日本国民に告ぐ

小室直樹(政治学者・経済学者) 著
定 価:
本体1600円+税
判 型:
四六版上製
ページ数:
360ページ
ISBN:
9784898310854
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さらば、自虐史観!
さらば、反日史観!

21世紀の国際社会のなかで、日本は何を目指して、どこへ進んでゆくべきなのか? 日本の行く末は大丈夫か?──“従軍慰安婦問題”“教科書問題”“靖国問題”等、「反日史観」発症の元凶となった、「東京裁判」の真実を明らかにし、戦後の日本社会を支配してきた「東京裁判史観」の正体を暴く。戦後60年を経過した今こそ、日本人にとって今いちばん大切なことを考えなければならない! 「東京裁判とは何であったか」を特別収録。

著者プロフィール

小室直樹(こむろ・なおき)
政治学者、経済学者。1932年東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了。東京大学法学博士。この間、フルブライト留学生としてアメリカに留学し、ミシガン大学大学院でスーツ博士に計量経済学を、マサチューセッツ工科大学大学院でサムエルソン博士(1970年ノーベル賞)とソロー博士(1987年ノーベル賞)に理論経済学を、ハーバード大学大学院ではアロー博士(1972年ノーベル賞)とクープマンス博士(1975年ノーベル賞)に理論経済学を、スキナー博士に心理学を、パースンズ博士に社会学を、ホマンズ教授に社会心理学を学ぶ。著書に、『危機の構造』『経済学をめぐる巨匠たち』(以上、ダイヤモンド社)、『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『国民のための経済原論Ⅰ・Ⅱ』(以上、光文社)、『「天皇」の原理』(文藝春秋)、『小室直樹の資本主義原論』『日本人のための経済原論』『数学嫌いな人のための数学』『論理の方法』(以上、東洋経済新報社)、『日本の敗因』(講談社)、『小室直樹の中国原論』『日本人のための宗教原論』(以上、徳間書店)、『資本主義のための革新』(日経BP社)、『痛快!憲法学』『日本人のためのイスラム原論』『日本国憲法の問題点』(以上、集英社インターナショナル)、『数学を使わない数学の講義』『硫黄島栗林忠道大将の教訓』(以上、ワック出版)その他多数。

目次

第1章 誇りなき国家は滅亡する──謝罪外交、自虐教科書は日本国の致命傷
  • 日本破滅の予兆
  • 中学校教科書、前者で「慰安婦」登場
  • 誇りを失った国家・民族は必ず滅亡する
  • 後世に禍根を残した河野洋平官房長官談話
  • 「組織化された偽善」
  • 橋本首相が渡した「おわびの手紙」
  • 誤れる教科書は死に至る病
  • 外国と日本では「謝罪」することの意味が違う
  • 問題の核心は「強制連行」の有無
  • 日本のマルキストが転向できない理由
  • 教義も理論も理解せず、気分だけのマルキスト
  • 労働価値説の再構築をしなかった日本のマルキスト
  • マルキシズムの亡者が復活させた悪霊
  • 日本ではすでにファシズムが始まっている
  • 「従軍慰安婦問題」で言論の自由はないのか
  • 実証的検証を怠り暗黒裁判を行う日本のマスコミ
  • 蔓延する反日史観が実証的結論さえ封殺する
  • 「空気」こそが日本教の教義
  • なぜ、自己検閲が一人歩きしたのか
  • かくてマスコミの戦犯的体質は作られた
  • マスコミの中に巣食う「転びマルキスト」たち
  • かくて反日史観は築かれた
  • 自由討論なくして、デモクラシーなし
  • 歴史的な大誤報──教科書事件
  • 外国の事前検閲を受ける日本の教科書
  • なぜ慰安婦は日韓条約のとき問題にならなかったのか
  • 誰が見ても「強制連行」はなかった
  • 謝罪派への質問状
  • 済州島の慰安婦狩りも作り話だった
  • 真っ赤な噓が教科書に書かれる理由
第2章 「従軍慰安婦」問題の核心は挙証責任──なぜ、日本のマスコミは本質を無視するのか
  • 「従軍慰安婦」問題のポイントは何か
  • 挙証責任を負担することの恐ろしさ
  • なぜアメリカで医師の破産が続出したか
  • 二者選一こそ、近代裁判の大原則
  • なぜ、O.J.シンプソンは無罪になったか
  • 内部告発を嫌う日本人の体質
  • 公害裁判の挙証責任は誰にあるか
  • 裁判公害は資本主義を滅ぼす
  • 「空気」社会は魔女社会
  • ニクソン大統領の栄光と挫折
  • なぜ、ニクソンは落選したか
  • 近代主権国家を操縦する条件
  • 政治責任と刑事責任の違い
  • 「慰安婦」は性奴隷ではない
  • 中韓の暴挙に屈する日本の愚挙
  • 諸悪の根源となった宮澤喜一官房長官談話
第3章 はたして、日本は近代国家なのか──明治維新に内包された宿痾が今も胎動する
  • 開国日本の悲願──不平等条約の改正
  • 略奪帝国主義と近代国家主義の違い
  • 捩じ曲げられた古典的国際法
  • 屈辱の不平等条約を克服する鍵とは
  • なぜ、日本の法律は国民の役に立たないのか
  • 日本の教育システムが非現実的なものである理由
  • 刮目すべき国民教育の普及
  • 急速に資本主義が育った戦前の日本
  • 日本資本主義、出生の秘密
  • かくて日本にフェティシズムが発症した
  • 伝統主義の打破こそ資本主義成立の条件
  • 大東亜戦争でも起きた目的と手段の倒錯
  • 平成日本は世界で最も危険な国となった
  • なぜ、努力目的と正反対の結果が生じるか
  • 戦訓に学ばない──日本軍に巣食う伝統主義
  • 「伝統主義の幽霊」は、今も健在である
  • 機能を失ったシキタリ制度の害悪
  • 日本に生きつづけるスターリニズム
第4章 なぜ、天皇は「神」となったのか──近代国家の成立には、絶対神との契約が不可欠
  • 鎖国に戻ろうと考えていた日本人
  • 日本人の人格を再統一した大日本帝国の建設
  • なぜ、立憲政治はキリスト教的神を必要としたか
  • 天皇を立憲政治の機軸とする
  • 天皇観の二重性──熱狂と無関心
  • 効果の薄かった天皇PR
  • 現人神は唯一絶対神にあらず──伊藤博文のジレンマ
  • 日清戦争の勝利で天皇は「神」となった
  • 史上空前の高度成長
  • 神国・日本の誕生
  • 新規範を創造した教育勅語
  • 教育勅語は儒教の二重規範を否定した
  • 〝天皇教〟とキリスト教の共通点
  • 天皇絶対主義の復活
  • かくて天皇は神になった
第5章 日本国民に告ぐ──今も支配するマッカーサーの「日本人洗脳計画」
  • 教科書を支配する「東京裁判史観」
  • 戦前の日本は軍国主義か
  • アメリカは日本の報復戦を恐れていた
  • マッカーサーを〝救世主〟と称えた国会決議
  • 日本人を骨抜きにした「洗脳計画」
  • なぜ「大東亜戦争」と言わなくなったか
  • なぜ、日本のマスコミは自主規制するようになったか
  • マスコミの戦争責任
  • なぜ日本のマスコミは〝転向〟したか
  • 言論の自由こそ近代デモクラシーの生命
  • 捏造された『真相』
  • なぜ、大東亜戦争に感謝するアジアの声を伝えないのか
  • 尖閣報道に見る国益無視の日本のマスコミ
  • 反日的日本人を利用したマッカーサー
  • 「空気」で動く日本
  • 日本人を洗脳したニューディーラーたち
  • 明治維新が生み残した地主階層
  • 対米排跪を生んだ農地解放
  • アメリカは初等教育で何を教えているか
  • 祖国愛をむしりとる唯一の国──日本
  • 宗教教育は世界の常識
  • 〝魂〟なき日本の戦後教育
第6章 日本人の正統性、復活のために──事実に基づく歴史の再検証が不可欠なとき
  • カリスマの保持者は、カリスマを手放してはならない
  • なぜ戦後日本は無連帯社会となったのか
  • 皇軍に絶大な信頼を寄せていた日本人
  • 「などてすめろぎは人間となりたまいし」
  • 〝共同体〟に堕落した大企業
  • 戦後の五〇年間は、アメリカへの無条件降伏だった
  • 日本は何のために金を出したのか
  • 「急性アノミー」を拡大再生産した共通一次試験
  • これでも教育と呼べるのか
  • 人生の方程式に「正解」はない
  • 大学紛争という名のアノミー
  • 日本の大学は世界最低
  • なぜ新左翼は無差別殺戮に走ったか
  • カルト教団と新左翼は同型
  • 平成の〝いじめ〟が自殺者を出す理由
  • 戸塚ヨットスクールは、なぜ成功し、失敗したか
  • 今こそ、日本人の誇りを取り戻す教育を
  • 自虐教育がアノミーを激化させる
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