あらゆる文明を吸収してきた
「日本語」の力!
「日本語」の力!
漢字と仮名、その成り立ちと内包する問題点、未来の展望について比較検証する。前半では、漢字文化の隆盛と衰退の歴史、そしてその文化圏の縮小・拡散力の限界は何に理由があったのかについて説く。後半では、漢字を日本語体系にとりこんだ日本文化の包容力、仮名文字をつくった独創性などについて紹介。さまよえる漢字文明とあらゆる文明を吸収する仮名文明(日本語)がこれ一冊で分かる!
著者プロフィール
黄文雄(こう・ぶんゆう)
文明史家、評論家。1938年台湾生まれ。64年来日し、早稲田大学商学部を卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開しており、次々と問題作・話題作を世に問うている。巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞。著書に『それでも中国は崩壊する』『捏造された昭和史』『韓国は日本人がつくった』『近代中国は日本がつくった』『満州国は日本の植民地ではなかった』『日中戦争は侵略ではなかった』『台湾は日本の植民地ではなかった』『「複合汚染国家」中国』『戦争の歴史・日本と中国』『黄文雄の大東亜戦争肯定論』(以上ワック出版)、『米中が激突する日』『命がけの夢に生きた日本人』など多数がある。
目次
第1章 漢字文明圏はどのように生まれたか
1 漢字漢文はどのようにできたか
2 中国統一のカギは漢字にあった
3 漢字文化の支配力と限界
4 漢字文化圏から離脱していった諸民族
5 文字と民族アイデンティティ
第2章 漢字漢文がかかえてきた難題
1 漢語は中国の共通言語ではない
2 漢字は混血多文化社会の唯一の紐帯
3 不安定な漢字体系の長所と弱点
4 複雑な音声、美文尊重の弊害
5 漢文がはらむ多くの問題点
第3章 さまよえる漢字文明の国・中国
1 権威を制度化した科挙の罪と罰
2 漢字文明が背負った重荷
3 漢字擁護論者たちの主張と反論
4 中国の漢字改革・廃止運動の潮流
5 日本における漢字削減・廃止論
6 日本語という日本独特の文化
第4章 日本語の源流はどこにあるか
1 原日本語はどこから来たか
2 大多数が多言語社会の稀少な例
3 近隣諸言語との相似と相違
第1章 漢字文明圏はどのように生まれたか
- 1 漢字漢文はどのようにできたか
- 2 中国統一のカギは漢字にあった
- 3 漢字文化の支配力と限界
- 4 漢字文化圏から離脱していった諸民族
- 5 文字と民族アイデンティティ
- 1 漢語は中国の共通言語ではない
- 2 漢字は混血多文化社会の唯一の紐帯
- 3 不安定な漢字体系の長所と弱点
- 4 複雑な音声、美文尊重の弊害
- 5 漢文がはらむ多くの問題点
- 1 権威を制度化した科挙の罪と罰
- 2 漢字文明が背負った重荷
- 3 漢字擁護論者たちの主張と反論
- 4 中国の漢字改革・廃止運動の潮流
- 5 日本における漢字削減・廃止論
- 6 日本語という日本独特の文化
- 1 原日本語はどこから来たか
- 2 大多数が多言語社会の稀少な例
- 3 近隣諸言語との相似と相違
第5章 漢字の受容と仮名文字をつくった独創
1 無文字の日本が漢字をどう受容したか
2 漢語と和語を融合させた画期的工夫
3 仮名という日本独自の文字の創出
4 和製漢語を噴出した日本人の造語力
5 日本語の多様性には功罪両面がある
第6章 仮名文明がもつ創造性と包容力
1 仮名文明の特質とは何か
2 漢字文明の尚古主義と日本語のダイナミズム
3 「言霊の栄はふ国」のスーパーパワー
第7章 日本語の変容は「自由市場」に委ねよ
1 日本語を近現代史の中で見る
2 日本語の変容は悪いことか
3 外来語が日本文明をつくってきた
4 日本語の特性とその将来
5 日本語は国際語になりうるか
第5章 漢字の受容と仮名文字をつくった独創
- 1 無文字の日本が漢字をどう受容したか
- 2 漢語と和語を融合させた画期的工夫
- 3 仮名という日本独自の文字の創出
- 4 和製漢語を噴出した日本人の造語力
- 5 日本語の多様性には功罪両面がある
- 1 仮名文明の特質とは何か
- 2 漢字文明の尚古主義と日本語のダイナミズム
- 3 「言霊の栄はふ国」のスーパーパワー
- 1 日本語を近現代史の中で見る
- 2 日本語の変容は悪いことか
- 3 外来語が日本文明をつくってきた
- 4 日本語の特性とその将来
- 5 日本語は国際語になりうるか