「見かけ」がすべての韓流

呉善花(拓殖大学国際学部教授) 著
定 価:
本体895円+税
判 型:
新書版
ページ数:
256ページ
ISBN:
9784898316603
アマゾンのショッピングサイトへリンクします。
「整形共和国」が生んだ韓流に騙される日本人たち!
ルックスがすべてを左右する国!

「女は3日殴らないと天に昇る」と古くから言われる韓国は、いまだに男尊女卑社会! 目や鼻や眉の整形などは、化粧品を買うような軽い気分でやる韓国。片や内面を磨いて美しくなろうとする日本。「明日の死よりも今日の楊貴妃を」と完璧な美に支配された国、韓国の実態とは。恋愛観、結婚観、家族観、美容意識など、日本と韓国では180度違う。似て非なる国、韓国の本当の姿がいま解き明かされる!

著者プロフィール

呉善花(お・そんふぁ)
拓殖大学国際学部教授。1956年、韓国・済州島生まれ。1983年に来日し、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程修了。著書に『攘夷の韓国 開国の日本』(文藝春秋、第5回山本七平賞受賞)、『スカートの風(正・続・新)』(三交社・角川文庫)、『韓国併合への道』(文春新書)、『恋のすれちがい』(角川書店)、『日本が嫌いな日本人へ』『日本人を冒険する』『日本的精神の可能性』(PHP文庫)、『私は、いかにして「日本信徒」となったか』(ワック)など多数がある。

目次

序章 「冬ソナ現象・韓流ブーム」の現場を訪ね歩いて
  • 神々の国・出雲でヨン様の声が
  • ヨン様ブームの全国的な広がり
  • 韓国人の目から見た韓流ブーム
  • 反日騒動をものともしないヨン様ツアー
  • ヨン様ファンへの誤解ととまどい
  • キーセン観光と冬ソナブーム
  • 永遠なる純愛を描くストーリー
  • 初恋の再現というテーマ
  • 冬ソナ以降生まれた新たな幻想
第1章 もしヨン様と結婚したら──韓国結婚生活の実態
  • 韓国の男が「情熱的なロマンチスト」といわれるわけ
  • 一歩間違えばストーカーとなるアタック攻勢
  • セクシーな声の魅力と頼もしさ
  • スキだらけの日本男児
  • ヨン様タイプの男と結婚してみたら……
  • 韓国特有の家族関係との葛藤
  • いまなお強い離婚女性への偏見
  • 「同姓同本」婚禁止の伝統
  • 強固な父系血縁主義社会
  • 婿養子で老舗を守る日本
  • 日本の夫婦は一つの布団で寝ない
  • 浮気がすぐにばれる韓国
  • 浮気がばれたとき
  • 独身のまま死ぬ恐ろしさ
  • ムンジャの受けた浮気夫からの虐待
  • 女を連れて逃げた夫
  • 戻ってきた夫
  • 夫の祖母の介護を押しつけられて
  • 男の子を産まなくてはならなかったための流産
  • 子どもたちがいるから生きられる
第2章 韓国の恋愛、日本の恋愛──さまざまな愛のかたち
  • 恋の病と冬ソナファン
  • なぜ懐かしく感じるのか
  • 恋の病にかかるのは男のほうが多い韓国
  • 日本の純愛と韓国の純愛
  • 大ベストセラー純愛ドキュメントの韓国版・日本版
  • 韓国の恋愛物語の古典『春香伝』
  • 『源氏物語』の愛の世界
  • 「流れのままに」と「流れを泳ぎ渡る」
  • 「男の押し込む力」に弱すぎる韓国の女
  • 日本にあった「女の恋愛技術」の伝統
  • 韓国の「男の心を引き寄せる愛の呪術」
  • 李朝時代の皇太子妃が行なった愛の呪術
  • 「君に恋する」とはどんな心か
  • 同じ失恋のパターンを繰り返す人
  • 粋な出会い、粋な別れができない韓国の男たち
第3章 美人病と美男病──なぜ大統領までが整形するのか
  • 美人病の伝統
  • 満開の花と萎れて落ちた花
  • 美形研磨の病気社会
  • 外貌が人生を左右する
  • 「美形」か「醜形」かで自己管理能力を問われる社会
  • ほとんど病気の肉体改造
  • 「若く見せたい」ゆえの中高年の美容熱
  • 美人たろうとする執念の強さは世界一
  • 美人になることで「恨がほぐれる」
  • 美人がいかにも美人と振る舞う韓国
  • 韓国の美人の前に日本の美人が色香を失う理由
  • 美人ならば歯が美しくなくては
  • 美人はソウルに一極集中する
  • 八〇年代歌舞伎町ホステスたちの内面美
  • 恩返しという美意識
  • 困難に打ち克っていこうとする美意識
  • 強力な渦巻き型の競争社会
  • 完璧なる美を求める韓国人、不完全な美を求める日本人
終章 ジャパナイゼーションあっっての韓流ブーム
  • 日流の刻印を受けた韓流
  • 「自由化の危機」が韓流を生み出した
  • 韓流ブームと感覚の高度化
  • 韓流ブームの底には日本回帰がある
  • 合わせ鏡としての隣人に日本人のアイデンティティを発見する
トップへ戻る