
本当は崖っぷち!
日本経済は中国がなければ成り立たない? 日本は輸出依存の国? ——そんなのは大きな間違い! 日本は中国経済に依存などしていないし、内需拡大で成長してきた国である。「数字的根拠」のない印象論を妄信していては、決して正しい判断等出来ないのだ。過剰な投資で生み出された前代未聞のバブル、まともに機能しない株式市場、中国製の危ない輸出品、統計数字は捏造だらけ、海外へ逃げ出す富裕層——もはや、中国経済の崩壊は避けられない! いまだ中国経済に幻想を抱くおバカな経営者、必読の本!
著者プロフィール
三橋貴明(みつはし・たかあき)
経済評論家、作家、中小企業診断士。
1969年、熊本県生まれ。東京都立大学(現、首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどに勤務ののち、2008年、中小企業診断士として独立。
2007年、インターネットの公開データの詳細な分析によって韓国経済の脆弱な実態を暴く。これが反響を呼んで『本当はヤバイ! 韓国経済』(彩図社)として書籍化され、ベストセラーとなる。既存の言論人とは一線を画する形で論壇デビューを果たした異色の経済評論家。著書に『日本は「国債破綻」しない!』(実業之日本社)、『2013年 大転換する世界 逆襲する日本』(徳間書店)、『アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる』『日本の未来、ほんとは明るい!』『図解 それでも、日本経済が世界最強という真実』『いよいよ、韓国経済が崩壊するこれだけの理由(わけ)』(ワック)など多数がある。
目次
PART 1 中国経済がなくても日本は心配ないこれだけの理由- 01 欺瞞だらけだったレア・アース騒動
- 02 「日本は輸出依存国」の前提が大きな間違い
- 03 日本経済は中国に依存などしていない
- 04 日本の「迂回輸出構造」に組み込まれている中国
- 05 日本の対中投資はそれほど多くない
- 06 日本が輸入しなければならない理由は皆無
- 07 経済成長しても「消費を楽しむ」ことができない中国人民
- 08 人件費高騰で外資系企業が進出するメリットはない
- 09 「中国依存」は共産党の印象操作に過ぎない
- 10 日本は内需拡大で十分やっていける
- 11 最悪のチャイナリスク「中国民事訴訟法二三一条」
- 12 「日本の高度成長に似ている」は本当か
- 13 中国の経済成長は「投資」で支えられてきた
- 14 個人消費中心へと転換できない中国経済
- 15 急成長と同時に高まった輸出依存度
- 16 中国を支えてきたのはアメリカの貿易赤字
- 17 中国経済の歪みを決定的にした大規模経済政策
- 18 身勝手な為替操作で他国の需要を奪い取った中国
- 19 「世界一の外貨準備高」を自慢するのは無意味
- 20 自国資本のみで輸出業を維持できない中国
- 21 独裁国家でしかあり得ない公共投資
- 22 世界中で非難される中国の新植民地主義
- 23 過剰な投資で生み出された前代未聞のバブル
- 24 世界を震撼させる中国の危ない輸出製品
- 25 中国が「不動産こそわれらが命」になった理由
- 26 不動産バブルでさらに広がった経済格差
- 27 まともに機能しない株式市場に投資など論外
- 28 経済成長は共産党の権威を守るための手段
- 29 グローバル・インバランスの縮小が中国の首を絞める
- 30 製造大国の復活を目指すアメリカの圧力
- 31 「安い中国製品」が席巻する時代は終わる
- 32 中国に襲いかかるインフレの恐怖
- 33 中国に混在している三つの格差
- 34 想像を絶する件数の暴動が起きる荒んだ社会
- 35 中国の統計数字は捏造だらけで信用できない
- 36 巨万の富を持って海外へ逃げ出す富裕層
- 37 格差問題の根底にある「搾取」の構造
- 38 中国共産党を脅かす二億三〇〇〇万の流動人口
- 39 「国民国家」として一致団結できない中国人
- 40 一人っ子政策が残した負の遺産
- 41 人民を苦しめる高い医療費とお粗末な保険
- 42 貧しいままで高齢化社会を迎える不安
- 43 人間の生存限界を超えた環境汚染
- 44 ゴーストタウン化していく中国
- 45 習近平新体制が抱える数々の不安