ほんとうは袋小路に入った中国経済!
「中国経済の真実」を解き明かす!
「中国経済の真実」を解き明かす!
「日本経済は中国なしでは成り立たない」は本当か?──盛んに唱えられる「中国依存説」を、新進気鋭の経済評論家が「数値データ」によって喝破する! 巷で言われている「中国脅威論」の虚像を、分かりやすい言葉で解説。日本の対中輸出額は、GDPの3%にも満たないという現実、中国レア・アースの「神話」、前代未聞の「不動産バブル」の行く末……。中国は“先進国型経済”には決してなれない!
著者プロフィール
三橋貴明(みつはし・たかあき)
株式会社三橋貴明事務所・代表取締役社長、経済評論家、中小企業診断士。1969年熊本県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどに勤務ののち、2008年、中小企業診断士として独立。2007年、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で、韓国経済の脆弱さを暴き大きな反響を呼ぶ。これが、『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社)として書籍化され、ベストセラーに。ネットから論壇デビューをはたした異色の経済評論家。インターネットではカリスマ的な人気を誇り、ブログ「新世紀のビッグブラザーへ」のアクセスユーザー数は、1日に4万人を超える。著書に『高校生でもわかる日本経済のすごさ!』(彩図社)、『経済ニュースの裏を読め!』(TAC出版)、『アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる』『日本の未来、ほんとは明るい!』(ワック)など多数がある。
目次
プロローグ レア・アースの神話 第1章 中国との貿易がゼロになると、どれくらい困るのか?- 日本経済の輸出依存度はドイツの三分の一
- 「日本経済の中国依存説」には根拠がない
- 中国からの輸入の多くは、代替が効くものばかり
- 中国がレア・アースで九割超のシェアを握った理由
- 日本の「迂回輸出構造」に組み込まれている中国
- 中国の「心理的な侵略」の片棒を担ぐマスコミ
- 中国は「成長の袋小路」に入りつつある
- そもそもGDPとは何か?
- バブル崩壊が不況を招くメカニズム
- 中国共産党が実行した三つの大規模経済政策
- ここ十年間、“投資”が経済成長を牽引してきた
- 不動産売買の六割が「投機目的」
- 個人消費中心の成長路線への転換には、時機を逸してしまった
- 国民経済の発展は国民の豊かさを高めるはずだが……
- 経済成長における日本と中国の決定的な違い
- 人民元を「対ドル固定相場制」に戻した思惑
- 「中国が失業をアメリカに輸出している」
- 製造大国の復活を目指すアメリカの圧力
- 中国こそが「グローバリズム」で輸出の利益を最も多く得た国
- 中国は自国資本のみで輸出産業を維持できない
- 「安くない中国製品は、誰も買わない」という真実
- 「世界一の外貨準備高=世界一の金持ち国」ではない
- 国民生活を犠牲にした経済成長モデル
- 不可思議”に満ちた中国の統計
- 民主主義国が財政出動の拡大や継続が困難な理由
- 日米欧を先頭に世界的に実需が縮小している
- “人類史上前代未聞”の不動産バブル
- パリよりも上海のマンションのほうが高い
- 出口を見いだせない共産党政府
- “公害”に目をつぶる歪んだ成長路線
- 中国経済が突き当たった“最大の袋小路”
- 中国の個人消費が拡大しない原因
- 所得格差は社会不安を引き起こす水準
- 混在する三つの格差問題
- 「安い中国製品」の時代は終わる
- 中国は“国民国家”ではない
- インフレと高齢化の二大危機が迫る