尊敬される国民 品格ある国家

渡部昇一(上智大学名誉教授)/岡崎久彦(外交評論家) 著
定 価:
本体880円+税
判 型:
新書版
ページ数:
264ページ
ISBN:
9784898315101
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歴史や物事は、
複眼的に眺めてこそ価値がある!

瀋陽・日本領事館で起きた事件に対する日本の対応は、国民をまた失望させた。“事なかれ外交”では諸外国からの尊敬はおろか、われわれも自国を誇れない。──かつて、この国には国際的な存在感があった──。上智大名誉教授と元駐タイ大使が、明治をはじめ近代日本史を俯瞰しながら、国のあり方を複眼的に提示する。ビスマルクの弁を借りるなら、あなたは体験に学ぶか。それとも“歴史に学ぶ”か。

著者プロフィール

渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr. phil.,Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書のほか、『文科の時代』『知的生活の方法』『日本史から見た日本人』『指導力の差』『「東京裁判」を裁判する』『日本は「侵略国家」ではない!』『「パル判決書」の真実』『「戦後」混迷の時代に』『知的生活の方法・音楽篇』(渡部玄一・共著)などの話題作やベストセラー多数がある。

岡崎久彦(おかざき・ひさひこ)
元駐タイ大使、外交評論家。1930年、大連生まれ。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し、外務省入省。ケンブリッジ大学経済学部卒業。外務省情報調査局長、駐サウジアラビア大使、駐タイ大使等を歴任。現在、NPO法人岡崎研究所所長。著書に『国家と情報』(文藝春秋)、『陸奥宗光』『国家戦略からみた靖国問題』(PHP研究所)、『この国を守る決意』『運命の十年』(扶桑社)、『なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。』(ワック)など多数がある。

目次

一章 「国家の品格」が、日本の運命を決める──我々は、いつまで自国の歴史に誇りを抱けないままなのか
国の品格をとりもどす
暗い話ばかりの歴史教育
歴史教育を国家的に考える
なにも清算をしない左翼学者
「日教組教育」世代が日本を動かしている
外交は歴史観に左右されない
日本の過去を全否定する教育
幻の「従軍慰安婦」の復活
一九八一年まで「歴史認識」は問題にならなかった
謝罪外交の原点・朝日新聞の大誤報
なぜ宮沢官房長官は「謝罪」したのか
戦中派が戦争呪詛派になった理由
「戦争呪詛派」と「日教組世代」がタッグ
日本のマスコミこそが、対外摩擦の火元
東南アジアの「反日」は華僑の専売特許
アジアのエリートが反日家になるわけ
英米の歴史書に流れるアンチ・ファシズム史観
ホロコーストから類推する「南京大虐殺」の誤解
私有財産の否定が「国家の品格」を損なう
厚生次官が不正蓄財に走ったわけ
官僚は「お国のためなら死ねますか」
役人の給料を上げると国費の節減に繋がる
公務員の年金には別の役割があった
「十年」河清を待つ
二章 賢者は歴史に学ぶ──「日英同盟」が示唆する「日米同盟」のあり方
大東亜戦争を防げたラスト・チャンスはいつか
日本の孤立を招いた米・英の保護貿易
日英同盟が続いていたら、二・二六事件もなかった
なぜ、日英同盟は破棄されたか
欧州派兵を拒否した日本陸軍
日英同盟潰しを狙ったアメリカの意図
歴史が教える「ともに戦うこと」の意味
湾岸戦争こそ、日本の安全保障の〝危機〟だった
日英同盟をもたらした北清事変
日本とイギリスが「日英同盟」からえたもの
だからこそ、日米同盟を堅持せよ
ディエゴ・ガルシア基地を知っているか
日米同盟に水を差した「沖縄問題」
基地問題は社会党の内紛だった
有事に空中分解する日米同盟
集団的自衛権こそが最後のハードル
アメリカ世論が日本を見放せば、打つ手はない
国連憲章でも認められている集団的自衛権
あたり前の権利を正式に表明しよう
「平和主義者」が戦争を招く
中国がアジア最大の不確定要因
ナショナリズムを強める中国
中国の暴発を防ぐカギは日米同盟にあり
やはり重要、日本人の歴史観
一章 「国家の品格」が、日本の運命を決める──我々は、いつまで自国の歴史に誇りを抱けないままなのか
  • 国の品格をとりもどす
  • 暗い話ばかりの歴史教育
  • 歴史教育を国家的に考える
  • なにも清算をしない左翼学者
  • 「日教組教育」世代が日本を動かしている
  • 外交は歴史観に左右されない
  • 日本の過去を全否定する教育
  • 幻の「従軍慰安婦」の復活
  • 一九八一年まで「歴史認識」は問題にならなかった
  • 謝罪外交の原点・朝日新聞の大誤報
  • なぜ宮沢官房長官は「謝罪」したのか
  • 戦中派が戦争呪詛派になった理由
  • 「戦争呪詛派」と「日教組世代」がタッグ
  • 日本のマスコミこそが、対外摩擦の火元
  • 東南アジアの「反日」は華僑の専売特許
  • アジアのエリートが反日家になるわけ
  • 英米の歴史書に流れるアンチ・ファシズム史観
  • ホロコーストから類推する「南京大虐殺」の誤解
  • 私有財産の否定が「国家の品格」を損なう
  • 厚生次官が不正蓄財に走ったわけ
  • 官僚は「お国のためなら死ねますか」
  • 役人の給料を上げると国費の節減に繋がる
  • 公務員の年金には別の役割があった
  • 「十年」河清を待つ
二章 賢者は歴史に学ぶ──「日英同盟」が示唆する「日米同盟」のあり方
  • 大東亜戦争を防げたラスト・チャンスはいつか
  • 日本の孤立を招いた米・英の保護貿易
  • 日英同盟が続いていたら、二・二六事件もなかった
  • なぜ、日英同盟は破棄されたか
  • 欧州派兵を拒否した日本陸軍
  • 日英同盟潰しを狙ったアメリカの意図
  • 歴史が教える「ともに戦うこと」の意味
  • 湾岸戦争こそ、日本の安全保障の〝危機〟だった
  • 日英同盟をもたらした北清事変
  • 日本とイギリスが「日英同盟」からえたもの
  • だからこそ、日米同盟を堅持せよ
  • ディエゴ・ガルシア基地を知っているか
  • 日米同盟に水を差した「沖縄問題」
  • 基地問題は社会党の内紛だった
  • 有事に空中分解する日米同盟
  • 集団的自衛権こそが最後のハードル
  • アメリカ世論が日本を見放せば、打つ手はない
  • 国連憲章でも認められている集団的自衛権
  • あたり前の権利を正式に表明しよう
  • 「平和主義者」が戦争を招く
  • 中国がアジア最大の不確定要因
  • ナショナリズムを強める中国
  • 中国の暴発を防ぐカギは日米同盟にあり
  • やはり重要、日本人の歴史観
三章 国民を幸せにする指導者の条件──政治家・官僚は、なぜ戦略的思考が出来なくなったか
日露戦争直後に日本の運命は決まった
井上馨が描いた「満洲経営プラン」
ロシアの強さを認識していた日本軍トップ
ハリマン提案拒絶で始まったアメリカの「反日」
小村寿太郎の虚像
とめどないロシアの領土拡張欲
「濁富」の井上、「清貧」の小村
国家戦略を理想論で決める危険
井上は財閥育成に熱心だった
アングロ・サクソン世界からの情報
ユダヤ人を首相にした大英帝国
幣原外交を潰した青年将校たち
修羅場を潜った男の「アニマル・センス」
日本版ピューリタン革命を目指した西郷隆盛
伊藤、井上、大久保と西郷の違い
徹底的に議論をし、国家戦略を立てた明治の元勲
戦前にも発想が自由だった世代がいた
「自らの力で作った」大正デモクラシー
世界に誇れる日本の民主主義
民主主義の前提は私有財産の尊重
政治資金規正法が日本の政治家を駄目にする
三章 国民を幸せにする指導者の条件──政治家・官僚は、なぜ戦略的思考が出来なくなったか
  • 日露戦争直後に日本の運命は決まった
  • 井上馨が描いた「満洲経営プラン」
  • ロシアの強さを認識していた日本軍トップ
  • ハリマン提案拒絶で始まったアメリカの「反日」
  • 小村寿太郎の虚像
  • とめどないロシアの領土拡張欲
  • 「濁富」の井上、「清貧」の小村
  • 国家戦略を理想論で決める危険
  • 井上は財閥育成に熱心だった
  • アングロ・サクソン世界からの情報
  • ユダヤ人を首相にした大英帝国
  • 幣原外交を潰した青年将校たち
  • 修羅場を潜った男の「アニマル・センス」
  • 日本版ピューリタン革命を目指した西郷隆盛
  • 伊藤、井上、大久保と西郷の違い
  • 徹底的に議論をし、国家戦略を立てた明治の元勲
  • 戦前にも発想が自由だった世代がいた
  • 「自らの力で作った」大正デモクラシー
  • 世界に誇れる日本の民主主義
  • 民主主義の前提は私有財産の尊重
  • 政治資金規正法が日本の政治家を駄目にする
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