
これが子育ての真髄!
「『体罰』で問題児の八割は直せる!」(戸塚氏)「オヤジから受けた教育は『男はヤセ我慢!』」(田母神氏)──ヨットレースの世界で世界記録をうちたて、自身のスクールでは600人を超える問題児の更生に成功している戸塚氏。航空幕僚長として、約5万人もの部下の指揮をとってきた田母神氏。両氏が考える「日本の教育界の問題点」とはなにか?
著者プロフィール
戸塚 宏(とつか・ひろし)
1940年生まれ。戸塚ヨットスクール校長。名古屋大学工学部卒。75年、沖縄海洋博記念「太平洋─沖縄・単独横断ヨットレース」にて驚異的な記録で優勝。翌年、愛知県美浜町に「戸塚ヨットスクール」を開校。これまでに600人以上の情緒障害児を更生させる。83年、訓練生の死亡事故、行方不明事件をめぐり逮捕。97年、第2審にて懲役6年の実刑判決をうける。02年2月最高裁の上告棄却が決定し、同年3月収監。著書に『本能の力』(新潮新書)、『教育再生!』(ミリオン出版)、『私が直す!』(角川文庫)など。
田母神俊雄(たもがみ・としお)
1948年福島県生まれ。防衛大卒。航空自衛隊に入隊。統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て、07年航空幕僚長に就任。08年10月、民間の懸賞論文に応募した自身の論文が政府見解と異なるとして、職を解かれる。同年11月に定年退官。09年2月、田母神事務所を設立、代表取締役に就任。全国各地における講演のほか、TV出演、執筆など精力的な活動を行っている。著書に、『田母神大学校』(徳間書店)、『田母神流ブレない生き方』(主婦と生活社)、『自らの身は顧みず』(ワック出版)など。
目次
- 世間は私たちの行動が正しいことを知っている
- ケンカはしてもいい、だが負けるな
- イジメも子どもたちが自ら解決していた
- 挫折の経験が人間性を高める
- なぜ防衛大学を選んだのか
- オヤジの口癖は「男はやせ我慢しろ」
- 教育の基本は「強制」
- 海は手加減などしてくれない
- 人間を鍛える合宿生活
- 命をかけて学ぶ場がないことの不幸
- いまの若者は「怖いもの知らず」ではなく「怖さ知らず」
- 消えた「リーダー教育」
- 電車の通路でアグラをかく女子生徒
- 「叱るよりほめろ」というあきれたスローガン
- 「負けてたまるか」の気持ちを持つには
- 子どもに性教育、カネ儲けの教育をして何になる
- 防衛大学の教育は「まずカタチから入れ」
- 「相手の進歩を助ける」のが罰の目的
- 「体罰は教育である」が変わらない信条
- みのもんた氏の信条なき批判
- 「教育の目的は?」に答えられない文科省の役人
- バランスのとれた知育、徳育、体育が必要
- 刑務所で読んだ「般若心経」
- 「恥」が人間を進歩させる
- 本能は正しく、間違いをおこすのは理性
- アメリカで日本の『教育勅語』が読まれている
- 「公職追放」で空いたポストに「左翼」が復活
- 「偏差値秀才」が牛耳る立法・行政・司法・マスコミ
- 先生を尊敬するのは自分のため
- 幼稚園より保育園の教育がなぜいいか
- 「教育もゼニなり」の端緒を開いた田中角栄
- 拉致を誘発した福田赳夫
- 日本の弱腰外交を知らしめた「近隣諸国条項」
- 中曽根康弘氏が残した靖国の禍根
- 朝日新聞が流しつづけた、デッチアゲ従軍慰安婦報道
- 「日本はいい国」といったら解任
- 「田母神のいっていることは正しい」とネット上に応援団が
- マスコミは三十年間、付和雷同したまま
- 四時間半語らせて、二十二秒しか流さなかったNHK
- いまでも台湾人から感謝される八田與一
- 「独立できたのは日本のおかげ」とアジア・アフリカの首脳
- なぜ地理の教育は禁止されたか?
- 自由・平等・理性は「与えられる」ものではなく、「つくる」もの
- 物欲の差が世界の支配者をきめる
- 儒教、武士道を否定して日本人を愚民化
- 東京裁判とは、戦勝国が敗戦国を裁いた〝復讐劇〟
- 四千万人が署名した戦犯釈放運動
- 日本の裁判官は人間性が低い
- 日本の有罪率、九九・八パーセントは〝神業〟か?
- 男女同権、親子同権は不幸のもと
- 「道徳再武装運動」が必要
- 偏差値秀才こそ「獅子身中の虫」
- 侵略されないための軍事力を持つ
- 「歴史認識」について中国軍参謀と大激論
- 情けない謝罪の国、日本
- 「体罰」で、問題児の八割は直せる
- 子どもたちに自衛隊と宝塚で「夏休み合宿」を
- 戸塚小学校の〝教育方針〟とは
- かつて日本が築いてきた精神論に立ち返れ
- 若者が活躍できる場を全力でつくりたい