増長し、無限に乱れる「欲望大国」中国のいま

現地目撃レポート

石平(評論家)/宮崎正弘(評論家) 著
定 価:
本体900円+税
判 型:
新書版
ページ数:
256ページ
ISBN:
9784898316153
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中国人の自信の誇示は
目を覆いたくなるほど強烈である!

『絶望の大国、中国の真実』で好評を得た両氏の対談を、今度は北京・上海に場所を変えて繰り広げたのが本書。無秩序、無制限に乱立する奇抜なビル群、先鋭化する巷の風俗産業、中国を席巻する中国経済大国論と日本軽視、倫理観の急速な減退と非人間的事件の多発……。現地を目撃しながら語られる、生々しい中国の現状と展望とは?

著者プロフィール

石平(せき・へい)
1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒。四川大学哲学部講師を経て、1988年来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。現在は、中国や日中関係の問題を中心に、活発な執筆・講演活動を展開する。2007年末、日本に帰化。著書に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)、『「日中友好」は日本を滅ぼす!』(講談社+α新書)、『論語道場』(致知出版社)、『中国大激流』(ベストセラ−ズ)、『中国の崩壊が始まった!』『ならずもの国家 中国の本性』『絶望の大国 中国の真実』(以上、ワック。いずれも共著)など。

宮崎正弘(みやざき・まさひろ)
評論家。拓殖大学日本文化研究所客員教授。1946年、石川県金沢市生まれ。早稲田大学中退。「日本学生新聞」編集長。月刊「浪漫」企画室長などを経て貿易会社を経営。1983年『もう一つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以来、世界経済の裏側やワシントン、北京の内幕を描き、『ウォールストリートで読む日本』や『ウォール街 凄腕の男たち』などの問題作を次々に発表してきた。近著には『中国は猛毒をまき散らして自滅する』(徳間書店)、『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ)など、著書多数。

目次

第1章 中国経済はその場しのぎの火の車
  • そして、誰もいなくなった!
  • 中国経済は、ネズミ講
  • GDPはインチキだ
  • 物件を買って翌日転売
  • 半年間で七・四兆元という前代未聞の放漫融資
  • 人民元は大暴落する
  • いまやアメリカと中国は運命共同体
  • にっちもさっちもいかない通貨政策
  • 投機が大好きな中国人
  • 二極化する国内産業
  • いまやメイド・イン・アンゴラ
  • 生産過剰の鉄が一億トン
  • 「アフリカは中国大陸か?」
  • 米中でG2をつくる時代
  • 延命措置を講じているだけの中国経済
  • トラックいっぱいのお札でコッペパンひとつ
  • 悪性のスパイラルがはじまる?
第2章 民主化運動は遠き日の夢
  • 文革時代のセンチメンタル・ジャーニー
  • 毛沢東時代を懐かしむ貧しき人々
  • 天安門事件と〇八憲章
  • 民主主義を忘れた知識人たち
  • 典型的な中国知識人の三つのタイプ
  • 不満をすり替えるには、台湾を攻める
  • インターネットの力に共産党が負けた
  • 政権がコントロールできない空間の誕生
  • 日本の財界は甘すぎる
第3章 「堕落国家」のあくなき欲望
  • 地下鉄でもバスでも、誰も席を譲ってくれない
  • 玉座に座る毛沢東と周恩来
  • 解釈権は胡錦濤にある
  • 中国の全国民が堕落している
  • 共産主義も一神教
  • 民主化運動発祥の地・北京大学図書館前庭
  • わが初恋の湖
  • 学長までが他人の論文を盗む
  • 金持ちは女子大生の愛人をもつ
  • 無限に乱れる中国人
  • 就職証明書がなければ、卒業証書をもらえない
  • 個々には優秀な中国人、だが……
  • ヤミ金融に頼る中小企業
  • 宗廟信仰は完全に消滅した
  • 日本人はうしろ向き、中国人はこっち向き
第4章 ポスト胡錦濤、血みどろの闘い
  • 軍事委員会副首席になれなかった習近平
  • ポスト胡錦濤をめぐって大戦争がはじまる
  • 豪腕! 薄煕来
  • 習近平と李克強は口もきかない
  • 胡錦濤と温家宝の身内のスキャンダル
  • いまなお皇帝気どりの江沢民
  • 民族の機軸になるようなものが存在しない
  • 古代と現代しかない中国
第5章 日本人よ! 隣りは戦争賛美の国だ
  • 中国人民革命は買弁グループ同士の戦い
  • 悪魔と手を結んだ孫文
  • 一九四九年、匪賊が天下取りに成功した
  • 自慢話は、十倍、百倍
  • 戦争と殺し合いを奨励する展示館
  • 敵を分散せず、日本一国にしぼる
  • 日本だけには負けたくない、という気持ち
  • 戦争を賛美する国が隣りに存在する
第6章 上海にバベルの塔を見た!
  • 無用の長物だった万里の長城
  • ブタ小屋の材料に使われた長城のレンガ
  • いちばん立派なのは共産党の建物
  • モダンな都市と旧態依然の政治体制と
  • アメリカより進んだコマーシャル産業
  • 政治を無視しても生活が成り立つ
  • 万里の長城の崩壊を見ることができるかもしれない
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