著者プロフィール
林原 靖(はやしばら・やすし)
1947年、岡山市生まれ。父・林原一郎、母・英子の四男。兄・紘一、暲の早世で次弟となり、長兄・健と共に林原グループ各社の経営に当たる。岡山大学付属中学、慶應義塾高校、慶應義塾大学商学部卒業。1969年、林原株式会社に入社。1978年、取締役経理部長就任。総務、人事、システム、広報、関連事業、各部長兼務。1985年、株式会社林原など基幹4社の専務取締役に就任。2000年、太陽殖産社長に就任。兼務の本体専務として管理、生産、営業、国際、関連子会社もあわせて管掌。2011年2月、会社破綻ですべての役職を辞任、今日に至る。2013年4月より(非営利)グローバル・リサーチ・アソシエイツ代表(blogs.yahoo.co.jp/gra_yasushi)。著書に本書の前作で、話題となった『破綻』がある。
目次
まえがき
第一章 『破綻』出版をめぐる闘い
- 詐欺の被疑者として取り調べられる
- 警察から出頭命令
- 不意打ちの家宅捜査
- 思わず刑事を怒鳴りつける
- 『破綻』でも解けなかった疑問
- 講演中止を求める脅しの電話
- 出版に向けて動き出す
- 「理不尽な批判は形を変えた賞賛である」
- 予期せぬ「半沢直樹」現象
第二章 「老年探偵団」の結成
- 生活の大転換を敢行
- 過熱化する「黒幕」推理
- 事業価値の評価、ADR……不可思議な金融措置
- そして誰も訴えなかった
- ぼっ、ぼっ、ぼくらは「老年探偵団」
- 「定例うどんの会」のお通りだい!
- 浮かびあがる疑問の数々
第三章 長く厳しい法廷闘争の開始
- デコボコ・コンビ、「明智小五郎」を訪ねる
- 中国銀行の疑義リスト
- 法廷の中はまるで別世界
- 西村あさひ法律事務所の弁護士に対する「戒告処分」
- 林原健著『林原家』の出版
第四章 中国銀行は何をしたかったのか
- 天下分け目の「西天満会議」
- 知らされなかった金融庁の指導事項
- 林原が中国銀行株式を取得した経緯
- 弁護士懲戒の請求へ
- 岡山地裁の公判はつづく
- ダメ押しの重大疑惑
第五章 銀行の「罪」と弁護士の「罪」
- 広島高裁へただちに控訴
- またもや驚愕の新情報が飛び込んでくる
- 中国銀行はもうひとつの「爆弾」を抱えていた?
- 弁護士たちの黒い画策
- 「破綻」事件の総括
- 私はどうすればよかったのか
- 変貌するグループ企業
あとがき