「結果」を出す人に学べ!
新商品・戦略等、何か新しいアイデアを出したい、出さなければならない局面になったら、「まず考える」こと。出来る人とは、日々勉強し、いざとなったら、まず考えて、最小限の情報収集で自らの確信と同時に人への説得を成し遂げる人である。「仮説・検証・仮説・検証」の繰り返しこそが、無駄な情報収集を避け、新しいアイディアを生み出す近道だ!
著者プロフィール
津田久資(つだ・ひさし)
1958年生まれ。東京大学法学部、カリフォルニア大学バークレー校経営大学院(MBA)卒業。博報堂、ボストン・コンサルティング・グループ、チューリッヒ保険で一貫して新商品開発、ブランディングを含むマーケティング戦略の立案、実行にあたる。現在、AUGUST-A㈱代表として、各社のコンサルティング業務に従事。また、マネジメントスクールや多数の企業内研修会において、ビジネスパーソンの論理的思考、戦略的思考の啓蒙にあたっている。著書に『世界一わかりやすいロジカルシンキング』(中経出版)、『超MBA式ロジカル問題解決』(PHP研究所)、『こうして僕らは全員内定』『ロジカル面接術』(ワック)などがある。
目次
はじめに- ビジネスは「スピード」である
- 「しまった」と「まいった」
- 人は常に「自分に見合った戦場」で戦うものだ
- 「スピードを速くする」ことは、なぜ「質を上げる」ことなのか
- 無駄な情報収集はすぐやめよう
- 「情報を洗いざらい集めろ」というダメな指示
- 結論(結論仮説)がなければ情報収集は成立しない
- 無駄な情報収集が生まれる根源
- 情報収集とは本来、「考える」を伴う作業である
- 改善・改良とイノベーションは違う
- 「まず情報収集」ではなく「まず考える」
- 仮説・検証・仮説・検証のプロセスを繰り返す
- F1レースは究極の「高級ルーティンワーク」
- これが失われた二十年の原因のひとつ
- 仕事の九割くらいは、高級ルーティンワークと呼べるもの
- なぜ、変化するビジネス環境に順応できないのか?
- 「正解」を見つけることが得意な人たち
- ビスマルクの助言こそが、官僚制度のルーツ
- 「正解」がどこかにある状況では、官僚は能力を遺憾なく発揮する
- 想像を絶する「ゆとり世代」の学力低下
- 知識の量だけにこだわった発想
- 情報が足りないと不安を感じ、闇雲に情報を集めようとする
- ビジネスの現場で求められる最も重要な能力とは
- 考えに考えて、脳みそをいじめ抜く
- アメリカ人の良い意味での「厚顔さ」だけは見習いたい
- 「まず考える」は、イノベーションのための必要条件
- 言葉に変換されないままの思考は、思考とは呼べない
- 情報収集が「バカの壁」をつくる
- 頭の中で思考を組み立てることを苦にしない人は、めったにいない
- ファーストクラスに乗る人は例外なくメモ魔
- 一文が短い文章を書くようにする
- 仮説の境界線をはっきりさせ、余計な部分を取り除く
- できるだけ「具体的」に考える
- なぜ、「情報がないから考えられない」と考えてしまうのか
- 八〇対二〇の法則は、情報収集についても当てはまる
- 情報とは、目に見える情報に必ずプラスαを加えることができる
- 結論仮説は価値のあるものでなければならない
- 仮説の信憑性を高める
- 結論仮説の「根拠仮説」を小さく分解する
- MECEは仮説思考とセットで威力を発揮する
- 分解は段階的に行う
- 「モレなく」と「ダブリなく」
- MECEを意識するとは、「軸」を意識すること
- MECEには「足し算」と「掛け算」がある
- 「掛け算」の二つの弱点
- ラーメン屋さんのイノベーション
- 頭の中に入っている「情報の中身」についても仮説を立てる
- 十年後の小学生の学習塾マーケットの規模は?
- イノベーションに絶対はない