戦略の構図が理解できれば、もう迷わない!
「論理的な思考力」があれば、他人の情報やマニュアルは必要ない! 面接で大切なのは、いかに“自分がその会社に貢献できるか”を伝えることです。そのためには、「自分の情報」を整理して説得力を持たせる「論理的な思考力」が不可欠。その視点から、マーケティングの専門家が「自分を売り込む戦略活動」を、現役の報道記者が「自分への取材活動」を教える究極の面接術! 特別収録として、就職情報ビジネス事業を展開し、採用人事のエキスパートである釘崎清秀氏が「採用担当者のウソと真実」を明かす!
著者プロフィール
津田久資(つだ・ひさし)
1958年生まれ。東京大学法学部および、カリフォルニア大学バークレー校経営大学院(MBA)卒。博報堂、ボストン・コンサルティング・グループで一貫して、新商品開発、ブランディングを含むマーケティング戦略の立案、実行にあたる。現在、株式会社ジュライ代表として、各社のコンサルティング業務に従事。また、マネジメントスクールや多数の企業内研修会において、ビジネスパーソンの論理的思考、戦略的思考の啓蒙にあたっている。MIT(マサチューセッツ工科大学)EMOT日本プログラムにおいて戦略マネジメント講座も受け持つ。著書に『こうして僕らは全員内定』(共著・ワック出版)、『超MBA式 ロジカル問題解決』『ビジネスマンのための「知的ミーハー思考」のすすめ』(以上、PHP研究所)。雑誌「THE 21」「東洋経済」等に寄稿多数。
下川美奈(しもかわ・みな)
1972年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、日本テレビ入社。報道局で警視庁クラブ、国税庁クラブ、社会部遊軍、警察庁クラブ、『ニュースプラス1』ディレクターなどを経て、女性初の警視庁クラブキャップに。2009年1月より、社会部デスク兼コメンテーター。オウム真理教の上祐史浩幹部出所の時は、飛行機内で信者に指示を下しながら防弾チョッキを着用する上祐幹部の姿を撮影し、スクープリポートするなど、一連のオウム事件や殺人・脱税・公安事件の取材で活発な活動をしている。著書に『こうして僕らは全員内定』(共著・ワック出版)。
目次
はじめに なぜ、面接はロジカルでなければならないのか●津田久資- ビジネスに変革をもたらす人材は、ロジカルな人間
- 発想力・コミュニケーション力のある人材はロジカル
- 「ロジカル」から最も遠いのが「べし・べからず」
- なぜ、経営コンサルタントと取材記者がタッグを組んだのか?
- ロジカルを面接にどう活かすか
- 論理的に練り上げられた面接は強い
- 会社に必要なのは「貢献してくれる人」
- 「自己PR」「志望動機」とは何か
- 「自己PR」と「志望動機」の落とし穴
- 「会社への貢献」とは「利益を生むこと」
- 入社後、約三年でものになる人が求められている
- 「一緒に働きたい」と思わせることも必要
- 「ビジネスマンとしての能力」が評価の八割を占める
- 企画力の主張には要注意
- 組織では三つの能力あってこその企画力
- 能力1 問題解決力
- ①問題発見力
- ②問題分析力
- ③解決方法策定力
- ④手順化力
- 能力2 行動力
- 「行動力がある」とは?
- 能力3 コミュニケーション力
- ①理解力
- ②察知力
- ③言語化力(論理的構成力)
- ④話術
- 「熱意がある=合っている」ではない
- 企業研究とは会社と自分のフィッティング調査
- ①全社戦略を知る
- ②事業戦略を知る
- ③機能別戦略の一つ、人事戦略を知る
- 学んできたアピールポイントを自分取材で探す
- 第一段階 先入観を捨てる
- 第二段階 幅広い多くの情報を集める
- ●ワークシート●自分取材のための手がかり
- 第三段階 重要なポイントをつかむ
- ●ワークシート●エピソードの中に「能力」を見つける
- 第四段階 ストーリー化する
- 第五段階 原稿化する
- ●ワークシート●重要なポイントをストーリー化する
- ●ワークシート●基本の一分原稿を作る
- 「志望動機」を取材する
- ●ワークシート●会社取材のための手がかり
- 面接の場で気をつけること
- 早稲田大学教育学部 水野真理さん(仮名)の自分取材
- 「情報収集」と「重要なポイントをつかむ」
- ポイントをさらに具体的に取材する
- ストーリー化して、原稿化する
- 立教大学経済学部 芹沢浩之君(仮名)の自分取材
- 「情報収集」と「重要なポイントをつかむ」
- ストーリー化して原稿化する
- ●ワークシート●魅力的な自己PRの例
- ●ワークシート●魅力的な志望動機の例
- ●ワークシート●あなたの自己PRと志望動機
- 理由その1 このままでは学生も企業も不幸
- 理由その2 マニュアル本に対する不満と憤り
- 理由その3 記者の「考える」ノウハウが活かせる