世界史の大転換がいよいよ始まった。
そして、日本は世界のトップランナーに躍り出る!
そして、日本は世界のトップランナーに躍り出る!
毎年大好評、今年も長谷川慶太郎氏が大胆予測を展開します。
EUは崩壊寸前状態──この先どうなる?
アメリカ・トランプ旋風の真実──世界はこう動いている。
中国産業は今や無政府状態化。
そして、デフレ時代、日本が世界経済を引っ張り、
トップランナーに躍り出る!
本書を読めば、2017年の動向がすべてわかります。
著者プロフィール
国際エコノミスト。1927年、京都府生まれ。大阪大学工学部卒業。新聞記者、証券アナリストを経て、63年から評論活動を始める。以後、その優れた先見力と分析力で、つねに第一線ジャーナリストの地位を保つ。83年、『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で第3回石橋湛山賞受賞。近著に『今世紀は日本が世界を牽引する』(悟空出版)、『世界はこう激変する』(李白社/徳間書店)など多数。
目次
第1章 二〇一六年五月、「新G7体制」がスタートした
- 安倍総理はどうやって「大きな発言力」を手に入れたのか
- AIIBは実質上「開店休業」
- 不動産の下落に苦しむヨーロッパの銀行
- なぜ、六千人ものジャーナリストが集まったのか
- G7が「二十一世紀の国際秩序」を守る
- 中国の「円爆買い」はなぜ始まったのか
- 新聞が事実を書かない訳
- 「現状はリーマンショック前より深刻」と言えない事情
第2章 ヨーロッパでくすぶる「火種」とEUの末路
- インドのタタ・グループがイギリスから撤退を始めている
- イギリスでEU離脱派が勝利した本当の理由
- ドイツ最大手のドイチェバンクが危ない
- フランスはマイナス成長に陥る
- 独り勝ちだったドイツもこれからは厳しい
- ドイツ国防軍の伝統は継承されている
- 皇室を守ったことは吉田茂の功績
- 論理的に話をする訓練をするドイツの幼年学校
- シリア難民の流入で揺らいだEUの理念
- アフリカの中間管理職はインド人が押さえている
- 「アフリカの将来性」が実を結ぶのは先の話である
第3章 「二十一世紀の火薬庫」は北朝鮮とロシア?
- 南シナ海を巡るアメリカと中国の妥協
- 北朝鮮が五回目の核実験に成功すると……
- ソ連は東ドイツを信用していなかった
- アメリカは中国の北朝鮮侵攻計画を了承した
- 朴槿惠大統領が日本に頭を下げた理由
- 敗戦国は「戦勝国」の言うことを聞け?
- ロシアは滅びの道を歩んでいる
- ロシアが経済的苦境を脱する唯一の方法
- 北方領土の返還交渉は今が踏ん張りどころだ
- 「自由」がないと技術革新が手遅れになる
第4章 中国はどこまで追い詰められているか
- 社会主義国はなかなか倒産を受け入れられない
- なぜ、中国は過剰生産が減らせないのか
- 中国の産業界は無政府状態?
- 口先だけで行動が伴わない中国の発言権は低下している
- 親中派のラオスで反中デモが起こった
- ドイツやイギリスが中国に幻想を抱くのはなぜか
- 王毅外相が日本に難癖をつけた理由
- 上海ディズニーランド誕生の裏で何があったのか
- 「パナマ文書」は習近平にとって痛い
第5章 アメリカはどこに行くのか
- アメリカで賃金が上がらないのはなぜか
- トランプが共和党の大統領候補になれた理由
- 小泉純一郎とドナルド・トランプの共通点
- なぜ、アメリカ企業はロボットの導入率が低いのか
- 大型コンピュータで「プロダクトヒストリー」を管理する
- POSシステムを導入できなかったダイエー
- シェール革命が衰退期に入ったわけではない
- オイルショックの年に日本の原油輸入量は最高を記録した
- アメリカ企業が研究開発で後れを取っている訳
- ニューヨーク連銀は「無制限、無金利、無担保」で危機に対応した
- デフレ時代の経済競争は「武器を使わない戦争」である
第6章 「トップランナー・日本」に課せられた宿題
- 「日本の強み」はまだ失われていない
- 「人」が足りない自衛隊
- 緊急医療を担うために「医」の機能を強化する
- 東京都は破格の災害対策を準備している
- 「ミスター日経連」のひと言で、災害出動手当の予算が通った
- 東日本大震災で露呈した航空自衛隊の不備
- 期待される新産業は「バイオ」「新素材」「ロボット」
- 「二次電池」と「海流発電」でエネルギーは大きく変わる
- インフラ投資は「メタンハイドレート」と「道路」に重点を置く
- 人口減少に対応するインフラの縮小と学制改革
- 日本人はデフレ恐怖症から脱却せよ