タブー」にも触れた『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』(草思社)を刊行し、第14回新潮ドキュメント賞を受賞した。現在、國學院大学および千葉経済大学短期大学部で非常勤講師も務めている。
目次
はじめに エリック・ホッファーと長谷川さん 永栄潔
第1章 朝日新聞は「マルクス主義結社」だ
- 『崩壊 朝日新聞』に「沈黙」する朝日
- のちの経団連会長を追及した長谷川記者
- 「朝日に左翼じゃない記者なんているのか?」
- 朝日は公安に頼んで身元調査までしていた?
- 朝日は日本の『プラウダ』だった?
- 朝日首脳は中ソ両共産党の走狗となって対立
- 産経に完敗した朝日の毒ガス報道
- 「日本悪しかれ」は通底
- 「いつ、どこで、誰が」の取材を怠るな!
第2章 朝日新聞は「歴史」に学ばない
- 「パブロフの犬」もびっくり。徹底して共産主義擁護
- 戦前からのマルクス主義への憧憬
- 中ソに手玉に取られた知識人の愚
- 階級闘争史観に合わない史料は無視
- 「安倍政権を潰したい」という一念
- 北朝鮮に共感を隠さなかった小田実
- 「百人斬り競走」記事をめぐる虚報を再報道
第3章 朝日新聞は「虚報」「誤報」を繰り返す
- 朝日が外務省に牽強付会の抗議
- 朝日お得意の〝二重基準〟と〝秘匿報道〟?
- 「伊藤律架空会見記」より大汚点
- 異論は〝汚物〟〝反動〟扱い
- 「僕に近寄るな。君のマイナスになる」
- 〝ユートピア〟を追いかける朝日記者たち
- 〝アジびら〟となった朝日の実態解明を!
- 誰が朝日を崩壊させたのか
- 〝主義〟にとり憑かれ事実の究明はおざなりに
第4章 朝日新聞は「GHQチルドレン」だ
- 天安門事件をめぐる朝日内の〝中ソ対立〟
- 「天安門まぼろし派」がいた
- オーウェルもびっくり、朝日社内のビッグブラザー
- GHQチルドレンは〝首を突っ込んだダチョウ〟
- 自己欺瞞の〝憲法〟を愛する空虚
- 共産主義は〝二十世紀の妖怪〟
- 国連の異常性を無視する朝日以下のマスコミ
- 本多勝一の「中国の旅」の背後関係を検証せよ
- 「立憲主義」のまやかし
- 朝日社内のダークマターの存在
- 北朝鮮と朝日の霧は晴れない
第5章 朝日新聞は「不偏不党」を捨てよ
- 押し紙問題を現職朝日記者が告発
- 朝日上層部の「ヒラ記者」に対する不安
- 「押し紙制度」の考案者
- 読まれない朝日新聞の哀れな末路
- 若宮啓文の「失礼な記事」は主筆失格
- 日本の悪口を海外で言うのは風土病?
- 「安倍叩きは社是」の真相
- 「汚辱の経過」を「勇み足」とは
- 「書き得」と「言い得」的な神経が蔓延っている
- 「売名に決まってるだろ」
- 謀られた国連報告者の来日
- 「高市大臣は逃げた」の印象操作
- 朝日と国連の〝前科〟
- 「不偏不党」の逆を行くもまたよし?
第6章 朝日新聞は「現代史の検閲者」だ 長谷川熙
- 「誰でも知っている」の冷笑
- 「大東亜戦争」との名を棄てよ
- 日向ぼっこのGHQチルドレン
- 批判どころか、文革礼賛
- 「日向ぼっこのマルクス主義チルドレン」たち
第7章 朝日新聞は「ブンヤ」より「ジャーナリスト」がお好き? 永栄潔
- 社内の空気を読んで捏造
- 「銃を執り、中国人民とともに闘う」と咆哮した平和主義者
- 先輩の〝声なき声〟記事に違和感
- 朝日流の「言論の自由」の二重基準
- 意外に鋭い学生の問題意識
- ジャーナリストとブンヤの違いとは
第8章 朝日新聞の「大義」とは何か? 長谷川煕
- 検証を怠った朝日に対する強い危機感
- 「代表的新聞」としての「妙な精神構造」
- 過去の否定が「大義」に
- 進取の商才の代償
- 「ゴロツキ」、光栄じゃないか
- 第9章 朝日新聞は「戦後民主主義の優等生」か? 永栄潔
- つまらないことを覚えているのが新聞記者
- 「ガン首、忘れんな」
- 脅してきた先輩
- スクープ記事は創作だったという衝撃の真相
- 朝日の論調を決めていた「二木会」?
- 吉田調書誤報は大問題
- 正論派知識人からは「朝日? 無礼者!」と
- いい時代に記者をやった
おわりに 故意の捏造記事が氾濫する朝日 長谷川煕