有史以来、満州と中国は
相容れない二つの世界であった!
相容れない二つの世界であった!
日本人よ、歪曲された歴史を鵜呑みにするな!──建国13年半にして重工業の中心となった満州国。それは人類史上の奇跡であり、日本の情熱と技術の結晶の賜物だった。満州国の「傀儡国家」批判は歴史と現実を見ない妄論であり、ウソで固められた中国の満州国非難に踊らされている満州国論。民衆が支持して誕生し、満鉄によって人的、物的交流が飛躍的に発展した「アジアの合衆国」の姿こそが、満州国の真実だ!
著者プロフィール
黄文雄(こう・ぶんゆう)
文明史家、評論家。1938年台湾生まれ。64年来日し、早稲田大学商学部を卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開しており、次々と問題作・話題作を世に問うている。巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞。著書に『それでも中国は崩壊する』『捏造された昭和史』『韓国は日本人がつくった』『近代中国は日本がつくった』『台湾は日本の植民地ではなかった』『日中戦争は侵略ではなかった』『日本語と漢字文明』『「複合汚染国家」中国』『戦争の歴史・日本と中国』『黄文雄の大東亜戦争肯定論』(以上ワック出版)、『米中が激突する日』『命がけの夢に生きた日本人』など多数がある。
目次
第1章 歪曲された満州国の実像
1 ウソで固められた中国の満州国非難
2 「偽満州国」論という歴史の歪曲
3 満州国の遺産で食いつないだ中共政府
4 「大中華帝国」への回帰をめざす中国
5 大東亜戦争の火種は清帝国の遺産相続問題だった
6 アジアに生まれていた「合衆国」の可能性
7 百年の国家戦略を持ち得なかった日本の悔恨
第2章 中国人と満州人、対立対峙の二千年史
1 中国人が書いた中国史の独善主義
2 万里の長城が示す覇権の限界
3 満州には独自の諸民族興亡史があった
4 満州族の先祖が築いた高句麗と渤海
5 中国本部を支配した歴代の征服王朝
6 中国人が最も幸せだった満州人の清王朝時代
7 「満州は古来中国領土ではない」論争
第3章 馬賊・軍閥支配で荒廃極まった満州
1 諸民族が離合集散した大地
2 漢民族「立入禁止」で招いた満州の荒廃
3 流民・移民の大洪水を生んだ清朝末期
4 日本の満州移民「二十年百万戸計画」の挫折
5 満州社会を支配していた匪賊、軍閥
6 馬賊から成り上がった張作霖の満州支配
7 混沌の中で自壊した御曹司・張学良
8 満州民衆を襲う塗炭の疲弊
第4章 なぜ満蒙独立論が登場してきたか
1 「無主の地」満州獲得に巨富を投じたロシア
2 日露戦争の裏にあった露清攻守同盟の密約
3 孫文が乱発した満州売却交渉の真相
4 「陰謀説」だけでは満州事変は語れない
5 五族協和・満蒙独立論の登場
第1章 歪曲された満州国の実像
- 1 ウソで固められた中国の満州国非難
- 2 「偽満州国」論という歴史の歪曲
- 3 満州国の遺産で食いつないだ中共政府
- 4 「大中華帝国」への回帰をめざす中国
- 5 大東亜戦争の火種は清帝国の遺産相続問題だった
- 6 アジアに生まれていた「合衆国」の可能性
- 7 百年の国家戦略を持ち得なかった日本の悔恨
第2章 中国人と満州人、対立対峙の二千年史
- 1 中国人が書いた中国史の独善主義
- 2 万里の長城が示す覇権の限界
- 3 満州には独自の諸民族興亡史があった
- 4 満州族の先祖が築いた高句麗と渤海
- 5 中国本部を支配した歴代の征服王朝
- 6 中国人が最も幸せだった満州人の清王朝時代
- 7 「満州は古来中国領土ではない」論争
第3章 馬賊・軍閥支配で荒廃極まった満州
- 1 諸民族が離合集散した大地
- 2 漢民族「立入禁止」で招いた満州の荒廃
- 3 流民・移民の大洪水を生んだ清朝末期
- 4 日本の満州移民「二十年百万戸計画」の挫折
- 5 満州社会を支配していた匪賊、軍閥
- 6 馬賊から成り上がった張作霖の満州支配
- 7 混沌の中で自壊した御曹司・張学良
- 8 満州民衆を襲う塗炭の疲弊
第4章 なぜ満蒙独立論が登場してきたか
- 1 「無主の地」満州獲得に巨富を投じたロシア
- 2 日露戦争の裏にあった露清攻守同盟の密約
- 3 孫文が乱発した満州売却交渉の真相
- 4 「陰謀説」だけでは満州事変は語れない
- 5 五族協和・満蒙独立論の登場
第5章 内戦焦土の大陸に生まれた民族協和国家
1 満州国が掲げた理念と理想
2 何が満州国と雲貴高原の対照をもたらしたか
3 これだけあった建国構想の数々
4 保境安民、満州自治の思想
5 民衆が支持したから生まれた満州国
6 「傀儡国家」批判は歴史と現実を見ない妄論だ
7 満州「国民」の育成から始まった国づくり
8 「強制連行四十二万人」という驚くべき歴史捏造
第6章 満鉄と関東軍がなければ満州は荒野だった
1 シベリア・満蒙獲得はロシア積年の悲願
2 日本とロシアが結んだ満州分割支配の密約
3 関東軍はソ連を仮想敵国とした独立戦闘集団
4 ハリマンの満鉄共同経営提案を拒否した蹉跌
5 人流と物流を飛躍的に発展させた満鉄と満州国
6 満鉄こそが満州を近代化した事実を見よ
第7章 近代国家への驚異の飛躍
1 満州国の認知と国際関係
2 「国民略奪」から「国土開発」への大転換
3 世界屈指の巨大ダム建設と電力開発
4 大東亜の重工業センターをめざして
5 民心安定の根幹、通貨統一と金融制度の確立
第8章 十三年半で夭逝したアジアの「合衆国」
1 満州国を窮地に追い込んだリットン報告
2 国際連盟脱退の事情と主張
3 大東亜戦争に翻弄されたのが満州国だ
4 ソ連軍の侵攻に続く国共の満州争奪戦
5 満州国の歩みは近代アジアの奇跡だった
第5章 内戦焦土の大陸に生まれた民族協和国家
- 1 満州国が掲げた理念と理想
- 2 何が満州国と雲貴高原の対照をもたらしたか
- 3 これだけあった建国構想の数々
- 4 保境安民、満州自治の思想
- 5 民衆が支持したから生まれた満州国
- 6 「傀儡国家」批判は歴史と現実を見ない妄論だ
- 7 満州「国民」の育成から始まった国づくり
- 8 「強制連行四十二万人」という驚くべき歴史捏造
第6章 満鉄と関東軍がなければ満州は荒野だった
- 1 シベリア・満蒙獲得はロシア積年の悲願
- 2 日本とロシアが結んだ満州分割支配の密約
- 3 関東軍はソ連を仮想敵国とした独立戦闘集団
- 4 ハリマンの満鉄共同経営提案を拒否した蹉跌
- 5 人流と物流を飛躍的に発展させた満鉄と満州国
- 6 満鉄こそが満州を近代化した事実を見よ
第7章 近代国家への驚異の飛躍
- 1 満州国の認知と国際関係
- 2 「国民略奪」から「国土開発」への大転換
- 3 世界屈指の巨大ダム建設と電力開発
- 4 大東亜の重工業センターをめざして
- 5 民心安定の根幹、通貨統一と金融制度の確立
第8章 十三年半で夭逝したアジアの「合衆国」
- 1 満州国を窮地に追い込んだリットン報告
- 2 国際連盟脱退の事情と主張
- 3 大東亜戦争に翻弄されたのが満州国だ
- 4 ソ連軍の侵攻に続く国共の満州争奪戦
- 5 満州国の歩みは近代アジアの奇跡だった