三番町のコタカさん 大妻コタカ伝

工藤美代子(ノンフィクション作家) 著
定 価:
本体1300円+税
判 型:
四六判並製
ページ数:
276ページ
ISBN:
9784898314463
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女性が輝く時代の先駆者!

享年85歳、その時、住む家も一切の財産も残さなかった!
女子教育にすべてを捧げた生涯!

著者プロフィール

1950年、東京生まれ。1991年、『工藤写真館の昭和』で講談社ノンフィクション賞受賞。ほかに『われ巣鴨に出頭せず 近衛文麿と天皇』(中公文庫)、『悪名の棺 笹川良一伝』『絢爛たる醜聞 岸信介伝』『皇后の真実』(以上、幻冬舎)など著書多数。

目次

まえがき

 

第1章 大妻良馬とコタカの旅立ち

  • 「写真を持って来るように」
  • 三三九度の盃
  • 小走りに良馬の背中を追う
  • 家郷にも吹く維新の新風
  • 「コマッタ」転じて「コタカ」?
  • とにかく厳しかった母のしつけ
  • 校長のひと言で将来は先生に
  • 手のひらに「鬼」と書いて
  • 母の死に間に合わず
  • やりたかったのは、これじゃない
  • 広島の寒村をあとにして
  • 「あなたちょっと田舎くさいからねぇ」
  • 和裁も洋裁も
  • 常に一歩先を
  • 黒肌の花嫁誕生
  • 字を書くと、ハの字が増える
  • 大妻良馬という男
  • 前妻の両親の墓石を建てたい
  • 「離縁してくれ」
  • 山階宮の邸内で開校
  • 良馬の心意気、金の指輪

 

第2章 「女性が輝く」先駆けとして

  • 大妻技芸伝習所開校
  • 大成功の講習会
  • 私塾から学校へ
  • 現在の場所に移転
  • 宮家の姫に手芸を教える
  • 高等女学校設立へ
  • 車の両輪として
  • 志願者激増、新校舎増築
  • 「学校経営を生活の糧としない」
  • 関東大震災、生徒の死と校舎壊滅
  • 焦土からの出発
  • 働く女性に門戸を開く

 

第3章 「良妻賢母」は古くならない

  • 女性教育者が続々と
  • 裁縫・手芸と人間形成
  • 口先だけの人間になるな
  • 校訓は「恥を知れ」
  • 私は感謝役
  • 褒め上手になれ
  • 「らしくあれ」
  • 良き妻、賢き母
  • 礼儀作法の重視
  • 感謝と勤労
  • 創意工夫
  • 女であるから
  • 仕事に追われるな、仕事を追え
  • 質素倹約
  • 廃物利用と裁縫教育

第4章 良馬の死を乗り越えて

  • 神も仏も
  • 浅草寺参り
  • 良馬、突然の死
  • 財団法人「大妻学院」へ
  • 良馬あっての私
  • 生涯一校長として生きたい
  • 吉岡彌生の助言
  • 東郷さん来校
  • 新聞・雑誌・ラジオに
  • 新校舎の完成
  • 専門学校の認可
  • 戦時下でも活発だった講演活動

 

第5章 戦禍をくぐり抜け、再建へ

  • 勤労動員
  • 空襲で校舎炎上
  • 焦土からの出発
  • GHQから教職「不適格」令が
  • 自分なりの銃後の闘い
  • 家もなく財産もなく子どももなく
  • 住まいを求めて
  • 「大妻」の名前をはずせ
  • 四年五カ月ぶりの追放解除
  • 追放中に大学発足
  • 大妻の伝統を取り戻す
  • 学院への復帰
  • 藍綬褒章受章
  • 創立五十周年
  • 「大妻学院講堂再建定期預金」

 

第6章 学長の名は「三番町のコタカさん」

  • 学長・校長に就任
  • 喜寿祝賀会
  • 若さの秘訣は実行にあり
  • 学長はお母さま
  • 「家の子」
  • 「愛の贈り物」
  • 卒業の日に
  • 逆立ちをして生徒を驚かす
  • 勲三等宝冠章受章
  • 危篤になったが
  • 「あとを頼むわね」
  • 痛む足を引きずって
  • 「私の罪を清め給え」
  • 自分が知らないで犯した罪
  • 八十五年の人生のハイライト
  • 最後の帰郷
  • 永眠
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