私はなぜ「中国」を捨てたのか

石平(評論家) 著
定 価:
本体886円+税
判 型:
新書版
ページ数:
240ページ
ISBN:
9784898316108
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「愛国青年」の元中国人エリートは、
なぜ日本人となったのか?

「日本に来たことが私にとって最大の幸運」――共産党による思想教育、文化大革命、天安門事件を経て祖国に幻滅し、日本に帰化した著者の“魂の変遷の記録”。「中国は共産党の“政治的道具”でしかない」と、著者が絶望した中国の内情とは? そして、著者が見惚れ安息の地を求めた日本の美しさとは? 祖国を捨てた男の覚悟と哀しみに触れる、感動の半生記。

著者プロフィール

石平(せき・へい)
1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒。四川大学哲学部講師を経て、1988年来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。現在は、中国や日中関係の問題を中心に、活発な執筆・講演活動を展開する。2007年末、日本に帰化。著書に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)、『「日中友好」は日本を滅ぼす!』(講談社+α新書)、『論語道場』(致知出版社)、『中国大激流』(ベストセラ−ズ)、『中国の崩壊が始まった!』『ならずもの国家 中国の本性』『絶望の大国 中国の真実』(以上、ワック。いずれも共著)など。

目次

第1章 私は「毛主席の小戦士」だった
私は「民主化運動世代」の一年生
ウソの教義に毒される子供たち
「毛主席の忠実な戦士」を作る中学校
少年時代への空しい思い
毛沢東政治が一転「過ち」へ
暴かれた毛沢東政治の内幕
文化大革命という一大博打
拷問、投獄、処刑……が十年間
ゴミ拾いのお婆さんが「反革命分子」に
毛沢東の肖像をズタズタに
一党独裁政治こそ悪の根源
「この国のために人生を捧げよう」
酒を片手に啓蒙活動
運命を変えた日本からの手紙
語ることのできない「あの事件」
中国は共産党の「道具」
第2章 いかにして「反日」はつくられるのか
帰国して驚いた中国人民の「日本憎し」
「原子爆弾で日本を滅ぼせ」
八〇年代に存在した温かい対日意識
「日本人は生まれながらにして悪魔」
東京の防災訓練が「軍事演習」に
暴風雨のごとき、マスコミの反日キャンペーン
敵が「日本」に代わっただけ
甥から「おじさんたちは間違っていた!」
日本を憎むことが、「共産党擁護」へ走らせる
仕掛けられた世紀のペテン
反日意識の高まりは〝天安門以後〟
「反日を破って我あり」
第3章 中国を覆う「愛国主義狂乱」
「反日」という怪物と、もう一つの怪物
女優の運命を変えた一枚の服
ステージに乱入してきた男から暴行
三十数万人が暴力行為を「支持」
「愛国」という名の〝集団ヒステリー〟
愛国攘夷の高まりも〝天安門以後〟
十三億の人民を束ねる「神話」
「国恥教育」で屈辱を追体験
「売国奴」となっても、わが道を行く
王様の最後のパンツ
「偉大なる復興」のモデル
戦争を熱望する「愛国者」たち
核、生物化学兵器、テロをも辞さず
二億五千万人が死んでも止むなし
共産党に踊らされる人民の悲劇
第1章 私は「毛主席の小戦士」だった
  • 私は「民主化運動世代」の一年生
  • ウソの教義に毒される子供たち
  • 「毛主席の忠実な戦士」を作る中学校
  • 少年時代への空しい思い
  • 毛沢東政治が一転「過ち」へ
  • 暴かれた毛沢東政治の内幕
  • 文化大革命という一大博打
  • 拷問、投獄、処刑……が十年間
  • ゴミ拾いのお婆さんが「反革命分子」に
  • 毛沢東の肖像をズタズタに
  • 一党独裁政治こそ悪の根源
  • 「この国のために人生を捧げよう」
  • 酒を片手に啓蒙活動
  • 運命を変えた日本からの手紙
  • 語ることのできない「あの事件」
  • 中国は共産党の「道具」
第2章 いかにして「反日」はつくられるのか
  • 帰国して驚いた中国人民の「日本憎し」
  • 「原子爆弾で日本を滅ぼせ」
  • 八〇年代に存在した温かい対日意識
  • 「日本人は生まれながらにして悪魔」
  • 東京の防災訓練が「軍事演習」に
  • 暴風雨のごとき、マスコミの反日キャンペーン
  • 敵が「日本」に代わっただけ
  • 甥から「おじさんたちは間違っていた!」
  • 日本を憎むことが、「共産党擁護」へ走らせる
  • 仕掛けられた世紀のペテン
  • 反日意識の高まりは〝天安門以後〟
  • 「反日を破って我あり」
第3章 中国を覆う「愛国主義狂乱」
  • 「反日」という怪物と、もう一つの怪物
  • 女優の運命を変えた一枚の服
  • ステージに乱入してきた男から暴行
  • 三十数万人が暴力行為を「支持」
  • 「愛国」という名の〝集団ヒステリー〟
  • 愛国攘夷の高まりも〝天安門以後〟
  • 十三億の人民を束ねる「神話」
  • 「国恥教育」で屈辱を追体験
  • 「売国奴」となっても、わが道を行く
  • 王様の最後のパンツ
  • 「偉大なる復興」のモデル
  • 戦争を熱望する「愛国者」たち
  • 核、生物化学兵器、テロをも辞さず
  • 二億五千万人が死んでも止むなし
  • 共産党に踊らされる人民の悲劇
第4章 日本で出会った論語と儒教の心
大学の教職を追われた両親
小学校では「国語の師匠」
祖父はなぜ論語を教えてくれたのか
日本で再び出会った「論語」の世界
フランス思想の真髄をも表す
日本人の論語研究者への感嘆
「礼儀」において日本人の右に出る者はいない
日本語にはるかおよばない中国の敬語
真心あってこその敬語
日本語を学んで礼節を知る
「石さんは日本人になったのね」
中国語にはない「やさしい」という表現
中国の「もっとも良い人間」は、日本で言う「ごく普通のやさしい人」
孔子の説く「仁」と「恕」の道を歩む日本人
江戸に生きた儒教の忠実な実践者
「学を楽しむ」者はもういない
「心の故郷」はもはや中国にはない
第5章 わが安息の地、日本
美意識の集大成「唐詩宋詞」
「高尚と優雅」が去って「腐敗と堕落」が来た
嵐山で言葉を失う
「江南の春」が京都にあった
祖国への思いを「日本文化への憧れ」に投影させる
日本にこそ古き中国が息づく
禅の心と武士の精神が元兵を破った
時頼のお墓の前で
美しく優雅な「死の儀礼」
無私にして高潔の士、西郷南洲
よりいっそうの「愛日主義者」に
京都御所が他国の宮殿より勝る点
なぜ天皇家は「万世一系」となり得たか
皇室を持つ日本人の僥倖
第4章 日本で出会った論語と儒教の心
  • 大学の教職を追われた両親
  • 小学校では「国語の師匠」
  • 祖父はなぜ論語を教えてくれたのか
  • 日本で再び出会った「論語」の世界
  • フランス思想の真髄をも表す
  • 日本人の論語研究者への感嘆
  • 「礼儀」において日本人の右に出る者はいない
  • 日本語にはるかおよばない中国の敬語
  • 真心あってこその敬語
  • 日本語を学んで礼節を知る
  • 「石さんは日本人になったのね」
  • 中国語にはない「やさしい」という表現
  • 中国の「もっとも良い人間」は、日本で言う「ごく普通のやさしい人」
  • 孔子の説く「仁」と「恕」の道を歩む日本人
  • 江戸に生きた儒教の忠実な実践者
  • 「学を楽しむ」者はもういない
  • 「心の故郷」はもはや中国にはない
第5章 わが安息の地、日本
  • 美意識の集大成「唐詩宋詞」
  • 「高尚と優雅」が去って「腐敗と堕落」が来た
  • 嵐山で言葉を失う
  • 「江南の春」が京都にあった
  • 祖国への思いを「日本文化への憧れ」に投影させる
  • 日本にこそ古き中国が息づく
  • 禅の心と武士の精神が元兵を破った
  • 時頼のお墓の前で
  • 美しく優雅な「死の儀礼」
  • 無私にして高潔の士、西郷南洲
  • よりいっそうの「愛日主義者」に
  • 京都御所が他国の宮殿より勝る点
  • なぜ天皇家は「万世一系」となり得たか
  • 皇室を持つ日本人の僥倖
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