
日本ほど可能性に満ちた国はない、
若者よ野心を抱け!
若者よ野心を抱け!
人生の転機において、例えば、転職すべきか、会社に残るべきか、それとも独立すべきかを決めるときに役立つのは、経済学=経済常識だ。つまり、経済学というのは、世の中全体の方向性を判断するうえで極めて有効な手段なのだ。本書は、若手・中高年ビジネスマンが、これからの厳しい時代を、そして同時に、可能性を大いに秘めた日本社会を生き抜くために必要な実践的経済学を、コンパクトに分かり易く解説したものである。
著者プロフィール
株式会社「 監査と分析」代表取締役。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は日本最古の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年より、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任。2010年、米国イエール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。近著に『国土と安全は経済で買える』(扶桑社新書)、『アベノミクスを阻む「7つの敵」』(イースト・プレス)、『悪中論』(宝島社)、『異次元緩和の先にあるとてつもない日本』(徳間書店)など多数がある。
目次
- はじめに
第1章 ブラック企業に入ってしまったと
思い悩んでいる君へ
- 人生というのは海図のない航海
- 銀行員、塾講師、コンサルタント、社会人教育の事業へと転職した私
- 「自由を求める」ことの重要性
- 人生の分岐点において判断を間違えないためには
- デフレが発生するからこそブラック企業が栄える
- デフレ下では、モノが売れないので設備も人も余っている
- 借金をしてでも社員の給料を払い続ける中小企業の経営者
- デフレが悪化すると、経営者は究極の選択を迫られる
- デフレ体質から抜け出すことができない人たち
- 独立は良い事だが、十分な準備と失敗した時のためのプランが必要
- 安倍政権の誕生で経済の流れが変わった
第2章 生き残っていく企業、
滅びていく企業の見分け方
- 親の世代はデフレを経験していないから分からない
- 世の中の変化を正しく捉える経営者、読み間違える経営者
- 鉄則1 マクロ経済の流れに逆らうな
- 鉄則2 沈みゆく業界にも成長企業がある
- 鉄則3 伸び行く業界にもヤラレ役のダメ会社がある
- 危ない会社の五つのシグナル
第3章 英語よりも、まずは経済学を身につけよ
- 知らないと大損! 社会に出てから差がつく経済学のイロハ
- 超円高の原因が一目瞭然
- デフレの原因を一瞬で明らかに
- 貿易黒字を達成することに何の意味があるのか?
- 自由貿易で豊かに
- 知っておきたい「国際金融のトリレンマ」
- 世界は経済で動いている(アメリカ経済〜EU破綻を一気に完全理解)
第4章 お金のことで不安や不満を抱いている君へ
- 僕らは景気の良い時代を知らない
- 雇用状況が改善しているのに不安を煽る人には注意せよ
- 日本の会社は経営が厳しくても利益を労働者に分配
- いずれ給料が上がらざるを得ないこれだけの理由
- 人口減少で豊かになる日本
- 世代間で年金は相続される
第5章 毎日怒られてばかり、挫折続きの君へ!
- 恐怖のポジティブシンキング
- 経済的な苦境に陥ると過激思想が広まる
- カルトに支配された恐怖政治
- ポジティブシンキングの元ネタ
- シニア世代のアドバイスが迷惑なワケ
- 歴史を知って現在と向き合う
- 敢えて日本的ポジティブシンキングを挙げなるなら……
- 受け継いだことを当たり前のようにやればより楽に生きられる
第6章 日本ほど可能性に満ちた国はない、
若者よ野心を抱け!
- 日本は世界で孤立などしていない
- 世界は親日国で溢れかえっている
- ピンチはチャンス〜モンゴルに学べ〜
- 私たちの先人たちは大きなチャンスを摑みに飛び出した
- 高橋亀吉に学ぶ、実践経済学のススメ
- アニマルスピリットを持って自主的に愉快に働こう