七万人が動きたくなったこのひと言

峰如之介(作家・ジャーナリスト) 著
定 価:
本体880円+税
判 型:
新書版
ページ数:
352ページ
ISBN:
9784898315125
アマゾンのショッピングサイトへリンクします。
それは「環境と経営は同軸」という
“ひと言”から始まった!

"ソリューション""顧客満足"そして"環境"のリコーという揺るぎないブランド価値を構築したリコー。その経営の根幹、「環境と経営は同軸」と認識する独自の「環境経営思想」とは何か。そしてなぜ環境経営は、企業に「ブランド価値と利益」をもたらすのか。その理由は、環境経営とは経営課題の実践であると同時に、全員参加経営を実現する「マネジメントツール」であるからだった──リコー7万人が「全員参加」したくなったマネジメントの実像を海外ゴミゼロ達成も含め徹底取材。

著者プロフィール

峰如之介(みね・なおのすけ)
作家。ジャーナリスト。1956年、兵庫県生まれ。経済評論家・亀岡大郎氏のもとで取材活動を始め、建設産業新聞記者を経て独立。編集企画会社(株)日本コミュニティー代表取締役。ビジネス、環境、先端技術、人事教育などを中心に幅広い執筆活動を展開、徹底した現場取材で現代人の「生」を描く。主な著書に、『利を以て人を治めず』(日本能率協会マネジメントセンター)、『会員制リゾートクラブって何だ?』(ダイヤモンド社)、『ビジネスマンの逆襲』(日本工業新聞社)、『シングルズマーケット』(日本コンサルタントグループ)、『中国市場への挑戦』(発明協会)などがある。
連絡先=株式会社日本コミュニティー
電話:03・5302・0788 e-mail:nc-mine@01.246.ne.jp

目次

第1章 国境を超えた全員参加マネジメント
突然言い渡されたミッション
田島式ゴミゼロ確認リトマス試験紙
「廃棄物の輸出はビジネス」という反論
失意のプレゼンテーション
やらせビデオ作戦
ジョージア工場が作ったゼロヒーロー
社長のリーダーシップが重要なんです
地球一周ゴミゼロ行脚の旅
灰皿を無くせば喫煙者が減るのですか
地域企業と連携しながら進化させる
ジョージア工場を進化させた三つの理由
活動を思想化するスペイン語のポエム
サンタアナ工場に奇跡は起こるか
国の数だけメッセージが必要だ
中国のモデル工場作戦と台湾のお国柄指導
第2章 「新製品」の概念をくつがえせ
これは新製品開発なのだろうか?
アジア戦略機に課せられた特殊条件
この世には存在しないニューマシンを
リサイクル製品なんて売れるのか
リサイクル技術とは何か
モノ作りの入り口に環境を意識させろ
伝説の開発者
第3章 リサイクル対応設計の憲法を作れ
リサイクルは誰のお役に立てばよいのか
環境対策六委員会の攻防
複写機を解体したらヒントが見えた
リサイクル三人衆
沈黙するプロジェクトグループ
リサイクル対応設計方針レベル1の承認
第4章 環境複写機をリコーの核機種に!
環境複写機開発の胎動
最先端技術って何だ?
まだ見ぬリサイクル対応設計
キーワードは分解と分別
インサートネジの壁
タッピングネジの分別性に着目
ユーザーの利便性とリサイクル対応の狭間で
第5章 資材革命とコメットサークル
怪物の正体は数百種類のプラスチック
材料メーカーとの共闘
素材選定でコストダウンが実現した!
循環型社会=コメットサークルとは何か
コメットサークルを創案する
第6章 リサイクルコストの壁を乗り越えろ
「事業性」という接着剤
リサイクル三人男の役割分担
リサイクル事業を答申する
物流から流通加工へ進化するぞ
分解・分別の最適作業とは何か
慣れぬ相場に苦汁をなめる
予想をはるかに超えるコスト
共同事業化への活路
リサイクル〝事業〟部を立ち上げる
九五%のマテリアル素材回収率を達成
新たなリサイクル拠点を構築
リサイクル事業二〇〇〇年戦略
第1章 国境を超えた全員参加マネジメント
  • 突然言い渡されたミッション
  • 田島式ゴミゼロ確認リトマス試験紙
  • 「廃棄物の輸出はビジネス」という反論
  • 失意のプレゼンテーション
  • やらせビデオ作戦
  • ジョージア工場が作ったゼロヒーロー
  • 社長のリーダーシップが重要なんです
  • 地球一周ゴミゼロ行脚の旅
  • 灰皿を無くせば喫煙者が減るのですか
  • 地域企業と連携しながら進化させる
  • ジョージア工場を進化させた三つの理由
  • 活動を思想化するスペイン語のポエム
  • サンタアナ工場に奇跡は起こるか
  • 国の数だけメッセージが必要だ
  • 中国のモデル工場作戦と台湾のお国柄指導
第2章 「新製品」の概念をくつがえせ
  • これは新製品開発なのだろうか?
  • アジア戦略機に課せられた特殊条件
  • この世には存在しないニューマシンを
  • リサイクル製品なんて売れるのか
  • リサイクル技術とは何か
  • モノ作りの入り口に環境を意識させろ
  • 伝説の開発者
第3章 リサイクル対応設計の憲法を作れ
  • リサイクルは誰のお役に立てばよいのか
  • 環境対策六委員会の攻防
  • 複写機を解体したらヒントが見えた
  • リサイクル三人衆
  • 沈黙するプロジェクトグループ
  • リサイクル対応設計方針レベル1の承認
第4章 環境複写機をリコーの核機種に!
  • 環境複写機開発の胎動
  • 最先端技術って何だ?
  • まだ見ぬリサイクル対応設計
  • キーワードは分解と分別
  • インサートネジの壁
  • タッピングネジの分別性に着目
  • ユーザーの利便性とリサイクル対応の狭間で
第5章 資材革命とコメットサークル
  • 怪物の正体は数百種類のプラスチック
  • 材料メーカーとの共闘
  • 素材選定でコストダウンが実現した!
  • 循環型社会=コメットサークルとは何か
  • コメットサークルを創案する
第6章 リサイクルコストの壁を乗り越えろ
  • 「事業性」という接着剤
  • リサイクル三人男の役割分担
  • リサイクル事業を答申する
  • 物流から流通加工へ進化するぞ
  • 分解・分別の最適作業とは何か
  • 慣れぬ相場に苦汁をなめる
  • 予想をはるかに超えるコスト
  • 共同事業化への活路
  • リサイクル〝事業〟部を立ち上げる
  • 九五%のマテリアル素材回収率を達成
  • 新たなリサイクル拠点を構築
  • リサイクル事業二〇〇〇年戦略
第7章 リマニュファクチャリング機の量産へ走れ
追いかけてきたライバル社
リマニュファクチャリング複写機への挑戦
思わぬ発見
開発コスト高一〇%の宿命
回収部品のリサイクル率を見極める
バージンパーツと同じ試作評価ステップ
新品に見えることは部品性能以前の問題です
第8章 ゴミゼロやります!
環境時代の新たな経営シフト
不可能に見えた三年前倒し
ゴミゼロは掃除の推奨運動ではない
目からウロコが落ちたライバル工場見学
点を面にするモデル工場選考行脚
ロスを生まない生産思想とゴミゼロの関係
福井事業所の立候補
第9章 我々に最適なゴミゼロ作戦とは
個人目標が組織目標に変わるとき
所長が与えた全員挑戦へのヒント
全従業員の〝自発的〟意識改革が不可欠だ
現場指揮官と取引企業も巻き込もう!
大工場沼津一五六〇人の第一歩
複合リサイクルは自由放任マネジメント
分別〝不徹底〟戦略をとる
四七〇〇キロの事業者詣で
コストと廃棄物諸事情の壁
使えるリサイクルデータベースの構築
企業秘密か環境か
第10章 ゴミからだって利益は出る
沼津の六つのゴミゼロ作戦
材料購入時にゴミも買っている?
仕入れ先企業にどう要請するか
グリーン調達で危機を脱したモデル企業
ゴミゼロで五〇〇〇万円儲かった
徹底した可視化作戦
第11章 工場からゴミが消えた日
個人ゴミ箱をなくせばいい
分別ボックス設置作戦の行方
分別パトロールの闘い
なぜ分別を間違えるのか
オールリコー初のゴミゼロ工場を実現
第12章 進化を続ける環境価値マネジメント
環境保全と生産合理化は深く相関する
環境保全と高品質・低価格は同軸だ
環境会計を経営の意思決定材料にする
環境格付けとエコファンド
環境問題は、はてしなきコストとの闘い
進化しつづける環境情報戦略
第7章 リマニュファクチャリング機の量産へ走れ
  • 追いかけてきたライバル社
  • リマニュファクチャリング複写機への挑戦
  • 思わぬ発見
  • 開発コスト高一〇%の宿命
  • 回収部品のリサイクル率を見極める
  • バージンパーツと同じ試作評価ステップ
  • 新品に見えることは部品性能以前の問題です
第8章 ゴミゼロやります!
  • 環境時代の新たな経営シフト
  • 不可能に見えた三年前倒し
  • ゴミゼロは掃除の推奨運動ではない
  • 目からウロコが落ちたライバル工場見学
  • 点を面にするモデル工場選考行脚
  • ロスを生まない生産思想とゴミゼロの関係
  • 福井事業所の立候補
第9章 我々に最適なゴミゼロ作戦とは
  • 個人目標が組織目標に変わるとき
  • 所長が与えた全員挑戦へのヒント
  • 全従業員の〝自発的〟意識改革が不可欠だ
  • 現場指揮官と取引企業も巻き込もう!
  • 大工場沼津一五六〇人の第一歩
  • 複合リサイクルは自由放任マネジメント
  • 分別〝不徹底〟戦略をとる
  • 四七〇〇キロの事業者詣で
  • コストと廃棄物諸事情の壁
  • 使えるリサイクルデータベースの構築
  • 企業秘密か環境か
第10章 ゴミからだって利益は出る
  • 沼津の六つのゴミゼロ作戦
  • 材料購入時にゴミも買っている?
  • 仕入れ先企業にどう要請するか
  • グリーン調達で危機を脱したモデル企業
  • ゴミゼロで五〇〇〇万円儲かった
  • 徹底した可視化作戦
第11章 工場からゴミが消えた日
  • 個人ゴミ箱をなくせばいい
  • 分別ボックス設置作戦の行方
  • 分別パトロールの闘い
  • なぜ分別を間違えるのか
  • オールリコー初のゴミゼロ工場を実現
第12章 進化を続ける環境価値マネジメント
  • 環境保全と生産合理化は深く相関する
  • 環境保全と高品質・低価格は同軸だ
  • 環境会計を経営の意思決定材料にする
  • 環境格付けとエコファンド
  • 環境問題は、はてしなきコストとの闘い
  • 進化しつづける環境情報戦略
トップへ戻る