「ダイオキシン報道」もみんな噓八百!
巷に流れる「環境問題」はマスコミによるプロバガンダだ!──本書には「節約や規制は環境問題を解決しない」「ダイオキシンは毒ではない」「地球温暖化の現象は真っ赤なウソ」「日本において環境問題は解決している」などなど、驚きの事実がズラリ。「“環境おじさん”によるインチキ科学ニュースにサヨナラしましょう」と喝破する両氏が、環境において日本がとるべき道を説く。いまこそ、日本人のためのエコロジーを考えよう!
著者プロフィール
日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。三谷産業監査役。原子力安全システム研究所最高顧問。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、㈳ソフト化経済センター理事長を経て、東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。近著に『アメリカはどれほどひどい国か』(PHP研究所)、『日本人の「覚悟」』(祥伝社)、『2009年の日本はこうなる』『中国の崩壊が始まった!』(ワック)など、著書多数。
武田邦彦(たけだ・くにひこ)
1943年、東京生まれ。中部大学教授。東京大学教養学部卒業。旭化成工業にて研究に従事、ウラン濃縮研究所長を経て芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を歴任。多摩美術大学、上智大学非常勤講師も併任。専門は資源材料工学。工学博士。内閣府原子力委員会及び安全委員会専門委員、文部科学省科学技術審議会専門委員も務める。著書『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社)、『リサイクル幻想』(文春新書)、『偽善エコロジー』(幻冬舎)など多数。
目次
第1章 すべて解決している日本の環境問題- いまは「環境破壊」というトラウマだけが残っている
- 日本において環境問題はなぜ片づいたか
- 経済から見る環境問題
- ホンダCVCC開発の活力
- CO2取り組みに対するトヨタ方式とホンダ方式の違い
- 日本がお金を出して開いた第一回の国連環境会議
- 日本は一九九〇年には環境問題をすべて解決してしまった
- 一九九〇年に環境庁は解散すべきだった
- ダイオキシンがなぜ問題になったのか
- ダイオキシンが毒であったら、日本人は大きな被害を受けていたはず
- 九〇年代に、なぜダイオキシンの有害性が報道されたのか
- 焼鳥屋のオヤジさんが真っ先に被害を受ける
- 将来にわたってダイオキシンが問題になることはない
- 「予防原則」とダイオキシン規制
- 日本ではなぜ予防原則がきちんと機能しないか
- 文科系の人間は進歩に懐疑的
- 文科系も知恵を出せ
- 二酸化炭素は今の五倍くらいあったほうがいい
- 地球温暖化とCO2の本当の関係
- 南極は温暖化などしていない
- 京都議定書は日本だけが損をする不平等条約
- 日本が弱腰外交なのは?
- 中国に勝たなければ日本は二流国になる
- 社会に節約をもってくる必要はない
- 環境問題も選択の問題
- 公害設備向けの融資制度をつくる
- 公害対策をすれば経済成長もできないと思われていた時代
- 所得倍増計画の中に公害問題が一行加えられた事情
- 公害問題の先頭を走っていた宇井純さん
- 時代に先駆けすぎると、世の中からは理解されない
- 一九八〇年代後半には公害は退治された
- 「いま考えていることは、ほとんどが間違っている」
- 「持続性」は「節約」などではなく、イノベーションがもたらす
- イノベーションは大昔から同じようにあった
- 人の心の予測は一番むずかしい
- 日本の努力は、アメリカと中国対抗分だけやればいい
- ちょっとルーズな社会のほうがいい
- いま、日本人は変わらなくてもいい幸せをもっている
- 一部の人が栄えればいいというシステムが通用したことはない
- 先端技術は外に出すのではなく、国内でやるべき
- 企業にも言い分がある
- 自動車産業が滅びても次が出てくるから大丈夫
- 日本人は新しいコンセプトを打ち出すのが苦手
- 目標とか目的とかに縛られすぎている大学生
- アメリカは金のない貧乏な勤勉な国になる
- 日本が繁栄している基盤は「日本人のまこと」
- 日本のよさを支えている家族主義
- 日本の技術力は駅伝方式で発揮される
- エネルギー問題は技術的にすべて解決されている
- いまの資源を使うことで次の価値が生み出せる
- エネルギー消費と幸福度の関係