中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!

三橋貴明(経済評論家) 著
定 価:
本体933円+税
判 型:
新書版
ページ数:
260ページ
ISBN:
9784898316375
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ほんとうは袋小路に入った中国経済!
「中国経済の真実」を解き明かす!

「日本経済は中国なしでは成り立たない」は本当か?──盛んに唱えられる「中国依存説」を、新進気鋭の経済評論家が「数値データ」によって喝破する! 巷で言われている「中国脅威論」の虚像を、分かりやすい言葉で解説。日本の対中輸出額は、GDPの3%にも満たないという現実、中国レア・アースの「神話」、前代未聞の「不動産バブル」の行く末……。中国は“先進国型経済”には決してなれない!

著者プロフィール

三橋貴明(みつはし・たかあき)
株式会社三橋貴明事務所・代表取締役社長、経済評論家、中小企業診断士。1969年熊本県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどに勤務ののち、2008年、中小企業診断士として独立。2007年、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で、韓国経済の脆弱さを暴き大きな反響を呼ぶ。これが、『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社)として書籍化され、ベストセラーに。ネットから論壇デビューをはたした異色の経済評論家。インターネットではカリスマ的な人気を誇り、ブログ「新世紀のビッグブラザーへ」のアクセスユーザー数は、1日に4万人を超える。著書に『高校生でもわかる日本経済のすごさ!』(彩図社)、『経済ニュースの裏を読め!』(TAC出版)、『アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる』『日本の未来、ほんとは明るい!』(ワック)など多数がある。

目次

プロローグ レア・アースの神話 第1章 中国との貿易がゼロになると、どれくらい困るのか?
  • 日本経済の輸出依存度はドイツの三分の一
  • 「日本経済の中国依存説」には根拠がない
  • 中国からの輸入の多くは、代替が効くものばかり
  • 中国がレア・アースで九割超のシェアを握った理由
  • 日本の「迂回輸出構造」に組み込まれている中国
  • 中国の「心理的な侵略」の片棒を担ぐマスコミ
  • 中国は「成長の袋小路」に入りつつある
第2章 国民を置き去りにした経済成長の欠陥
  • そもそもGDPとは何か?
  • バブル崩壊が不況を招くメカニズム
  • 中国共産党が実行した三つの大規模経済政策
  • ここ十年間、“投資”が経済成長を牽引してきた
  • 不動産売買の六割が「投機目的」
  • 個人消費中心の成長路線への転換には、時機を逸してしまった
  • 国民経済の発展は国民の豊かさを高めるはずだが……
  • 経済成長における日本と中国の決定的な違い
第3章 輸出に頼らざるを得ないゆえの限界
  • 人民元を「対ドル固定相場制」に戻した思惑
  • 「中国が失業をアメリカに輸出している」
  • 製造大国の復活を目指すアメリカの圧力
  • 中国こそが「グローバリズム」で輸出の利益を最も多く得た国
  • 中国は自国資本のみで輸出産業を維持できない
  • 「安くない中国製品は、誰も買わない」という真実
  • 「世界一の外貨準備高=世界一の金持ち国」ではない
  • 国民生活を犠牲にした経済成長モデル
第4章 不動産バブルのジレンマ
  • 不可思議”に満ちた中国の統計
  • 民主主義国が財政出動の拡大や継続が困難な理由
  • 日米欧を先頭に世界的に実需が縮小している
  • “人類史上前代未聞”の不動産バブル
  • パリよりも上海のマンションのほうが高い
  • 出口を見いだせない共産党政府
第5章 中国は先進国になれない
  • “公害”に目をつぶる歪んだ成長路線
  • 中国経済が突き当たった“最大の袋小路”
  • 中国の個人消費が拡大しない原因
  • 所得格差は社会不安を引き起こす水準
  • 混在する三つの格差問題
  • 「安い中国製品」の時代は終わる
  • 中国は“国民国家”ではない
  • インフレと高齢化の二大危機が迫る
長いエピローグ 体験者が語るチャイナリスク
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