中国が自壊する
これだけの理由!
これだけの理由!
こうして人類最後の“巨大市場”が“巨大な墓場”と化す! 数々の事実と史実から、「中華帝国」自壊が歴史の必然であると論じる衝撃作。中国が崩壊するかどうかは、中国独自の歴史的鉄則から考えるべきであり、すでに中国では、政治・経済・社会などあらゆる分野で劣化現象が昂進している。数千年繰り返されてきた中国崩壊の鉄則とは何か。人口最多・資源最小・欲望最大・道徳最低の「四最」中国では、“大中華経済圏”はつくれない!
著者プロフィール
黄文雄(こう・ぶんゆう)
文明史家、評論家。1938年台湾生まれ。64年来日し、早稲田大学商学部を卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開しており、次々と問題作・話題作を世に問うている。巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞。著書に『捏造された昭和史』『韓国は日本人がつくった』『近代中国は日本がつくった』『満州国は日本の植民地ではなかった』『日中戦争は侵略ではなかった』『台湾は日本の植民地ではなかった』『「複合汚染国家」中国』『戦争の歴史・日本と中国』『黄文雄の大東亜戦争肯定論』『日本語と漢字文明』(以上ワック出版)、『米中が激突する日』『命がけの夢に生きた日本人』など多数がある。
目次
序 章 諸悪の根源、中華思想
「仁」の思想は孔子も定義できなかった
中華思想の中身は何か
超保守的な体質は尚古主義がつくった
中国社会の原理は競争社会の対極にある
第1章 「天下統一」の呪縛が争乱の元になる
「中国」という名称は何を意味するか
中国人の世界観の発想源
中華世界とはどこまでを指すか
何をもって「中華の民」としたか
天下あまねく、王土に非らざるものなし
なぜ「国富民窮」になったか
「天命・天子」の思想こそ争乱の元凶
第2章 他民族国家がつくりだした宿痾
三大「中華帝国」史観で中国史を分ける
秦漢帝国は歴代王朝の典型的モデル
「一国両制」は漢王朝に始まる
隋唐帝国の構造改革
第二中華帝国の隆盛と解体の理由
宋王朝で失墜した「地に二王なし」の世界観
官僚制をテコにした独裁的中央集権体制
元帝国を中華帝国とするのは間違い
権力集中を極大にした明王朝の内憂外患
華夷帝国・清朝の奇跡の三百年
漢人は想像以上に「夷化」されやすい
清王朝では一人の愚帝も出現しなかった
清帝国は中華帝国史の終着駅でもあった
なぜ近代中国が第三中華帝国か
第3章 中央権力の崩壊は地方の興起から始まる
「中国統一教」を信仰する人たち
分裂の時代は、思想文化の黄金時代だった
暴力的専制では漢化はできない
多元的社会の一元化が発展を阻害した
統一運動は全体主義思想の迷妄にすぎない
中華文明は質的発展ができなかった
内から外への拡散が内部分裂を引き起こす
権力の私物化は帝国解体の危機をはらむ
六朝時代は少数民族解放、文化の創造時代だ
南進の限界は中華文明の限界でもあった
日清戦争の敗北が初めて体制変革を触発した
権力は時代が下るとともに強大化した
中央官僚の腐敗は二千年来の宿痾
中央政権は地方の犠牲で成り立つ
地方と中央の同時崩壊は歴史の法則である
序 章 諸悪の根源、中華思想
- 「仁」の思想は孔子も定義できなかった
- 中華思想の中身は何か
- 超保守的な体質は尚古主義がつくった
- 中国社会の原理は競争社会の対極にある
第1章 「天下統一」の呪縛が争乱の元になる
- 「中国」という名称は何を意味するか
- 中国人の世界観の発想源
- 中華世界とはどこまでを指すか
- 何をもって「中華の民」としたか
- 天下あまねく、王土に非らざるものなし
- なぜ「国富民窮」になったか
- 「天命・天子」の思想こそ争乱の元凶
第2章 他民族国家がつくりだした宿痾
- 三大「中華帝国」史観で中国史を分ける
- 秦漢帝国は歴代王朝の典型的モデル
- 「一国両制」は漢王朝に始まる
- 隋唐帝国の構造改革
- 第二中華帝国の隆盛と解体の理由
- 宋王朝で失墜した「地に二王なし」の世界観
- 官僚制をテコにした独裁的中央集権体制
- 元帝国を中華帝国とするのは間違い
- 権力集中を極大にした明王朝の内憂外患
- 華夷帝国・清朝の奇跡の三百年
- 漢人は想像以上に「夷化」されやすい
- 清王朝では一人の愚帝も出現しなかった
- 清帝国は中華帝国史の終着駅でもあった
- なぜ近代中国が第三中華帝国か
第3章 中央権力の崩壊は地方の興起から始まる
- 「中国統一教」を信仰する人たち
- 分裂の時代は、思想文化の黄金時代だった
- 暴力的専制では漢化はできない
- 多元的社会の一元化が発展を阻害した
- 統一運動は全体主義思想の迷妄にすぎない
- 中華文明は質的発展ができなかった
- 内から外への拡散が内部分裂を引き起こす
- 権力の私物化は帝国解体の危機をはらむ
- 六朝時代は少数民族解放、文化の創造時代だ
- 南進の限界は中華文明の限界でもあった
- 日清戦争の敗北が初めて体制変革を触発した
- 権力は時代が下るとともに強大化した
- 中央官僚の腐敗は二千年来の宿痾
- 中央政権は地方の犠牲で成り立つ
- 地方と中央の同時崩壊は歴史の法則である
第4章 「中華民族」という幻が解体する
「民族」は日本製の「漢字」である
「民族意識」なくして「民族」はない
民族に必要不可欠な条件は共同意志である
漢族の実体は大混血文化集団だ
漢字だけを交信手段とする「漢字族」
漢字文明は西欧文明への編入で終息した
急造された「中華民族」という幻想
外敵なくして求心力を維持できない
国外脱出が最大の夢となったアイロニー
漢字族の分解、多様な民族化は避けられない
第5章 官営国家の分割民営化が潮流になる
けっして放棄しない「天下中心の夢」
人民は恐怖政治の下で管理される
統一主義は「国富民窮」、地方割拠の元凶
階級関係は三千年来変わっていない
大中華思想の幽霊が大地にさまよう
中国は今や巨大で畸型な怪物だ
複数の中国が未来の成長を保証する
中国の分割民営化が人類最大の課題
分割の基準は経済と機能だ
香港と東海沿岸が何よりの証明
第6章 改革・開放バブル経済の支離滅裂
「二十一世紀は中国人の世紀」という予言
百年間続いた「見果てぬ夢」
改革・開放は自立更生路線の敗北宣言
外貨が巨額の赤字財政を支えている
「放権譲利」の実態が財政請負制だ
誇れるものは今や安い労働力だけ
ヒト、モノ、カネが国外に大脱走中
農民たちの不満が限界に達する
国営企業の民営化は共産党支配をくつがえす
地域・職業・個人の格差は拡大するばかり
「諸侯経済」が興起するのは歴史の必然
超大国解体は歴史の潮流だ
第7章 なぜ「巨大市場」が最後の「墓場」になるか
統一中国がもたらした中国人の悲劇
中央集権体制あっての中国
体質の転換なくして民主主義は育たない
大中華経済圏構想にはまったく実体がない
大中華経済圏が不可能な五つの理由
「最後の巨大市場」は「最後の墓場」だ
時代錯誤、古代中央官僚制の復活と強化
中華文明の衰亡は中国人自身がめざした道だ
中華文明の没落は抗し難い歴史の潮流
人口、エネルギー、環境問題が解体を促す
生き延びる道は「数多くの中国」しかない
第4章 「中華民族」という幻が解体する
- 「民族」は日本製の「漢字」である
- 「民族意識」なくして「民族」はない
- 民族に必要不可欠な条件は共同意志である
- 漢族の実体は大混血文化集団だ
- 漢字だけを交信手段とする「漢字族」
- 漢字文明は西欧文明への編入で終息した
- 急造された「中華民族」という幻想
- 外敵なくして求心力を維持できない
- 国外脱出が最大の夢となったアイロニー
- 漢字族の分解、多様な民族化は避けられない
第5章 官営国家の分割民営化が潮流になる
- けっして放棄しない「天下中心の夢」
- 人民は恐怖政治の下で管理される
- 統一主義は「国富民窮」、地方割拠の元凶
- 階級関係は三千年来変わっていない
- 大中華思想の幽霊が大地にさまよう
- 中国は今や巨大で畸型な怪物だ
- 複数の中国が未来の成長を保証する
- 中国の分割民営化が人類最大の課題
- 分割の基準は経済と機能だ
- 香港と東海沿岸が何よりの証明
第6章 改革・開放バブル経済の支離滅裂
- 「二十一世紀は中国人の世紀」という予言
- 百年間続いた「見果てぬ夢」
- 改革・開放は自立更生路線の敗北宣言
- 外貨が巨額の赤字財政を支えている
- 「放権譲利」の実態が財政請負制だ
- 誇れるものは今や安い労働力だけ
- ヒト、モノ、カネが国外に大脱走中
- 農民たちの不満が限界に達する
- 国営企業の民営化は共産党支配をくつがえす
- 地域・職業・個人の格差は拡大するばかり
- 「諸侯経済」が興起するのは歴史の必然
- 超大国解体は歴史の潮流だ
第7章 なぜ「巨大市場」が最後の「墓場」になるか
- 統一中国がもたらした中国人の悲劇
- 中央集権体制あっての中国
- 体質の転換なくして民主主義は育たない
- 大中華経済圏構想にはまったく実体がない
- 大中華経済圏が不可能な五つの理由
- 「最後の巨大市場」は「最後の墓場」だ
- 時代錯誤、古代中央官僚制の復活と強化
- 中華文明の衰亡は中国人自身がめざした道だ
- 中華文明の没落は抗し難い歴史の潮流
- 人口、エネルギー、環境問題が解体を促す
- 生き延びる道は「数多くの中国」しかない