デフレは悪循環しか生み出さない。投資をしない国に明るい未来はやってこない。だからこそ、政府がお金を動かして、悪循環を断ち切らなければならない。アベノミクスはその最も有効かつ具体的な政策である。大規模な金融緩和、円安政策、公共事業──これらは、かつて大成功した高橋是清の政策と同じデフレ対策の王道だ。日本は、広大な海を持つ隠れた資源大国であり、エネルギー効率は世界一。治安もよく、医療制度も整っている。世界を圧倒する高い技術力があり、「ガラパゴス化」の「オリジナリティ」は強みだ。世界最強の日本経済は、アベノミクスにより力強く復活し、ますます成長する!
著者プロフィール
三橋貴明(みつはし・たかあき)
経済評論家、作家、中小企業診断士。
1969年、熊本県生まれ。東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどに勤務ののち、2008年、中小企業診断士として独立。
2007年、インターネットの公開データの詳細な分析によって韓国経済の脆弱な実態を暴く。これが反響を呼んで『本当はヤバイ! 韓国経済』(彩図社)として書籍化され、ベストセラーとなる。既存の言論人とは一線を画する形で論壇デビューを果たした異色の経済評論家。著書に『日本は「国債破綻」しない!』(実業之日本社)、『2013年 大転換する世界 逆襲する日本』(徳間書店)、『アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる』『日本の未来、ほんとは明るい!』『図解 それでも、日本経済が世界最強という真実』『いよいよ、韓国経済が崩壊するこれだけの理由(わけ)』『中国がなくても、日本経済はまったく心配ない』(以上、ワック)など多数がある。
目次
PART1 アベノミクスで日本経済は復活するこれだけの理由- 01 アベノミクスはデフレ対策の王道である
- 02 アベノミクスが世界の歴史を変える
- 03 何ひとつ非難されるいわれのない金融緩和
- 04 インフレ目標二パーセントで完全雇用を目指す
- 05 金融緩和でハイパーインフレなどには絶対ならない
- 06 総理の「お願い」が企業の巨額な内部留保を動かす
- 07 ついに政府の金融緩和策に従った日本銀行
- 08 公共投資の拡大で「荒廃する日本」を救う
- 09 成長と同時に国民の命を守る国土強靭化計画
- 10 そもそも日本政府は「お金の遣い方」が足りていない
- 11 消費大国から「投資依存経済」への転換を目指す
- 12 日本国民に勇気をもたらすアベノミクス
- 13 日本は世界一のお金持ちである
- 14 政府にお金を貸しているのは日本国民
- 15 日本の政府は負債も巨額だが資産も巨額
- 16 本当は世界に援助できるほどお金があり余っている
- 17 政府の借金は世界と比較してもそれほど増えていない
- 18 負債残高がGDPの二倍に達してもまったく問題はない
- 19 日本は家計の金融資産も世界一
- 20 政府の「借金」は必要なもの
- 21 日本国債の金利支払い負担は世界で最も軽い
- 22 政府が借金をすると国民が豊かになる
- 23 そもそも政府は借金を返す必要がない
- 24 日本銀行が国債を買取れば借金は「チャラ」になる
- 25 自国通貨建ての借金で破綻するのは論理的に無理
- 26 公務員は多くもなければ「無駄遣い」でもない
- 27 金融資産の海外逃避が起きても何も問題ない
- 28 年金制度は絶対に破綻しない
- 29 デフレ期の成長ビジネスはどれも日本の「お家芸」
- 30 日本の内需は国の「外」にも生み出すことができる
- 31 資本輸出が中心の日本は円高にも強い
- 32 日本は「輸出依存国」などではない
- 33 日本はすべての供給能力が揃っている奇跡の国
- 34 他国を圧倒する技術立国・日本の高い技術力
- 35 GDPを十数兆円規模で上回るGNI
- 36 日本の経常収支が赤字になるのは百年先
- 37 日本はGDPあたりのエネルギー効率が世界一
- 38 広大な海を持つ日本は隠れた資源大国
- 39 日本の食料自給率は低くない
- 40 「ガラパゴス」市場のオリジナリティこそが強みだ
- 41 少子高齢化問題も経済成長すればすぐに解決する
- 42 治安の良さが日本最大の強み
- 43 医療制度は守るべき日本の宝
- 44 日本には「格差」も「貧困」も存在しない
- 45 メガロポリス・東京は世界の奇跡
- 46 日本は世界に良い影響を与えている
- 47 日本国民が積み上げてきた誇るべき国富