くよくよしない!

日下公人(評論家)/ひろさちや(宗教評論家) 著
定 価:
本体933円+税
判 型:
新書版
ページ数:
252ページ
ISBN:
9784898315521
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経済を学んでも金持ちにはならない!
すべて「いいかげん」でいいのが宗教!

仕事・人間関係・お金・健康……人生を自在に生きる知恵がここにある!──宗教には、私たちが人生を送るうえでも、世の中の動きを観察するうえでも、大きな助けとなる知恵がある。「猪突猛進してきた健康な人ほど、病気になったら気力を失う。常識の物差しに縛られている人のほうが失望も大きい」(日下)。「思うがままにならないことを思うがままにしようとするから苦しい。損得勘定を捨てる、「あきらめ」が必要」(ひろ)。経済と宗教の専門家が、宗教を通してみたこれからの世界を縦横無尽に語る!

著者プロフィール

日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。三谷産業監査役。原子力安全システム研究所最高顧問。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、㈳ソフト化経済センター理事長を経て、東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。近著に『アメリカはどれほどひどい国か』(PHP研究所)、『日本人の「覚悟」』(祥伝社)、『2009年の日本はこうなる』『つくられた「環境問題」』(ワック)など、著書多数。

ひろさちや(ひろ・さちや)
1936年、大阪府生まれ。東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。気象大学教授を経て、宗教文化研究所を設立。現在、「まんだらの会」会長。仏教を中心に宗教をわかりやすく説き、多くの支持者を得ている。著書に『はじめてのお釈迦様のお話』(PHP研究所)、『ウソの論理』(中央公論新社)、『ブッダは何を教えたのか』(日本文芸社)、『仏教が教える老いを楽しむヒント』(青春出版)などがある。

目次

第1章 「宗教って何だろう」
宗教に現実的な御利益が必要な理由
インチキ宗教は現世の物差しで利益を説く
死と老を否定する「アメリカ教」
「死」は原罪と深く結びついている
宗教は常識の反対を教える
神は この世の物差し を使わない
日本人に超越的な神はいらない
人間であることの悲しみと喜び
砂漠の宗教と森林の宗教
「生老病死」はなぜ苦しいか?
先祖供養で死の恐怖から逃れた
正月は先祖の霊と暮らす行事
楽観的な日本人の輪廻転生観
東條英機の霊は、なぜ三十三回忌を期して靖国神社に合祀されたのか
日本人は三十三年で 水に流す
第2章 「日本人を考えてみよう」
日本人の宗教心は欧米とは違う
戦後、日本は損得勘定の民族になった
パソコン供養 も宗教心
「どうか神さま、あなたの思うようになさって下さい」が宗教的な祈り
ひとつの尺度では生きにくい
仏の心は この世の物差し と無関係
日本の救助活動は「いいかげん」か
でたらめ は日本に残る仏教精神
〝経済予測〝はインチキ宗教に近い
無責任が蔓延する日本のパブリック
会社は生活共同体から給料だけをくれる経済団体になった
第3章 「いまを生きる」
教義より精神的な生活習慣が役立つ
「毒矢の比喩」は いま のすすめ
景気予測も愚問のひとつ
池に沈んだ石は祈Hしても浮かばない
無常観は豊かな日本ではレジャーだった
インド人が幸福なのか、日本人が幸福なのか
経済は人間の尊厳と結びつく
足を引っ張り合う中流社会は幸せか
平等でゆとりある日本は幸せ
損得だけの無宗教な国
死を身近に感じることで社会の秩序が維持される
〝必要〟を〝善〟とする宗教音痴
道徳は人間の感覚で解決できる
殺人すらも損得勘定
謝罪や許しが成立する日本
悪人は神が裁くという感覚を失った
長所を残した日本の宗教生活
第4章 「組織とは何か」
〝弱肉強食〟は科学的イデオロギーにすぎない
科学は「集団の生存ルール」に未着手
「死」とは人に席を譲ること
細胞レベルで発見された 死に甲斐
無駄は組織の陰の主役
効率化するアメリカ式経営の弱点
ヨーロッパとアメリカ大衆の行動原理
経済発展と宗教の関係
第1章 「宗教って何だろう」
  • 宗教に現実的な御利益が必要な理由
  • インチキ宗教は現世の物差しで利益を説く
  • 死と老を否定する「アメリカ教」
  • 「死」は原罪と深く結びついている
  • 宗教は常識の反対を教える
  • 神は この世の物差し を使わない
  • 日本人に超越的な神はいらない
  • 人間であることの悲しみと喜び
  • 砂漠の宗教と森林の宗教
  • 「生老病死」はなぜ苦しいか?
  • 先祖供養で死の恐怖から逃れた
  • 正月は先祖の霊と暮らす行事
  • 楽観的な日本人の輪廻転生観
  • 東條英機の霊は、なぜ三十三回忌を期して靖国神社に合祀されたのか
  • 日本人は三十三年で 水に流す
第2章 「日本人を考えてみよう」
  • 日本人の宗教心は欧米とは違う
  • 戦後、日本は損得勘定の民族になった
  • パソコン供養 も宗教心
  • 「どうか神さま、あなたの思うようになさって下さい」が宗教的な祈り
  • ひとつの尺度では生きにくい
  • 仏の心は この世の物差し と無関係
  • 日本の救助活動は「いいかげん」か
  • でたらめ は日本に残る仏教精神
  • 〝経済予測〝はインチキ宗教に近い
  • 無責任が蔓延する日本のパブリック
  • 会社は生活共同体から給料だけをくれる経済団体になった
第3章 「いまを生きる」
  • 教義より精神的な生活習慣が役立つ
  • 「毒矢の比喩」は いま のすすめ
  • 景気予測も愚問のひとつ
  • 池に沈んだ石は祈Hしても浮かばない
  • 無常観は豊かな日本ではレジャーだった
  • インド人が幸福なのか、日本人が幸福なのか
  • 経済は人間の尊厳と結びつく
  • 足を引っ張り合う中流社会は幸せか
  • 平等でゆとりある日本は幸せ
  • 損得だけの無宗教な国
  • 死を身近に感じることで社会の秩序が維持される
  • 〝必要〟を〝善〟とする宗教音痴
  • 道徳は人間の感覚で解決できる
  • 殺人すらも損得勘定
  • 謝罪や許しが成立する日本
  • 悪人は神が裁くという感覚を失った
  • 長所を残した日本の宗教生活
第4章 「組織とは何か」
  • 〝弱肉強食〟は科学的イデオロギーにすぎない
  • 科学は「集団の生存ルール」に未着手
  • 「死」とは人に席を譲ること
  • 細胞レベルで発見された 死に甲斐
  • 無駄は組織の陰の主役
  • 効率化するアメリカ式経営の弱点
  • ヨーロッパとアメリカ大衆の行動原理
  • 経済発展と宗教の関係
第5章 「子供たちを救え」
〝魂の救済〟は学校で教えない
国の都合が奪った宗教の役割
「他人任せ、責任転嫁」の教育
ペット化と少子化
少子化を平均値で議論してはいけない
競争社会で身構える子供
〝肩書きインフレ〟の時代は終わった
企業戦士の育成に義務教育を使うな
教育システムに必要な大胆発想
「のんびりやる」のが仏教流
教育とは「洗脳」でもある
「学校なんて行かなくていい」が教え
第6章 「異文化を知ろう」
契約宗教、自覚宗教、所属宗教
日本には普及しなかった一神教
超越した存在は絶対である
経済学でも危険な〝絶対帰依〟
宗教というのは、火のようなものだ
経済社会の〝一神教〟に疑問を持て
すべてが神任せのイスラム教
神と契約するイスラムの商談
「努力が報われる日本」の落とし穴
怒られてありがたいと思う知恵があった
「請求書の祈り」と「領収書の祈り」
第7章 「宗教にだまされるな」
葬式仏教は本物の宗教ではない
社会・政治的存在になった宗教
宗教は堕落したから政治に利用される
権力闘争のための人造製品
苦行や断食では聞こえない仏の声
この世の価値観に埋没した教団
お坊さんは寺を出るべき
エリートだった聖職者
聖職者がいなくても宗教は伸びる
エコノミストとお坊さんの共通点
かつていた本物の僧侶
天皇は宗教と文化で国を治めた
奉る神と奉られる神を間違えた
普遍性を説く科学の限界
人は悩みや病気と共存してきた
善は悪の、悪は善の原因
第8章 「みんな幸せになれる」
あきらめないから苦しい
寄り道と副産物が大切
〝いいかげん〟なフェアの精神
イデオロギーより常識、理念より現実
おいしいものを食べるか、おいしく食べるか
出世欲を捨てれば気楽なもの
競争地獄は味わう、嫌なら辞める
条件を与えれば迷わない
悩むなら〝でたらめ〟に決めればいい
「権力は預かりものだ」
偶然を「縁」で考えてみる
お互い持ちつ持たれつ
人間を救う「宗教力」
第5章 「子供たちを救え」
  • 〝魂の救済〟は学校で教えない
  • 国の都合が奪った宗教の役割
  • 「他人任せ、責任転嫁」の教育
  • ペット化と少子化
  • 少子化を平均値で議論してはいけない
  • 競争社会で身構える子供
  • 〝肩書きインフレ〟の時代は終わった
  • 企業戦士の育成に義務教育を使うな
  • 教育システムに必要な大胆発想
  • 「のんびりやる」のが仏教流
  • 教育とは「洗脳」でもある
  • 「学校なんて行かなくていい」が教え
第6章 「異文化を知ろう」
  • 契約宗教、自覚宗教、所属宗教
  • 日本には普及しなかった一神教
  • 超越した存在は絶対である
  • 経済学でも危険な〝絶対帰依〟
  • 宗教というのは、火のようなものだ
  • 経済社会の〝一神教〟に疑問を持て
  • すべてが神任せのイスラム教
  • 神と契約するイスラムの商談
  • 「努力が報われる日本」の落とし穴
  • 怒られてありがたいと思う知恵があった
  • 「請求書の祈り」と「領収書の祈り」
第7章 「宗教にだまされるな」
  • 葬式仏教は本物の宗教ではない
  • 社会・政治的存在になった宗教
  • 宗教は堕落したから政治に利用される
  • 権力闘争のための人造製品
  • 苦行や断食では聞こえない仏の声
  • この世の価値観に埋没した教団
  • お坊さんは寺を出るべき
  • エリートだった聖職者
  • 聖職者がいなくても宗教は伸びる
  • エコノミストとお坊さんの共通点
  • かつていた本物の僧侶
  • 天皇は宗教と文化で国を治めた
  • 奉る神と奉られる神を間違えた
  • 普遍性を説く科学の限界
  • 人は悩みや病気と共存してきた
  • 善は悪の、悪は善の原因
第8章 「みんな幸せになれる」
  • あきらめないから苦しい
  • 寄り道と副産物が大切
  • 〝いいかげん〟なフェアの精神
  • イデオロギーより常識、理念より現実
  • おいしいものを食べるか、おいしく食べるか
  • 出世欲を捨てれば気楽なもの
  • 競争地獄は味わう、嫌なら辞める
  • 条件を与えれば迷わない
  • 悩むなら〝でたらめ〟に決めればいい
  • 「権力は預かりものだ」
  • 偶然を「縁」で考えてみる
  • お互い持ちつ持たれつ
  • 人間を救う「宗教力」
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