トヨタ語録

石田退三(トヨタ中興の祖・三代目社長) 著
定 価:
本体886円+税
判 型:
新書版
ページ数:
232ページ
ISBN:
9784898315446
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トヨタ人30万人が
語り継いできた言葉!

カンバン方式だけじゃなかった!──トヨタには豊田佐吉の考え方をまとめたトヨタ綱領が存在する。その佐吉の精神に創業者・喜一郎の自動車産業への情熱を吹き込み、自身の商売哲学を加え昇華させたのが、「トヨタ中興の祖」と言われる三代目社長・石田退三である。「ほんとうの競争とは、企業のオリジナリティを売ることである」「ほんとうのガメツさとは、それは“質素”を指すのである」──トヨタの強さを創り出した中興の祖の言を聞け!

著者プロフィール

トヨタ三代目社長。「トヨタ中興の祖」「トヨタの大番頭」とも呼ばれる。1888(明治21)年、知多郡小鈴谷村に百姓の五男として生まれる。小学校の教員、洋家具店の丁稚、呉服の卸商を経て、服部商店入社。恩人、服部兼三郎に商売を習い、上海・香港で綿布を売った。1927(昭和2)年、豊田紡織入社。41年、豊田自動織機製作所に移り、48年社長。50年、豊田喜一郎引責辞任のあとを受けてトヨタ(豊田自動車工業)社長。61年会長、71年相談役。豊田佐吉の精神を受け継ぎながら、「合理的金儲け主義」「設備第一主義」「ガメツさ徹底主義」など独特の経営観で不況と好況を乗り切り、トヨタを守り、育て、発展させた。1979年没。

目次

1 日本人の頭と腕による産業の確立
これからは自動車工業だ
喜一郎に自動車の仕事をやらせる
ワシはかならずなにかをやる
売らんことにはメシが食えん
簡単には特許を買う気持にはなれない
自分の知恵のありったけを出せ
手段を選ばずに売込め
あなたに献上するのはいやだ
2 よい品、よい考──創意工夫
ワシは研究、研究でさっぱりゼニがもうからん
能率のいい織機を造れ。素性のいい糸のできる紡機を造れ
ほんとうの自動車会社になる
「不況を切り抜ける」と同様に、「好況を切り抜ける」
合理化とはあくまで「よい品、よい考」
競争とは、企業のオリジナリティを売ること
〝研究と創造〟にあらざるものはない
発明・発見、創意工夫の世界は、宏大無辺
3 田舎者的精神
田舎者のいいところ
欲が深ければこそ仕事に励む
もうけたものをパッと撒くな
企業は永遠である
行ったことは吹聴しろ
ほんとうのガメツさとは〝質素〟
金の働きというものは不思議なもの
しんぼうの持続には、「マイ・ペース」が必要
カネを使わんことを考えなさい
平凡に似て、しかも非凡な風格
4 不屈の闘志──根性
私の根性は佐吉翁が注入した
人生すべては勝負である
急がず、休まず、やれるだけのことをやっていこう
人生万事、すべてはよきに配剤される
仕事は必ずしも山の上に登るだけではない
石田退三は豊田の番頭である
不肖石田退三、会社の業績好転に努力する
不運に耐え忍ぶファイト、幸運に乗じてつき進むファイト
5 自力本願
自分の城は自分で守れ
世の中には回り合わせというものがある
教えられた知識は、しょせんテンプラのコロモ
金があるとき程、名案が浮かぶ
私どもは、生きのびるためには必死です
ひとりの社長にまかせよ
資源のあるところ必ず優勢になります
世間にてらうな
仕事は自分のためだ、勝負は自分自身のことだ
自分の手金を備えてからやれ
国には無駄な組織が大分ある
国内だけでは私どもは生きかねる
自分の力相応を知れ
1 日本人の頭と腕による産業の確立
  • これからは自動車工業だ
  • 喜一郎に自動車の仕事をやらせる
  • ワシはかならずなにかをやる
  • 売らんことにはメシが食えん
  • 簡単には特許を買う気持にはなれない
  • 自分の知恵のありったけを出せ
  • 手段を選ばずに売込め
  • あなたに献上するのはいやだ
2 よい品、よい考──創意工夫
  • ワシは研究、研究でさっぱりゼニがもうからん
  • 能率のいい織機を造れ。素性のいい糸のできる紡機を造れ
  • ほんとうの自動車会社になる
  • 「不況を切り抜ける」と同様に、「好況を切り抜ける」
  • 合理化とはあくまで「よい品、よい考」
  • 競争とは、企業のオリジナリティを売ること
  • 〝研究と創造〟にあらざるものはない
  • 発明・発見、創意工夫の世界は、宏大無辺
3 田舎者的精神
  • 田舎者のいいところ
  • 欲が深ければこそ仕事に励む
  • もうけたものをパッと撒くな
  • 企業は永遠である
  • 行ったことは吹聴しろ
  • ほんとうのガメツさとは〝質素〟
  • 金の働きというものは不思議なもの
  • しんぼうの持続には、「マイ・ペース」が必要
  • カネを使わんことを考えなさい
  • 平凡に似て、しかも非凡な風格
4 不屈の闘志──根性
  • 私の根性は佐吉翁が注入した
  • 人生すべては勝負である
  • 急がず、休まず、やれるだけのことをやっていこう
  • 人生万事、すべてはよきに配剤される
  • 仕事は必ずしも山の上に登るだけではない
  • 石田退三は豊田の番頭である
  • 不肖石田退三、会社の業績好転に努力する
  • 不運に耐え忍ぶファイト、幸運に乗じてつき進むファイト
5 自力本願
  • 自分の城は自分で守れ
  • 世の中には回り合わせというものがある
  • 教えられた知識は、しょせんテンプラのコロモ
  • 金があるとき程、名案が浮かぶ
  • 私どもは、生きのびるためには必死です
  • ひとりの社長にまかせよ
  • 資源のあるところ必ず優勢になります
  • 世間にてらうな
  • 仕事は自分のためだ、勝負は自分自身のことだ
  • 自分の手金を備えてからやれ
  • 国には無駄な組織が大分ある
  • 国内だけでは私どもは生きかねる
  • 自分の力相応を知れ
6 協力一致
協力工場には「ギブ・アンド・テーク」
同情は同情、頑張りは頑張り
無理な事業にも援助
経営者は労使問題で〝カミシモ〟を着る
これが国民外交の第一点
勝負の理想は、先方も負けず、こちらも負けず
7 人づくり
もっともむずかしいのは「人」
「わがまま」と「ふらつき」
大事なことは、失敗したあとの問題だ
ワキ役でつとめよ
木下藤吉郎の出世術
「ああ、あの男か」
「謙虚」を忘れるな
恩は絶対に忘れない
石田退三をつくったもの
「退三、おまえの貯金を借りるで」
一つの郷土自慢がある
運命を大きく左右した二人
生活にはいろいろ用心しておけ
金のことで時期を失するな、何とでもなる
綿布の知識をABCからつめこんだ
商売のコツは、どこでも同じ
わたくしにとっての「商売」留学
とにかく世の中はうるさいもの
他の人、他の店に迷惑をかけない
志をもっと大きく持て
もらった分だけかならずかせぐ
ムリをせず、ムラをせず、ムダをしない
解説 トヨタと石田退三の経営 名古屋大学経済学部教授 瀧澤菊太郎
〝石田さんならどうされるか〟 松下電器産業創業者 松下幸之助
石田さんのこと ソニー創業者 盛田昭夫
先見・決断・度量 トヨタ名誉会長 豊田章一郎
石田さんに感化された私 元トヨタ社長 豊田英二
6 協力一致
  • 協力工場には「ギブ・アンド・テーク」
  • 同情は同情、頑張りは頑張り
  • 無理な事業にも援助
  • 経営者は労使問題で〝カミシモ〟を着る
  • これが国民外交の第一点
  • 勝負の理想は、先方も負けず、こちらも負けず
7 人づくり
  • もっともむずかしいのは「人」
  • 「わがまま」と「ふらつき」
  • 大事なことは、失敗したあとの問題だ
  • ワキ役でつとめよ
  • 木下藤吉郎の出世術
  • 「ああ、あの男か」
  • 「謙虚」を忘れるな
  • 恩は絶対に忘れない
石田退三をつくったもの
  • 「退三、おまえの貯金を借りるで」
  • 一つの郷土自慢がある
  • 運命を大きく左右した二人
  • 生活にはいろいろ用心しておけ
  • 金のことで時期を失するな、何とでもなる
  • 綿布の知識をABCからつめこんだ
  • 商売のコツは、どこでも同じ
  • わたくしにとっての「商売」留学
  • とにかく世の中はうるさいもの
  • 他の人、他の店に迷惑をかけない
  • 志をもっと大きく持て
  • もらった分だけかならずかせぐ
  • ムリをせず、ムラをせず、ムダをしない
解説 トヨタと石田退三の経営 名古屋大学経済学部教授 瀧澤菊太郎
〝石田さんならどうされるか〟 松下電器産業創業者 松下幸之助
石田さんのこと ソニー創業者 盛田昭夫
先見・決断・度量 トヨタ名誉会長 豊田章一郎
石田さんに感化された私 元トヨタ社長 豊田英二
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