もうこの国とは付き合えない!
「中国市場なしに日本経済は成り立たない」の大合唱は本当なのか──? 2010年5月からはじまった中国における不動産の大幅下落、同時発生するインフレ、そして労働争議……。中国経済を牽引してきた「労働力の安さ」「アメリカの繁栄」という成長の前提が崩れた今、中国に生き残る道は残されているか? 「内需拡大」は成功するのか? 本書で予想される中国経済の恐ろしい行く末は必読!
著者プロフィール
石平(せき・へい)
評論家。1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、1988年来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。現在、中国、日中関係問題を中心に活発な執筆、講演活動を展開する。2007年末、日本に帰化する。著書に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』『「日中対決」がなぜ必要か』『謀略家たちの中国』(PHP研究所)、『「日中友好」は日本を滅ばす』(講談社)、『絶望の大国、中国の真実』『私はなぜ「中国」を捨てたのか』『なぜ、日本人は日本をおとしめ中国に媚びるのか』『増長し、無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(ワック)などがある。
有本香(ありもと・かおり)
1962年生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経験したのち独立。現在は、編集・企画会社を経営する傍ら、世界中を取材し執筆活動を行っている。近年はとくに、中国に関する諸問題、チベット問題、インド等での取材に注力している。著書には、『中国はチベットからパンダを盗んだ』(講談社+α新書)、『なぜ、中国は毒食を作り続けるのか』(祥伝社新書)、『中国 歴史偽造帝国─チベットから60の反証』(祥伝社)などがある。
目次
- ダライ・ラマの写真がない
- 万博のキャラクターやテーマソングがパクリとは
- 「日本人だったら日本のことをしゃべって」
- マッカーサーでも奪うことができなかったもの
- 中国はなぜ、不動産バブルになるのか
- 党というより地上げ屋集団
- 中国はシンガポールを目指す?
- 中国人と日本人とアメリカ人
- 外国人参政権まで与えちゃう友愛国家・日本
- 「子どもを小学校から日本に留学させたい」
- 自国民のマナーの悪さだけは認めるようになった中国政府
- 教養を求めようとしない中国人
- 中国人に対する日本人のもうひとつの誤解
- 新疆ウイグルの暴君ネロ
- 漢民族のならず者たちがやって来る
- 胡錦濤と温家宝のせいで救助隊ストップ
- 中国人の民族性の作られ方
- ダラムサラのチベット人たち
- 安全保障を他国に丸投げする国
- チベットを日本の鏡にする
- 清朝末期の頃のチベットによく似ている今日の日本
- チベットの資源を狙うアメリカ
- チベット問題の教訓
- 日本の海の安全を守るのは大陸政策だ
- パナマから池袋まで、広域的な新しい形の植民地が誕生
- 政府自体がヤクザ的センス
- いま中国では、移民情報があふれ返っている
- 日本人のフリをする中国人
- 中国人は永遠に反省しない民族
- 昔ならとっくに銃殺! 中国最強の歴史教師・袁騰飛
- 日本への興味が変わってきた中国の若者
- 共産党を守ろうとも倒そうともしない
- 中国共産党に「謝謝」!
- 中国経済にあらゆる「凶」の兆候
- 労働争議が起こりはじめた
- 外資企業は撤退、インフレに拍車
- 東証に上場した中国企業の結末
- 不動産バブルが成長率を押し上げる
- 温家宝たちは死に方を選んでいる
- 何が何でも八%
- 一%の大金持ちと九九%の貧乏人
- 経済難民があふれ出す
- 日本企業は中国に何を期待する?
- 中華鍋で焼かれる危険
- 国防動員法で東京の街を歩けなくなる!
- アメリカは、中国の爆発のリスクを察知している