乱世を生き抜くには、
軍師的な視点が重要な意味を帯びる!
軍師的な視点が重要な意味を帯びる!
現代も力点は経済活動に移ったが、現代もまぎれもない乱世である。乱世を生き抜くには、軍師的な視点なり思考というものが、重要な意味を帯びる。軍師的な視点・思考というのは、新しい時代を見通し、分析し、さらに積極的に乗りこえる力を与えてくれる柔軟な発想能力である。本書では、直江兼続、楠木正成、高師直、竹中半兵衛、島左近、黒田如水、真田幸村、大石内蔵助の軍師の生き様を追う!
著者プロフィール
百瀬明治(ももせ・めいじ)
歴史作家。1941年、長野県松本市生まれ。京都大学文学部史学科卒業。『表象』同人、『季刊 歴史と文学』編集長を経て現在に至る。著書に『信玄と信長』(実業之日本社)、『名将の陰に名僧あり』『名僧百言』(祥伝社)、『清福と貪欲の日本史』(角川書店)、『蓮如』(学習研究社)など多数がある。
目次
直江兼続──一流ずくめの多面性をもつ傑出した軍師
民政家としても文化人としても、一流中の一流だった
上杉謙信の英才教育
上杉王国の内乱
主君景勝の絶大なる信任
屈辱の決断
秀吉特有のしたたかな計算があった
盟友石田三成との共同謀議
家康を手玉にとった「直江状」
家康迎撃の見事な戦略
平時においてもまぎれもない名行政家だった
楠木正成──卓抜した時代認識をもった鬼謀の人
日本の諸葛孔明
今もわからぬ正成の出自
後醍醐天皇の作戦参謀
赤坂城攻防戦にみる正成の武略
討幕派の首魁に躍り出る
鎌倉幕府を滅亡させた男
鋭い時勢認識眼
軍師の資質を探る
明暗を分けた正成の献策
なぜ大義に殉じたか
高 師直──図に乗りすぎて引き際を誤った実力者
足利尊氏の高級参謀
古代的権威の破壊者の役割をになった
婆娑羅大名・佐々木道誉
天皇否定の政治哲学
女狩りにみる師直の演出力
尊氏との暗黙の諒解
楠木正成を破った武略
進取果敢な精神構造
時世の変化を見抜けず
悲劇のはじまり
図に乗りすぎた男の最期
竹中半兵衛──「敵を制すること神のごとし」といわれた孤高の軍師
秀吉に天下をとらせた男
遠大な夢を抱く〝昼行灯〟
稲葉山城乗っ取りの快挙
無欲恬淡の論理
主君信長の危機
弁舌の名手
自分の戦況分析に絶大なる自信
もっとも軍師らしい軍師
半兵衛の失敗譚
直江兼続──一流ずくめの多面性をもつ傑出した軍師
- 民政家としても文化人としても、一流中の一流だった
- 上杉謙信の英才教育
- 上杉王国の内乱
- 主君景勝の絶大なる信任
- 屈辱の決断
- 秀吉特有のしたたかな計算があった
- 盟友石田三成との共同謀議
- 家康を手玉にとった「直江状」
- 家康迎撃の見事な戦略
- 平時においてもまぎれもない名行政家だった
楠木正成──卓抜した時代認識をもった鬼謀の人
- 日本の諸葛孔明
- 今もわからぬ正成の出自
- 後醍醐天皇の作戦参謀
- 赤坂城攻防戦にみる正成の武略
- 討幕派の首魁に躍り出る
- 鎌倉幕府を滅亡させた男
- 鋭い時勢認識眼
- 軍師の資質を探る
- 明暗を分けた正成の献策
- なぜ大義に殉じたか
高 師直──図に乗りすぎて引き際を誤った実力者
- 足利尊氏の高級参謀
- 古代的権威の破壊者の役割をになった
- 婆娑羅大名・佐々木道誉
- 天皇否定の政治哲学
- 女狩りにみる師直の演出力
- 尊氏との暗黙の諒解
- 楠木正成を破った武略
- 進取果敢な精神構造
- 時世の変化を見抜けず
- 悲劇のはじまり
- 図に乗りすぎた男の最期
竹中半兵衛──「敵を制すること神のごとし」といわれた孤高の軍師
- 秀吉に天下をとらせた男
- 遠大な夢を抱く〝昼行灯〟
- 稲葉山城乗っ取りの快挙
- 無欲恬淡の論理
- 主君信長の危機
- 弁舌の名手
- 自分の戦況分析に絶大なる自信
- もっとも軍師らしい軍師
- 半兵衛の失敗譚
島 左近──関ヶ原の合戦を演出した殉節の士
石田三成登場
三成に惚れこまれた男
秀吉の死がもたらしたもの
反家康戦線の結成
家康襲撃の秘策
待ちに徹した情勢判断
決戦前夜の戦略決定
軽はずみな宣戦布告
運命の九月十五日
左近が三成の立場だったら
黒田如水──天下を取り損ねた大軍略家
「軍師」の枠を超えた男
天下取りへの満々たる自信
祖父重隆の非凡な発想
みごとに人の心を金で買ってみせた
天下波乱の渦中に生まれる
時代の流れを見抜く能力
毛利の大軍を翻弄した〝奇計〟
自身の将来を秀吉に託す
節を守って獄につながる
秀吉の信頼を失った〝一言〟
秀吉死して天下を狙う
如水痛恨の大誤算
真田幸村──「戦争芸術家」の悲愴なる闘い
悲劇の名軍師
春日山から大坂への〝人質〟生活
神出鬼没の真田戦法
雌伏十四年目に届いた至上の朗報
将に人なく兵は雑軍
退けられた幸村の積極作戦
激しい自我意識の持ち主だった
「真田丸攻防戦」での大勝
負けを覚悟の玉砕戦法
家康を自害寸前まで追い詰める
大石内蔵助──「討ち入りプロジェクト」を完遂した現実主義者
戦国の軍師に限りなく近い軍学者だった
非合法プロジェクトの実行
難航する急進派説得工作
討ち入り成功のための十カ条の心得
昼行灯のイメージは完全にぬぐわれた
吉良邸の絵図を手に入れよ
完全主義者の「復仇の美学」
脱落者防止のための大会議
上野介在宅の確認方法
元禄十五年十二月十四日
島 左近──関ヶ原の合戦を演出した殉節の士
- 石田三成登場
- 三成に惚れこまれた男
- 秀吉の死がもたらしたもの
- 反家康戦線の結成
- 家康襲撃の秘策
- 待ちに徹した情勢判断
- 決戦前夜の戦略決定
- 軽はずみな宣戦布告
- 運命の九月十五日
- 左近が三成の立場だったら
- 「軍師」の枠を超えた男
- 天下取りへの満々たる自信
- 祖父重隆の非凡な発想
- みごとに人の心を金で買ってみせた
- 天下波乱の渦中に生まれる
- 時代の流れを見抜く能力
- 毛利の大軍を翻弄した〝奇計〟
- 自身の将来を秀吉に託す
- 節を守って獄につながる
- 秀吉の信頼を失った〝一言〟
- 秀吉死して天下を狙う
- 如水痛恨の大誤算
- 悲劇の名軍師
- 春日山から大坂への〝人質〟生活
- 神出鬼没の真田戦法
- 雌伏十四年目に届いた至上の朗報
- 将に人なく兵は雑軍
- 退けられた幸村の積極作戦
- 激しい自我意識の持ち主だった
- 「真田丸攻防戦」での大勝
- 負けを覚悟の玉砕戦法
- 家康を自害寸前まで追い詰める
- 戦国の軍師に限りなく近い軍学者だった
- 非合法プロジェクトの実行
- 難航する急進派説得工作
- 討ち入り成功のための十カ条の心得
- 昼行灯のイメージは完全にぬぐわれた
- 吉良邸の絵図を手に入れよ
- 完全主義者の「復仇の美学」
- 脱落者防止のための大会議
- 上野介在宅の確認方法
- 元禄十五年十二月十四日