つくられた「環境問題」

日下公人(評論家)/武田邦彦(中部大学教授) 著
定 価:
本体857円+税
判 型:
新書版
ページ数:
208ページ
ISBN:
9784898316030
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「南極の温暖化」も
「ダイオキシン報道」もみんな噓八百!

巷に流れる「環境問題」はマスコミによるプロバガンダだ!──本書には「節約や規制は環境問題を解決しない」「ダイオキシンは毒ではない」「地球温暖化の現象は真っ赤なウソ」「日本において環境問題は解決している」などなど、驚きの事実がズラリ。「“環境おじさん”によるインチキ科学ニュースにサヨナラしましょう」と喝破する両氏が、環境において日本がとるべき道を説く。いまこそ、日本人のためのエコロジーを考えよう!

著者プロフィール

日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。三谷産業監査役。原子力安全システム研究所最高顧問。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、㈳ソフト化経済センター理事長を経て、東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。近著に『アメリカはどれほどひどい国か』(PHP研究所)、『日本人の「覚悟」』(祥伝社)、『2009年の日本はこうなる』『中国の崩壊が始まった!』(ワック)など、著書多数。

武田邦彦(たけだ・くにひこ)
1943年、東京生まれ。中部大学教授。東京大学教養学部卒業。旭化成工業にて研究に従事、ウラン濃縮研究所長を経て芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を歴任。多摩美術大学、上智大学非常勤講師も併任。専門は資源材料工学。工学博士。内閣府原子力委員会及び安全委員会専門委員、文部科学省科学技術審議会専門委員も務める。著書『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社)、『リサイクル幻想』(文春新書)、『偽善エコロジー』(幻冬舎)など多数。

目次

第1章 すべて解決している日本の環境問題
  • いまは「環境破壊」というトラウマだけが残っている
  • 日本において環境問題はなぜ片づいたか
  • 経済から見る環境問題
  • ホンダCVCC開発の活力
  • CO2取り組みに対するトヨタ方式とホンダ方式の違い
  • 日本がお金を出して開いた第一回の国連環境会議
  • 日本は一九九〇年には環境問題をすべて解決してしまった
第2章 マスコミが煽った「つくられた環境問題」
  • 一九九〇年に環境庁は解散すべきだった
  • ダイオキシンがなぜ問題になったのか
  • ダイオキシンが毒であったら、日本人は大きな被害を受けていたはず
  • 九〇年代に、なぜダイオキシンの有害性が報道されたのか
  • 焼鳥屋のオヤジさんが真っ先に被害を受ける
  • 将来にわたってダイオキシンが問題になることはない
  • 「予防原則」とダイオキシン規制
  • 日本ではなぜ予防原則がきちんと機能しないか
  • 文科系の人間は進歩に懐疑的
  • 文科系も知恵を出せ
第3章 ウソだらけ! NHKの環境報道
  • 二酸化炭素は今の五倍くらいあったほうがいい
  • 地球温暖化とCO2の本当の関係
  • 南極は温暖化などしていない
  • 京都議定書は日本だけが損をする不平等条約
  • 日本が弱腰外交なのは?
  • 中国に勝たなければ日本は二流国になる
  • 社会に節約をもってくる必要はない
第4章 日本は公害対策の最先進国
  • 環境問題も選択の問題
  • 公害設備向けの融資制度をつくる
  • 公害対策をすれば経済成長もできないと思われていた時代
  • 所得倍増計画の中に公害問題が一行加えられた事情
  • 公害問題の先頭を走っていた宇井純さん
  • 時代に先駆けすぎると、世の中からは理解されない
  • 一九八〇年代後半には公害は退治された
第5章 「節約」などで社会は発展しない
  • 「いま考えていることは、ほとんどが間違っている」
  • 「持続性」は「節約」などではなく、イノベーションがもたらす
  • イノベーションは大昔から同じようにあった
  • 人の心の予測は一番むずかしい
  • 日本の努力は、アメリカと中国対抗分だけやればいい
  • ちょっとルーズな社会のほうがいい
  • いま、日本人は変わらなくてもいい幸せをもっている
  • 一部の人が栄えればいいというシステムが通用したことはない
  • 先端技術は外に出すのではなく、国内でやるべき
  • 企業にも言い分がある
  • 自動車産業が滅びても次が出てくるから大丈夫
  • 日本人は新しいコンセプトを打ち出すのが苦手
  • 目標とか目的とかに縛られすぎている大学生
第6章 日本技術の原動力は家族主義と駅伝方式
  • アメリカは金のない貧乏な勤勉な国になる
  • 日本が繁栄している基盤は「日本人のまこと」
  • 日本のよさを支えている家族主義
  • 日本の技術力は駅伝方式で発揮される
エピローグ 日本のエネルギーは心配ない
  • エネルギー問題は技術的にすべて解決されている
  • いまの資源を使うことで次の価値が生み出せる
  • エネルギー消費と幸福度の関係
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