
国際情勢の大転換期の今、日韓はどう付き合っていくかを新たに考えねばならないときが来ているが、韓国人の常に日本人にだけ責任を負わせる習い性は改善しそうもない。韓国歴代政権が「親日」の芽を執拗に摘み続け、「反日民族主義」の強化ばかりに努めてきたことは、近代朝鮮が自ら独立の芽を摘み取り続けてきたのとそっくり同じで、自らを追い込んでいるのだ。なぜ、そのことに気づかないのか。なぜ、日本と韓国は分かりあえないのか。そして、日本人と韓国人の決定的な違いはどこにあるのか? 日韓関係の本質を衝いた痛快対談!
著者プロフィール
渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英文学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.Phil.,Dr.Phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書、『文科の時代』『知的生活の方法』『知的余生の方法』『アメリカが畏怖した日本』『「修養」のすすめ』『「日本の歴史」①〜⑦』『読む年表 日本の歴史』などの話題作やベストセラー多数がある。
呉 善花(お・そんふぁ)
拓殖大学国際学部教授。1956年、韓国・済州島生まれ。1983年に来日し、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程修了。著書に『攘夷の韓国 開国の日本』(文藝春秋、第五回山本七平賞受賞)、『スカートの風(正・続・新)』(三交社・角川文庫)、『韓国併合への道』(文春新書)、『日本が嫌いな日本人へ』『日本人を冒険する』『日本的精神の可能性』(PHP文庫)、『私は、いかにして「日本信徒」となったか』『「見かけ」がすべての韓流』『虚言と虚飾の国・韓国』(以上、ワック)など多数。