硫黄島栗林忠道大将の教訓

小室直樹(政治学者・経済学者) 著
定 価:
本体1600円+税
判 型:
四六版上製
ページ数:
236ページ
ISBN:
9784898311028
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日本人が忘れてはならない島がある──
硫黄島の死闘が変えた戦後!

歴史に学ばない日本人へ!──日本人が忘れてはならない島・硫黄島。大東亜戦争末期に起こったこの戦闘で、日本軍があまりにも強いのを見て、アメリカはこんな強敵と戦争するのはもうごめんだと考えた。そしてこの戦闘のおかげで、戦後の日本は米軍をほとんど無償で使うことができた。しかし、アメリカ人が硫黄島から多くを学んでいるのに対し、日本では硫黄島の存在すら忘れている。硫黄島の死闘から教訓を得て、今日に生かさなければ、それこそ栗林中将以下、守備隊二万人の死は無駄になってしまう──小室直樹が日本人に警鐘を発する待望の書き下ろし単行本!

著者プロフィール

小室直樹(こむろ・なおき)
政治学者、経済学者。1932年東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了。東京大学法学博士。この間、フルブライト留学生としてアメリカに留学し、ミシガン大学大学院でスーツ博士に計量経済学を、マサチューセッツ工科大学大学院でサムエルソン博士(1970年ノーベル賞)とソロー博士(1987年ノーベル賞)に理論経済学を、ハーバード大学大学院ではアロー博士(1972年ノーベル賞)とクープマンス博士(1975年ノーベル賞)に理論経済学を、スキナー博士に心理学を、パースンズ博士に社会学を、ホマンズ教授に社会心理学を学ぶ。著書に、『危機の構造』『経済学をめぐる巨匠たち』(以上、ダイヤモンド社)、『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『国民のための経済原論Ⅰ・Ⅱ』(以上、光文社)、『「天皇」の原理』(文藝春秋)、『小室直樹の資本主義原論』『日本人のための経済原論』『数学嫌いな人のための数学』『論理の方法』(以上、東洋経済新報社)、『日本の敗因』(講談社)、『小室直樹の中国原論』『日本人のための宗教原論』(以上、徳間書店)、『資本主義のための革新』(日経BP社)、『痛快!憲法学』『日本人のためのイスラム原論』『日本国憲法の問題点』(以上、集英社インターナショナル)、『数学を使わない数学の講義』『日本国民に告ぐ』(以上、ワック出版)その他多数。

目次

序 章  世界の戦史上、稀にみる死闘は東京都内で行われた
第1章  真珠湾奇襲から硫黄島へ
火星人と日本人
真珠湾奇襲成功に対する日米の反応
ミッドウェー海戦における惨敗
アメリカ軍の反攻
戦局を変えたマリアナ沖海戦の「アウトレンジ戦法」
第2章  栗林師団長の独創
栗林忠道中将、硫黄島に進出
孤立する硫黄島
栗林師団長の要請
全員地下に潜るべし
奇蹟の地下壕
一人十殺
トーチカと化したバロン西の戦車隊
第3章  硫黄島三十六日間の死闘
五日もあれば硫黄島は落とせる
師団長の作戦を狂わせた海軍の発砲
三日でノルマンディー上陸作戦の死傷者数を上回る
徐々に北に追い詰められていった日本軍
「想像もつかない生き地獄」
栗林師団長、なおも戦闘継続中なり
「類稀なる勇気こそが一般的な美徳であった」
序 章  世界の戦史上、稀にみる死闘は東京都内で行われた 第1章  真珠湾奇襲から硫黄島へ
  • 火星人と日本人
  • 真珠湾奇襲成功に対する日米の反応
  • ミッドウェー海戦における惨敗
  • アメリカ軍の反攻
  • 戦局を変えたマリアナ沖海戦の「アウトレンジ戦法」
第2章  栗林師団長の独創
  • 栗林忠道中将、硫黄島に進出
  • 孤立する硫黄島
  • 栗林師団長の要請
  • 全員地下に潜るべし
  • 奇蹟の地下壕
  • 一人十殺
  • トーチカと化したバロン西の戦車隊
第3章  硫黄島三十六日間の死闘
  • 五日もあれば硫黄島は落とせる
  • 師団長の作戦を狂わせた海軍の発砲
  • 三日でノルマンディー上陸作戦の死傷者数を上回る
  • 徐々に北に追い詰められていった日本軍
  • 「想像もつかない生き地獄」
  • 栗林師団長、なおも戦闘継続中なり
  • 「類稀なる勇気こそが一般的な美徳であった」
第4章  現代に生きる硫黄島
九州に上陸したら死傷者二六〇万人はでるだろう
日本に有利になったポツダム宣言
原爆のせいで日本には名目がたった
神風は戦後に吹いた
硫黄島は日本経済の神様
右翼も左翼も不勉強
兵器は使うだけが能じゃない
太平洋よりインドとアフリカだった
栗林中将に大勲位菊花章頸飾を
終 章  硫黄島の戦いにみる日本の伝統主義的社会構造
真珠湾奇襲を知らなかった東条英機
「生死事大」
空閑少佐の自刃
ソ連参戦を呼び込んだ硫黄島の闘い
戦争の幕を下ろした鈴木貫太郎首相
「勝者なき死闘」がよんだ戦後の復興
投降した二人にみる近代軍
財閥解体と地代の引き下げが生んだ日本統治
アッツ島と硫黄島の玉砕の違い
日本社会を動かす「共同体」
硫黄島戦─人物伝
栗林忠道/永田鉄山/市丸利之助/山口多聞/西竹一/南雲忠一/坂井三郎/千田貞季/チェスター・ニミッツ/レイモンド・スプルーアンス/ホーランド・M・スミス
第4章  現代に生きる硫黄島
  • 九州に上陸したら死傷者二六〇万人はでるだろう
  • 日本に有利になったポツダム宣言
  • 原爆のせいで日本には名目がたった
  • 神風は戦後に吹いた
  • 硫黄島は日本経済の神様
  • 右翼も左翼も不勉強
  • 兵器は使うだけが能じゃない
  • 太平洋よりインドとアフリカだった
  • 栗林中将に大勲位菊花章頸飾を
終 章  硫黄島の戦いにみる日本の伝統主義的社会構造
  • 真珠湾奇襲を知らなかった東条英機
  • 「生死事大」
  • 空閑少佐の自刃
  • ソ連参戦を呼び込んだ硫黄島の闘い
  • 戦争の幕を下ろした鈴木貫太郎首相
  • 「勝者なき死闘」がよんだ戦後の復興
  • 投降した二人にみる近代軍
  • 財閥解体と地代の引き下げが生んだ日本統治
  • アッツ島と硫黄島の玉砕の違い
  • 日本社会を動かす「共同体」
硫黄島戦─人物伝
  • 栗林忠道/永田鉄山/市丸利之助/山口多聞/西竹一/南雲忠一/坂井三郎/千田貞季/チェスター・ニミッツ/レイモンド・スプルーアンス/ホーランド・M・スミス
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