本当の「歴史通」になるために、この一冊があれば大丈夫ですよ!
敗戦史観、東京裁判史観もさることながら、左翼的マルクス主義史観などが重なって古代史から現代史まで自虐的な「日本史教育」が蔓延。本書は、そんな偏った歴史観・歴史認識を見直し、日本人なら「なるほど、そうだったのか」と納得できる平易な筆致で書き下ろした「新しい日本史の真実」。
著者プロフィール
評論家。1946年、石川県生まれ。早稲田大学中退。「日本学生新聞」編集長、雑誌『浪曼』企画室長を経て、貿易会社を経営。82年、『もうひとつの資源戦争』(講談社)で論壇に登場後、国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析するとともに、中国ウォッチャーの第一人者として健筆をふるう。著書『ならず者国家・習近平中国の自滅が始まった!』(ワック。石平氏との共著)など。また歴史評論では『神武天皇以前』(育鵬社)、『西郷隆盛』(海竜社)、『明智光秀 五百年の孤独』(徳間書店)など多数。
目次
第一章 縄文の古代から古事記・日本書紀まで
三万四千年前から文化的生活を営んでいた日本人
日本の縄文時代は「世界五大文明の一つ」
神武天皇はまちがいなく実在した
日本はシベリアと陸続きだった──三内丸山遺跡の衝撃
ポンペイ同様に火山噴火で滅びた上野原文明の悲劇
平和な縄文時代から戦乱の弥生時代へ
歴史から忽然と消えた高志国
ケルト人と原日本人の共通性
秋田県のストーンサークルはどんな文明だったのか
差別語「倭」を使う『魏志倭人伝』は信用できない
稗田阿礼は「渡来した西洋人」だったのか
古事記、日本書紀を教えずして英語を教える愚
飛鳥の石舞台とイースター島のモアイ像
万葉集と大和言葉こそ日本人のこころ
儒教を拒んだ日本人の叡知
第二章 白村江から元寇まで
「倭の大乱」はなかった
「中国」とは、実は日出る国・日本のことだった
大化の改新を「乙巳の変」と呼び変えていいのか
神功皇后の三韓征伐は史実だ
五年だけの都「近江大津京」の現在
日本の国のかたちを新しくした持統天皇
難波宮は「まぼろしの首都」ではなかった
和気清麻呂が日本国を救った
もうシナから学ぶものはないと建言した菅原道真
「承久の乱」は後鳥羽上皇の反幕府運動?
楠木正成「英雄伝説」は水戸光圀公によるフェイク?
忘れられた「美貌の花将軍」北畠顕家
歴史の闇から甦った「風雅の帝」光厳天皇
石平流解釈によれば「秀吉はシナ人的」である
元寇による対馬・壱岐住民虐殺は黙殺
元寇の宋軍は日本に亡命するつもりだった
善政を行なった足利義満はなぜ嫌われる
第三章 桶狭間から徳川幕府滅亡まで
明智光秀は「謀反人」「極悪人」ではない
桶狭間の信長勝利は奇跡だったのか
比叡山の焼き討ちは山火事程度だった
京都と山形、信長を祀る二つの建勲神社
小牧・長久手の戦いは秀吉と家康の諜報戦争だった
朝鮮通信使は朝鮮側の江戸幕府への朝貢だった
関ヶ原の勝敗は戦う前に決まっていた
秀忠の関ヶ原遅参と家康の怒りは芝居だった
戦国の世に暗躍した怪僧たち
剣豪・宮本武蔵は画家、思想家でもあった
山鹿素行なくして赤穂義士なし
島原の乱はカソリックとプロテスタントの戦争だった
田沼意次の政治は悪くなかった
大塩平八郎と三島由紀夫に相通じるものとは
御三家筆頭の尾張藩はなぜ将軍家を裏切ったのか
水戸天狗党の悲劇
第四章 明治維新前夜から西南戦争まで
吉田松陰が力説した孫子のインテリジェンス
知られざる吉田松陰の思想遍歴
日本のエジソン・佐久間象山を暗殺した人斬り彦斎
奄美大島で人生を終えるつもりだった西鄕隆盛
横井小楠と坂本龍馬と「五箇条のご誓文」
水戸学が水戸藩を不幸にした
高杉晋作の「名誉回復」はいかにしてなされたのか
シナ人の無気力に憤慨した「エリート」高杉晋作
奇兵隊は、最後には愚連隊の様相を呈した
不平士族の相次ぐ反乱で伊藤博文ら次世代が抬頭
三島由紀夫の決起につながった神風連の乱
歴史の片隅に追いやられた秋月の乱
西南戦争は歴史の美を求めた桐野利秋の戦争だった
第五章 日清・日露戦争から大東亜戦争・新冷戦まで
大東亜戦争は「百年戦争」だった
乃木大将は愚将ではない
「義和団事件」の危機を救って世界から感謝された日本軍人・柴五郎
法螺吹きの自称「革命家」孫文に身を捧げた日本人志士の悲劇
人民解放軍よりはマシだった清国軍隊も日本の敵ではなかった
近現代史の闇に眠る三つ(尼港・通州・通化)の猟奇的虐殺事件
日本のノモンハン師団長(小松原道太郎)はソ連のスパイだったか
無言で刑場に消えた北一輝
チャーチルと日英同盟を過大評価する愚
大東亜戦争の誇り高き指導者と亡国の指導者
関東軍の壮大な秘密工作はチベット、ウイグルを救えなかった
真珠湾攻撃を身震いしながら待っていたFDR
昔、ソ連のKGB、いまや中国共産党
盗賊による天下盗りの連鎖が止まらない中国
おわりに サクっと分かる「日本史の真実」を求めて
日本の史書の基底は「もののあはれ」
インテリジェンスの戦いは歴史戦でもある
ねじ曲げられた歴史のままでいいのか
「本能寺の変」と「三島事件」に通底するものとは何か
フェイクを史実の如く書く歴史小説家には要注意