指導力の差

渡部昇一(上智大学名誉教授) 著
定 価:
本体933円+税
判 型:
新書版
ページ数:
260ページ
ISBN:
9784898315477
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部下を持つ人に、これほど、わかりやすく、
本質的な「リーダー論」はない!

織田信長、豊臣秀吉、大久保利通、伊藤博文、乃木希典、モルトケ、福沢諭吉、田中角栄ら古今東西の偉大な指導者たちを俎上にのせ、彼らの「情報力」「根回し力」「統率力」などの本質に迫る。──“根底的で明確なビジョンこそが基本だ”“情報力は想像力と知れ”“トップから無限の信頼を得よ”“強いというイメージを植えつけよ”“生涯現場を離れるな”──部下を持つ人に、これほどわかりやすいリーダー論はない!

著者プロフィール

渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr. phil.,Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書のほか、『文科の時代』『知的生活の方法』『日本史から見た日本人』『税高くして国亡ぶ』『「東京裁判」を裁判する』『日本は「侵略国家」ではない!』『「パル判決書」の真実』『「戦後」混迷の時代に』『知的生活の方法・音楽篇』(渡部玄一・共著)などの話題作やベストセラー多数がある。

目次

第1章 「情報力」は想像力だ!
「情報力」をもっと真剣に考えてみよう
情報力①──末梢情報から事実を読みとる
情報力②──本質的情報・非本質的情報の区別
情報力③──受け取る側の〝想像力〟
枯れた土地になるか、肥沃な土地になるか
情報力④──〝駝鳥の足〟より〝鷲の羽〟の能力
モルトケだけが持っていた想像力
情報力⑤──情報遮断力も必要
〝駝鳥の足〟会議と〝鷲の羽〟会議を併用せよ
情報力⑥──根底的で明確なビジョンこそが基本だ
情報力⑦──一所懸命になること
情報力⑧──堺屋太一氏の実例
情報力⑨──過去を正確に思い出す努力をしてみる
情報力⑩──内省力が重要ポイント
「情報力」は、結局「想像力」だ
第2章 「根回し」の効果的戦略
「根回し」効果①──「実力」が発揮できる
「根回し」効果②──株主総会の実例
「根回し」効果③──洗練されたイメージ
普段の一回はイザという時の十回に
根回しの天才・豊臣秀吉
「根回し」効果④──戦いに敗れても最後に勝てる
「根回し」効果⑤──田中角栄氏の場合
岩波茂雄氏は「根回し」の名人だった
「壮大な根回し」にまで高めよ
「根回し」効果⑥──伊藤博文の対アメリカ「根回し」政策
イギリスを手本にし、商人のセンスに学べ
第3章 英雄的素質の開花法
英雄的素質①──熱血精神
英雄的素質②──太っ腹精神
英雄的素質③──底ぬけの明るさ
後継者づくりだけが玉にキズ
英雄的素質④──運・勘・度胸
英雄的素質⑤──徹底的な態度
英雄的素質⑥──臆面もなき向上心
英雄的素質⑦──徹底的尊敬心
英雄的素質⑧──喧嘩に強いこと
英雄的素質⑨──トップに立ってもビビらない
ペーパーテスト社会は、英雄的素質をぶち壊す
第4章 乃木大将の「統率力」を身につけろ!
リーダー育成に金を投じろ
乃木希典の恐るべき教養
統率力①──基本的人文的教養
統率力②──ジキルとハイド的側面も
統率力③──動じない器量と謙遜
統率力④──人間味溢れる側面
統率力⑤──根っからの外交センスと詩的感覚
統率力⑥──心から思いやれること
乃木も秀吉も家康も人殺しで色魔?
乃木の作戦能力は劣っていなかった
統率力⑦──無私の精神
統率力⑧──誠心誠意
統率力⑨──トップから無限の信頼を得ること
統率力⑩──強いというイメージを植えつける
乃木希典のフェア・プレイの精神
明治の時代精神の体現者だった
第1章 「情報力」は想像力だ!
  • 「情報力」をもっと真剣に考えてみよう
  • 情報力①──末梢情報から事実を読みとる
  • 情報力②──本質的情報・非本質的情報の区別
  • 情報力③──受け取る側の〝想像力〟
  • 枯れた土地になるか、肥沃な土地になるか
  • 情報力④──〝駝鳥の足〟より〝鷲の羽〟の能力
  • モルトケだけが持っていた想像力
  • 情報力⑤──情報遮断力も必要
  • 〝駝鳥の足〟会議と〝鷲の羽〟会議を併用せよ
  • 情報力⑥──根底的で明確なビジョンこそが基本だ
  • 情報力⑦──一所懸命になること
  • 情報力⑧──堺屋太一氏の実例
  • 情報力⑨──過去を正確に思い出す努力をしてみる
  • 情報力⑩──内省力が重要ポイント
  • 「情報力」は、結局「想像力」だ
第2章 「根回し」の効果的戦略
  • 「根回し」効果①──「実力」が発揮できる
  • 「根回し」効果②──株主総会の実例
  • 「根回し」効果③──洗練されたイメージ
  • 普段の一回はイザという時の十回に
  • 根回しの天才・豊臣秀吉
  • 「根回し」効果④──戦いに敗れても最後に勝てる
  • 「根回し」効果⑤──田中角栄氏の場合
  • 岩波茂雄氏は「根回し」の名人だった
  • 「壮大な根回し」にまで高めよ
  • 「根回し」効果⑥──伊藤博文の対アメリカ「根回し」政策
  • イギリスを手本にし、商人のセンスに学べ
第3章 英雄的素質の開花法
  • 英雄的素質①──熱血精神
  • 英雄的素質②──太っ腹精神
  • 英雄的素質③──底ぬけの明るさ
  • 後継者づくりだけが玉にキズ
  • 英雄的素質④──運・勘・度胸
  • 英雄的素質⑤──徹底的な態度
  • 英雄的素質⑥──臆面もなき向上心
  • 英雄的素質⑦──徹底的尊敬心
  • 英雄的素質⑧──喧嘩に強いこと
  • 英雄的素質⑨──トップに立ってもビビらない
  • ペーパーテスト社会は、英雄的素質をぶち壊す
第4章 乃木大将の「統率力」を身につけろ!
  • リーダー育成に金を投じろ
  • 乃木希典の恐るべき教養
  • 統率力①──基本的人文的教養
  • 統率力②──ジキルとハイド的側面も
  • 統率力③──動じない器量と謙遜
  • 統率力④──人間味溢れる側面
  • 統率力⑤──根っからの外交センスと詩的感覚
  • 統率力⑥──心から思いやれること
  • 乃木も秀吉も家康も人殺しで色魔?
  • 乃木の作戦能力は劣っていなかった
  • 統率力⑦──無私の精神
  • 統率力⑧──誠心誠意
  • 統率力⑨──トップから無限の信頼を得ること
  • 統率力⑩──強いというイメージを植えつける
  • 乃木希典のフェア・プレイの精神
  • 明治の時代精神の体現者だった
第5章 後継者創造のノウハウ
後継者教育は真剣に行われているのか?
後継者創造のノウハウ①──イギリスの方法
後継者創造のノウハウ②──ドイツの貴族教育の場合
後継者創造のノウハウ③──旧制中学の実例
東大なんかじゃ役に立たない
後継者創造のノウハウ④──全寮制のメリット
後継者創造のノウハウ⑤──信長・秀吉の失敗例
後継者創造のノウハウ⑥──プルーブ・ワンセルフを抑える
心理的に弱いと〝プルーブ・ワンセルフ〟になりやすい
後継者創造のノウハウ⑦──春日局のテクニック
平穏無事の時代には長子相続制が合うのだが…
後継者創造のノウハウ⑧──「農耕型」と「騎馬型」
後継者創造のノウハウ⑨──二代目には心理的な安定を与えよ
後継者創造のノウハウ⑩──〝地獄の外国暮らし〟を経験させろ
農耕型日本社会のノンビリ決定法
十三人の大臣が一ぺんに死んでも平気
後継者創造のノウハウ⑪──トヨタの集団指導制
「功績あった者には地位ではなく禄を与えよ」
税金に苦しまずに財産を相続する法
後継者創造のノウハウ⑫──あきらめの哲学
本田宗一郎は後継者選びのスーパー・スターだ
エクス・オフィシオ(ex officio)を採り入れよう
第6章 ドイツ参謀本部の組織論
専門外のドイツ軍に興味を持ったのは…
組織論①──たった一人の天才リーダー VS. 均質なスタッフ
シャルンホルストは何故参謀本部始祖になれたか
黄金時代を築いたモルトケの人物像
組織論②──リーダーとスタッフの理想的関係
組織論③──「作戦の神様」は冷静な現実派
組織論④──スタッフの組織は小さいほどよい
組織論⑤──スタッフは無名に徹する
ドイツ参謀本部から企業生存の条件を引き出す
組織論⑥──鷲のリーダー・駝鳥のスタッフ
第7章 明治維新群像のリーダー論
江戸時代に封建制は終わっていた
大名は高級官吏だった
実力主義 VS. 反実力主義
近代日本の「牽引車」伊藤博文
文学部的素養の必要性
リーダーとしての使命感・責任感
制度以上に機能した〝なあなあ主義〟
なぜ元勲に度胸があったのか
リーダーの度胸が勝利を呼ぶ
優等生指揮官は実戦に役立たない
民間の雄としての渋沢栄一・福沢諭吉
明治天皇は大帝だった
志願教育制と累進課税撤廃で日本を救え
第8章 大久保利通型人間の必要性
大久保型リーダー①──生涯「現場」を離れない
大久保型リーダー②──頑強・柔軟・慎重・頼りになる上司
大久保型リーダー③──抜群の政治能力
リーダーの戦意喪失が幕府崩壊の原因
大久保型リーダー④──真に革新的なリーダー
大久保暗殺されずんば…
大久保と西郷の人材観
大久保型リーダー⑤──意思決定をどうするのか?
焦りと嫉妬が西郷の決断をあやまらせた
大久保利通の性格と能力を正しく評価した岩倉具視
悲劇の偉材・小栗上野介
第5章 後継者創造のノウハウ
  • 後継者教育は真剣に行われているのか?
  • 後継者創造のノウハウ①──イギリスの方法
  • 後継者創造のノウハウ②──ドイツの貴族教育の場合
  • 後継者創造のノウハウ③──旧制中学の実例
  • 東大なんかじゃ役に立たない
  • 後継者創造のノウハウ④──全寮制のメリット
  • 後継者創造のノウハウ⑤──信長・秀吉の失敗例
  • 後継者創造のノウハウ⑥──プルーブ・ワンセルフを抑える
  • 心理的に弱いと〝プルーブ・ワンセルフ〟になりやすい
  • 後継者創造のノウハウ⑦──春日局のテクニック
  • 平穏無事の時代には長子相続制が合うのだが…
  • 後継者創造のノウハウ⑧──「農耕型」と「騎馬型」
  • 後継者創造のノウハウ⑨──二代目には心理的な安定を与えよ
  • 後継者創造のノウハウ⑩──〝地獄の外国暮らし〟を経験させろ
  • 農耕型日本社会のノンビリ決定法
  • 十三人の大臣が一ぺんに死んでも平気
  • 後継者創造のノウハウ⑪──トヨタの集団指導制
  • 「功績あった者には地位ではなく禄を与えよ」
  • 税金に苦しまずに財産を相続する法
  • 後継者創造のノウハウ⑫──あきらめの哲学
  • 本田宗一郎は後継者選びのスーパー・スターだ
  • エクス・オフィシオ(ex officio)を採り入れよう
第6章 ドイツ参謀本部の組織論
  • 専門外のドイツ軍に興味を持ったのは…
  • 組織論①──たった一人の天才リーダー VS. 均質なスタッフ
  • シャルンホルストは何故参謀本部始祖になれたか
  • 黄金時代を築いたモルトケの人物像
  • 組織論②──リーダーとスタッフの理想的関係
  • 組織論③──「作戦の神様」は冷静な現実派
  • 組織論④──スタッフの組織は小さいほどよい
  • 組織論⑤──スタッフは無名に徹する
  • ドイツ参謀本部から企業生存の条件を引き出す
  • 組織論⑥──鷲のリーダー・駝鳥のスタッフ
第7章 明治維新群像のリーダー論
  • 江戸時代に封建制は終わっていた
  • 大名は高級官吏だった
  • 実力主義 VS. 反実力主義
  • 近代日本の「牽引車」伊藤博文
  • 文学部的素養の必要性
  • リーダーとしての使命感・責任感
  • 制度以上に機能した〝なあなあ主義〟
  • なぜ元勲に度胸があったのか
  • リーダーの度胸が勝利を呼ぶ
  • 優等生指揮官は実戦に役立たない
  • 民間の雄としての渋沢栄一・福沢諭吉
  • 明治天皇は大帝だった
  • 志願教育制と累進課税撤廃で日本を救え
第8章 大久保利通型人間の必要性
  • 大久保型リーダー①──生涯「現場」を離れない
  • 大久保型リーダー②──頑強・柔軟・慎重・頼りになる上司
  • 大久保型リーダー③──抜群の政治能力
  • リーダーの戦意喪失が幕府崩壊の原因
  • 大久保型リーダー④──真に革新的なリーダー
  • 大久保暗殺されずんば…
  • 大久保と西郷の人材観
  • 大久保型リーダー⑤──意思決定をどうするのか?
  • 焦りと嫉妬が西郷の決断をあやまらせた
  • 大久保利通の性格と能力を正しく評価した岩倉具視
  • 悲劇の偉材・小栗上野介
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