日本語と漢字文明

黄文雄(評論家) 著
定 価:
本体1600円+税
判 型:
四六版上製
ページ数:
288ページ
ISBN:
9784898311257
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あらゆる文明を吸収してきた
「日本語」の力!

漢字と仮名、その成り立ちと内包する問題点、未来の展望について比較検証する。前半では、漢字文化の隆盛と衰退の歴史、そしてその文化圏の縮小・拡散力の限界は何に理由があったのかについて説く。後半では、漢字を日本語体系にとりこんだ日本文化の包容力、仮名文字をつくった独創性などについて紹介。さまよえる漢字文明とあらゆる文明を吸収する仮名文明(日本語)がこれ一冊で分かる!

著者プロフィール

黄文雄(こう・ぶんゆう)
文明史家、評論家。1938年台湾生まれ。64年来日し、早稲田大学商学部を卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開しており、次々と問題作・話題作を世に問うている。巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞。著書に『それでも中国は崩壊する』『捏造された昭和史』『韓国は日本人がつくった』『近代中国は日本がつくった』『満州国は日本の植民地ではなかった』『日中戦争は侵略ではなかった』『台湾は日本の植民地ではなかった』『「複合汚染国家」中国』『戦争の歴史・日本と中国』『黄文雄の大東亜戦争肯定論』(以上ワック出版)、『米中が激突する日』『命がけの夢に生きた日本人』など多数がある。

目次

第1章 漢字文明圏はどのように生まれたか
漢字漢文はどのようにできたか
中国統一のカギは漢字にあった
漢字文化の支配力と限界
漢字文化圏から離脱していった諸民族
文字と民族アイデンティティ
第2章 漢字漢文がかかえてきた難題
漢語は中国の共通言語ではない
漢字は混血多文化社会の唯一の紐帯
不安定な漢字体系の長所と弱点
複雑な音声、美文尊重の弊害
漢文がはらむ多くの問題点
第3章 さまよえる漢字文明の国・中国
権威を制度化した科挙の罪と罰
漢字文明が背負った重荷
漢字擁護論者たちの主張と反論
中国の漢字改革・廃止運動の潮流
日本における漢字削減・廃止論
日本語という日本独特の文化
第4章 日本語の源流はどこにあるか
原日本語はどこから来たか
大多数が多言語社会の稀少な例
近隣諸言語との相似と相違
第1章 漢字文明圏はどのように生まれたか
  • 漢字漢文はどのようにできたか
  • 中国統一のカギは漢字にあった
  • 漢字文化の支配力と限界
  • 漢字文化圏から離脱していった諸民族
  • 文字と民族アイデンティティ
第2章 漢字漢文がかかえてきた難題
  • 漢語は中国の共通言語ではない
  • 漢字は混血多文化社会の唯一の紐帯
  • 不安定な漢字体系の長所と弱点
  • 複雑な音声、美文尊重の弊害
  • 漢文がはらむ多くの問題点
第3章 さまよえる漢字文明の国・中国
  • 権威を制度化した科挙の罪と罰
  • 漢字文明が背負った重荷
  • 漢字擁護論者たちの主張と反論
  • 中国の漢字改革・廃止運動の潮流
  • 日本における漢字削減・廃止論
  • 日本語という日本独特の文化
第4章 日本語の源流はどこにあるか
  • 原日本語はどこから来たか
  • 大多数が多言語社会の稀少な例
  • 近隣諸言語との相似と相違
第5章 漢字の受容と仮名文字をつくった独創
無文字の日本が漢字をどう受容したか
漢語と和語を融合させた画期的工夫
仮名という日本独自の文字の創出
和製漢語を噴出した日本人の造語力
日本語の多様性には功罪両面がある
第6章 仮名文明がもつ創造性と包容力
仮名文明の特質とは何か
漢字文明の尚古主義と日本語のダイナミズム
「言霊の栄はふ国」のスーパーパワー
第7章 日本語の変容は「自由市場」に委ねよ
日本語を近現代史の中で見る
日本語の変容は悪いことか
外来語が日本文明をつくってきた
日本語の特性とその将来
日本語は国際語になりうるか
第5章 漢字の受容と仮名文字をつくった独創
  • 無文字の日本が漢字をどう受容したか
  • 漢語と和語を融合させた画期的工夫
  • 仮名という日本独自の文字の創出
  • 和製漢語を噴出した日本人の造語力
  • 日本語の多様性には功罪両面がある
第6章 仮名文明がもつ創造性と包容力
  • 仮名文明の特質とは何か
  • 漢字文明の尚古主義と日本語のダイナミズム
  • 「言霊の栄はふ国」のスーパーパワー
第7章 日本語の変容は「自由市場」に委ねよ
  • 日本語を近現代史の中で見る
  • 日本語の変容は悪いことか
  • 外来語が日本文明をつくってきた
  • 日本語の特性とその将来
  • 日本語は国際語になりうるか
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