ホンダの歴史は
奇跡の歴史でもあった!
奇跡の歴史でもあった!
ホンダの歴史は、単純な成功物語ではない。その物語は、失敗と成功、絶望と希望、落胆と歓喜で綴られている。「世界一でなければ日本一でない」と言った宗一郎。たくさんの宗一郎を育てることを夢見た藤澤。そして、常に自らを可変としたホンダ。厳しい時代を生きている日本企業のすべてにとって、ホンダという物語が示唆するものは大きい。
著者プロフィール
井出耕也(いで・こうや)
1945年11月生まれ。成蹊大学政治経済学部(現法学部)卒。68年4月サンケイ新聞入社、支局勤務の後、夕刊フジ報道部を経て77年8月退社、フリージャーナリストに。立花隆氏の『農協』『田中新金脈研究』には取材スタッフとして参加している。著書に『ゲーム』(大和書房)、『疾走する超電導 リニア五五〇キロの軌跡』(ワック)、『むかし、狼(ウルフ)が走った』(双葉社)などがある。
目次
第1章 技術が市場を創る──2700万台のスーパーカブ
「50㏄のバイクをつくってくれないか」
市場が求めるバイク
頭の中でエンジンがまわり出す
最高の目標をめざす
4サイクルへのこだわり
蕎麦屋の出前をイメージしろ
2人の大博打
「小さな猛獣」の大インパクト
二輪世界のT型フォード
2700万台の「一生懸命マシン」
第2章 破天荒な2人──本田宗一郎と藤澤武夫の邂逅
山盛りのうどん
精米機とエアショー
「走る機械」がやってきた
わんぱく坊主と趣味人
「早く自動車を出せ!」
優雅なルンペン
アート商会浜松支店
藤澤の独立
凡人の頭では理解できない男
型破りな会社の夢
第3章 夢のはじまり──他人の真似より自分の理想
1年間の休養宣言
タイム・マネー・プライド
「バタバタ」誕生
人真似はしない
HONDA・MOTOR
ドリーム号完成と藤澤の登場
「4サイクルを出そう」
箱根を登りきった
宗一郎の無理難題
藤澤のDM作戦
第4章 挑戦こそ宿運──マン島レースでの世界一宣言
「世界一じゃなけりゃ日本一じゃねえんだ!」
教祖にでもなるか
マン島TTレース出場宣言
レース好きだった宗一郎
「やりたいヤツ手を上げろ!」
「負けたものは仕方がない」
いざ、お先真っ暗のマン島へ
「井の中の蛙」で終わりたくない
急速なレベルアップ
腕時計のように精密なレーサー
第5章 加速する展開──かつてない四輪車の創造
30馬力の軽トラック
四輪の車をつくりたい
最初の車はスポーツカー
ガキ大将と優等生の大喧嘩
通産省との競争
「お客さんのことを考えればいい」
マックイーンの愛車
藤澤の全国SF構想
もう1つの奇跡
第1章 技術が市場を創る──2700万台のスーパーカブ
- 「50㏄のバイクをつくってくれないか」
- 市場が求めるバイク
- 頭の中でエンジンがまわり出す
- 最高の目標をめざす
- 4サイクルへのこだわり
- 蕎麦屋の出前をイメージしろ
- 2人の大博打
- 「小さな猛獣」の大インパクト
- 二輪世界のT型フォード
- 2700万台の「一生懸命マシン」
第2章 破天荒な2人──本田宗一郎と藤澤武夫の邂逅
- 山盛りのうどん
- 精米機とエアショー
- 「走る機械」がやってきた
- わんぱく坊主と趣味人
- 「早く自動車を出せ!」
- 優雅なルンペン
- アート商会浜松支店
- 藤澤の独立
- 凡人の頭では理解できない男
- 型破りな会社の夢
第3章 夢のはじまり──他人の真似より自分の理想
- 1年間の休養宣言
- タイム・マネー・プライド
- 「バタバタ」誕生
- 人真似はしない
- HONDA・MOTOR
- ドリーム号完成と藤澤の登場
- 「4サイクルを出そう」
- 箱根を登りきった
- 宗一郎の無理難題
- 藤澤のDM作戦
第4章 挑戦こそ宿運──マン島レースでの世界一宣言
- 「世界一じゃなけりゃ日本一じゃねえんだ!」
- 教祖にでもなるか
- マン島TTレース出場宣言
- レース好きだった宗一郎
- 「やりたいヤツ手を上げろ!」
- 「負けたものは仕方がない」
- いざ、お先真っ暗のマン島へ
- 「井の中の蛙」で終わりたくない
- 急速なレベルアップ
- 腕時計のように精密なレーサー
第5章 加速する展開──かつてない四輪車の創造
- 30馬力の軽トラック
- 四輪の車をつくりたい
- 最初の車はスポーツカー
- ガキ大将と優等生の大喧嘩
- 通産省との競争
- 「お客さんのことを考えればいい」
- マックイーンの愛車
- 藤澤の全国SF構想
- もう1つの奇跡
第6章 果敢に堅実に──F1への参戦とN360の誕生
「ホンダがF1に出てくる」
巨大なバイクエンジン
「オヤジヨロコブ」
F1初勝利
ルーアンの悲劇
N360大ヒット
空冷地獄
常識への挑戦
第7章 目標は社会正義──人が幸福になる技術を開発しろ
愛弟子の進言
握りつぶされた辞表
水冷に転換するべきだ
もう技術者ではない、社長なのだ
無数の本田宗一郎を育てたい
欠陥車問題
排気ガス規制の実施
「マスキー法」世界初クリア
第8章 地球的な評価を──世界一になってこそ本来の日本一
世界一への第1段階
「それは何という乗り物?」
素晴らしき人々、ホンダに乗る
世界市場での実験
売れ行きが止まった
アメリカでの現地生産
「オハイオ工場は神様の意志」
もう1つのホンダ
「三つの喜び」
第9章 常識はつねに可変──シビック開発で得た教訓と後続車
楽に静かに移動する車
大部屋の役員室
宗一郎に頼らない
「自動車らしい車」をつくりたい
「三枚目のドアはどちら側?」
成功、そして宗一郎・藤澤の退任
「ヨクヤッタ ホンダ」
「ムカデダンス」のシティ
「ホンダを次の世代に渡す」
第10章 ホンダ・フィロソフィー──創業者を超えたホンダ精神の行方
F1カーに迫るスポーツカー
ホンダ・ターボの連戦・連勝
「俺は浜松に帰る」
「決めたから、そのつもりしろよな」
役割はカーブを切ること
「ホンダらしさ」という幻影
大ヒットしたオデッセイ
驚異のエンジンVTEC
規制値を超えてさらに遠くへ
ホンダはどこに向かおうとしているのか
世界1000万人のホンダユーザーに向けて
第6章 果敢に堅実に──F1への参戦とN360の誕生
- 「ホンダがF1に出てくる」
- 巨大なバイクエンジン
- 「オヤジヨロコブ」
- F1初勝利
- ルーアンの悲劇
- N360大ヒット
- 空冷地獄
- 常識への挑戦
第7章 目標は社会正義──人が幸福になる技術を開発しろ
- 愛弟子の進言
- 握りつぶされた辞表
- 水冷に転換するべきだ
- もう技術者ではない、社長なのだ
- 無数の本田宗一郎を育てたい
- 欠陥車問題
- 排気ガス規制の実施
- 「マスキー法」世界初クリア
第8章 地球的な評価を──世界一になってこそ本来の日本一
- 世界一への第1段階
- 「それは何という乗り物?」
- 素晴らしき人々、ホンダに乗る
- 世界市場での実験
- 売れ行きが止まった
- アメリカでの現地生産
- 「オハイオ工場は神様の意志」
- もう1つのホンダ
- 「三つの喜び」
第9章 常識はつねに可変──シビック開発で得た教訓と後続車
- 楽に静かに移動する車
- 大部屋の役員室
- 宗一郎に頼らない
- 「自動車らしい車」をつくりたい
- 「三枚目のドアはどちら側?」
- 成功、そして宗一郎・藤澤の退任
- 「ヨクヤッタ ホンダ」
- 「ムカデダンス」のシティ
- 「ホンダを次の世代に渡す」
第10章 ホンダ・フィロソフィー──創業者を超えたホンダ精神の行方
- F1カーに迫るスポーツカー
- ホンダ・ターボの連戦・連勝
- 「俺は浜松に帰る」
- 「決めたから、そのつもりしろよな」
- 役割はカーブを切ること
- 「ホンダらしさ」という幻影
- 大ヒットしたオデッセイ
- 驚異のエンジンVTEC
- 規制値を超えてさらに遠くへ
- ホンダはどこに向かおうとしているのか
- 世界1000万人のホンダユーザーに向けて