リーダー 3つの条件

門田隆将・河野克俊 著
定 価:
本体1000円+税
判 型:
新書判
ページ数:
272ページ
ISBN:
9784898318799
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・目標を明確に示す
・目標を達成する強い意志を持つ
・結果に対して責任を取る

国難を救ったリーダー
安倍晋三・岸信介・吉田茂・樋口季一郎
国難を招いたリーダー
田中角栄・大平正芳・山本五十六
その違いはどこから生まれたのか!

著者プロフィール

門田隆将(かどた りゅうしょう)
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『疫病2020』『日中友好侵略史』(産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など多数。

河野克俊(かわの かつとし)
前統合幕僚長。1954年(昭和29年)、北海道生まれ。1977年に防衛大学校機械工学科卒業後、海上自衛隊入隊。第三護衛隊群司令、佐世保地方総監部幕僚長、海上幕僚監部総務部長、海上幕僚監部防衛部長、掃海隊群司令、海将に昇任し護衛艦隊司令官、統合幕僚副長、自衛艦隊司令官、海上幕僚長を歴任。2014年、第5代統合幕僚長に就任。3度の定年延長を重ね、在任は異例の4年半に渡った。2019年4月退官。川崎重工業㈱顧問。著書『統合幕僚長 我がリーダーの心得』(ワック)、『国難に立ち向かう新国防論』(ビジネス社・共著)。

目次

はじめに 安倍さんのまいた種が芽吹き、実を結ぶことを……門田隆将

 

第一章 国難を救った安倍晋三に学ぶ政治リーダーの本義

リーダーに求められる「3つの条件」とは何か

財務省の言いなりになるか、否か

「安保3文書」の問題点とは?

アベノミクスの功罪について

安倍談話、安保法制成立、国家戦略構築でリーダーシップを発揮

「窮民革命論」と「8・15革命説」はまだ生きている

病に倒れる寸前の訪印で中国を抑止することに成功

トランプ懐柔からウクライナ戦争まで

「安倍ロス」は余りに大きいが…… 

真のシビリアン・コントロールを実現してくれた

 

第二章 敗戦後の日本を救ったリーダーたち(吉田茂・岸信介・石原慎太郎)

歪曲された「吉田ドクトリン」

自衛隊を戦力でないという詭弁

9条はこう改憲すればいいのだ

親が子供に就かせたくない職業に自衛隊が選ばれるとは

危機から逃げない政治家・岸信介とゼレンスキー

止める決断ができるかどうかもリーダーの大事な条件

ベトナム戦争で「反米」になった世論

石原慎太郎も日米安保に反対だった!?

レーガンのユーモアと大風呂敷が世界を救った

 

第三章 国策を誤ったリーダーたちの罪と罰(田中角栄・大平正芳)

角栄の「功名心」と大平の「贖罪意識」が国を誤らせた

軍事のイロハを知らない日本の政治家たち

丸裸にされていた「訪中団」随行員のプライバシー 

田中角栄と周恩来の大論争の果てに

「一知半解」の元外相岡田克也の国会質問

第四章 日本の独立のために戦った軍人リーダーの本義(東郷平八郎・樋口季一郎・根本博・今村均・栗栖弘臣)

「日本はドイツの属国ではない」と喝破した樋口季一郎

木村昌福提督の「引く決断」

「我に続け」と奮戦した池田末男連隊長

「一切の責任を負う」根本博駐蒙軍司令官の決断

「日本国民の命を守る」という本義

指揮官は、時には「独断専行」も許される

「林保源」となった「根本博」の活躍

樋口季一郎も根本博も、戦後教育では黙殺されている

先を見通すことのできた今村均大将の占領行政

幻の佐世保回航作戦 

山本五十六は軍政家として一流でも、司令官としては「二流、三流?」

複雑怪奇なことをシンプルに考えた東郷平八郎の偉大さ

昔軍隊、今霞が関官僚……成績主義の弊害

明るいリーダーでないと、人はついてこない

常識に基づく発言で更迭された栗栖弘臣

 

第五章 経済と安全保障を考えるリーダーよ、出でよ!

トヨタの部下は「中国進出を止めましょう」と言えない

対中姿勢がしっかりしていたJR東海の葛西敬之

「平和ボケ」の沖縄の人々に訴える

なぜ私は「積極的改憲論者」になったのか

中国の侵攻に対して、台湾はどこまで戦えるのか

覇権国同士は、勢力圏の線引きをどこでするかで争う

一気に中国への抑止力を高める策

習近平は経験を積んでない毛沢東

胡耀邦と胡春華への期待は消えた

習近平体制とクーデターの可能性

2017年は戦争寸前だった

金正恩の核開発は止まらない

悪しき「独断専行」でリーダー失格──石破茂・福田康夫

霞ヶ関のエリート官僚は、何が問題なのか

リーダーの顔は何を語るのか

ノイジーマイノリティの洗脳から脱する

「将来を託せる明日のリーダー」といえば……

 

おわりに 戦没者への哀悼の念が深かった稀有なリーダーに仕えて……河野克俊

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