女子社員こそボードを目指せ!
閉塞感に満ち満ちている、今の世の中にあって、若い女性がどういった考え方を持って、仕事をしていくべきか。女性の力を遺憾なく発揮して、新陳代謝を会社の中で起こし、会社そのものを変えていき、さらには社会の中にある旧態依然とした価値観・考え方を変えていってもらいたい──本書は女性が成功するための道しるべである。
著者プロフィール
吉越 浩一郎(よしこし・こういちろう)
1947年、千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルグ大学留学後、上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタカフェを経て、83年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社。87年にトリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役副社長、92年に代表取締役社長。2006年に退任。社長在任中に、19期連続増収増益を達成。2004年に、「平成の名経営者100人」(日本経済新聞社)の1人に選出される。現在は、吉越事務所代表。経営コンサルティング、講演などを中心に活躍中。著書に『デッドライン仕事術』(祥伝社)、『仕事が速くなるプロの整理術』(日経BP)、『英語をやっていて、本当によかった。』『定年が楽しみになる生き方』(以上、ワック)など多数。
目次
序 章 本当の女性の時代がやってきた!- 女性の力を取り入れた企業が国際競争で優位に
- 世界の企業は本格的な女性の時代に突入
- アメリカの大企業は女性社長が続々と
- 肉体労働型の社員はもういらない
- 「長時間働く」ことと「仕事の成果」はイコールではない
- 日本の時間当たりの生産性はノルウェーの半分
- 夜十時から会議をする会社は生産性が上がるか
- 持続可能の働き方とは
- 腕力だけの男性より知的レベルの高い女性へ
- 消費の三分の二を女性が占める
- 女性中心の社員で健闘する西武所沢店
- 女性取締役の多い企業は少ない企業に比べ売上利益率が四二%高い
- 「場」を与えられず女性は伸びなかった
- 子育て後、再び社会に出た女性を活用すれば
- 残業が女性の活用、企業の収益性を低くしている
- 有給休暇を取りやすくすれば、もっと女性の能力をフルに生かせる
- 有給休暇一〇〇%使い、効率的に働く社員
- 「泣く男、泣かない女」の時代
- 女性だから必要とされるスキルはない、評価は「結果」のみ
- サッチャーは「女性」だから評価されたのか
- 人材育成、女性育成などあてにするな
- 会社ができるのは「場」を与えることだけ
- メンターやロールモデルなんて必要ない
- スティーブ・ジョブズは血も涙もない上司だった
- 資格や博士号よりも結果が重視される
- 競争に勝ち抜き、日本式経営の優れていることを示せ
- 女性の感覚を生かすためのボード入りでは意味がない
- うまくいかないことの言い訳に「女性」を持ち出さない
- 男性を競争相手として目の敵にするな
- 信じがたいほどの実績を残した社員
- 経営者に感謝される「できる社員」
- 独立してやっていけるぐらいの実力を身につける
- ビジネスの能力は性差ではなくあくまで個人差
- 常に結果を出すことを考える
- ビジネスの世界はすべてコンクール方式だ
- 「他人との戦い」ではなく「自分との戦い」だ
- 上司に信頼されることが絶対的な条件
- 上司から命じられた仕事は「はい」と言ってやり遂げる
- 今日クビになっても、すぐ次の職が見つかるか
- 自ら手を挙げて大きな仕事を取る
- 自分に与えられた「場」を最大限に利用する
- 英語ができる人は転職しても年収がアップする
- 「オフ」を大事にすることが仕事の成果を高める
- 九時から五時まで、頭をフル回転させる
- とにかく睡眠をたっぷりとる
- 朝型で残業なしが成果を上げる
- プライベートタイムが頭を「再起動」させる
- 成果を上げない「残業ゼロ」はない
- プライベートを大切にしたうえで「滅私奉公」する
- TTP(徹底的にパクる)で仕事のやり方を盗む
- ホーレンソーでは、能力は高まらない
- 上司に説明するのにパワーポイントを使うのは時間の無駄
- 計画は時間をかけずに、早く実行に移す
- デッドラインで自分を追い込む
- 与えられた条件の中で最大限の事をする
- 慣れを打ち破って、常に「どうして?」と考える
- 緊張度が低いが重要な仕事に目を向ける
- ロジカルに考える習慣をつける
- 全体像を考え、現場感覚を忘れない
- 次々に起こる問題は「常識力」で判断
- 相手に役立つ情報を届ける方法
- 「男の人たちと飲みに行った方がいいのか」は些細な話
- 「仕事量の多さ」は「ストレスの源」なのか「解決すべき課題」なのか
- ジョブズの「ハングリーであり続けろ、バカであり続けろ」
- 目標は「ワコールを抜きたい」
- 結果を残し、トレーナーへの転進
- どこへ行っても実績を上げる能力
- 正しいと思ったから行動した
- キーマンとタッグを組む
- 女性が主導してライフスタイルを変えていく
- 家庭を大切にすることでビジネス社会の競争に勝つ気概
- 真剣に働くなら、女性はまず結婚しておく
- 仕事の能力を伸ばすのは子供を産んでからでもできる
- 「就活」に成功したら即「婚活」を
- 結婚にもデッドラインを決める
- 良い人さえ見つけられれば、恋愛結婚である必要はない
- 夫を手なづけていく戦略を立てる
- 育児はやはり女性が中心に行う
- 育児は夫に加えて両親や様々な制度の利用を
- どんなことからでも学べる人
- 幸せな家庭生活を送りながら、ボードの一員で