戦争の歴史 日本と中国

黄文雄(評論家) 著
定 価:
本体1700円+税
判 型:
四六版上製
ページ数:
416ページ
ISBN:
9784898311134
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大虐殺を繰り返す中国!
敵をも慰霊する日本!

戦争は国柄と民族性を映し出す鏡とも言える。戦争をいわば「戦争文化」としてとらえ、中国と日本における戦争の考え方、やり方、実態に焦点を絞って比較検証し、両国の文化や民族性の違いを浮き彫りにする。中国の城郭都市と日本の城下町という国防の思想の違いのほか、攻城戦、野戦、民衆蜂起、食人、兵糧調達法などの歴史的実態から、士道と武士道や戦いの思想にいたるまで、中国と日本を比較対照して異同を検証していき、両国が対戦した白村江の戦い・日清戦争・日中戦争でその戦い方の違いを実証する。中国の二十四の正史と兵法七書を詳細に読み解き、中国の戦争文化とは何かを明らかにした本書は圧巻!

著者プロフィール

黄文雄(こう・ぶんゆう)
文明史家、評論家。1938年台湾生まれ。64年来日し、早稲田大学商学部を卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開しており、次々と問題作・話題作を世に問うている。巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞。著書に『それでも中国は崩壊する』『捏造された昭和史』『韓国は日本人がつくった』『近代中国は日本がつくった』『満州国は日本の植民地ではなかった』『日中戦争は侵略ではなかった』『台湾は日本の植民地ではなかった』『「複合汚染国家」中国』『黄文雄の大東亜戦争肯定論』『日本語と漢字文明』(以上ワック出版)、『米中が激突する日』『命がけの夢に生きた日本人』など多数がある。

目次

第1章/国防の思想 城郭都市を築いた中国、城下町をつくった日本
  • 1 中華的鎖国主義の防衛戦略
  • 2 長城の築城とその攻防史
  • 3 日中文明の初めての衝突、白村江の戦い
  • 4 陸の時代と海の時代を分けた元寇と倭寇
  • 5 秀吉の朝鮮出兵は征明戦争だった
  • 6 日本初の国民戦争、日清戦争
  • 7 三千年の防衛思想を大転換した中国
第2章/攻城戦 屠城にまで至る中国、開城をもって結着する日本
  • 1 日本の城と中国の城は根本的に違う
  • 2 中国の城郭をめぐる攻守の法
  • 3 屠城食人の中国攻防戦の始まり
  • 4 食人籠城戦の盛隆と終焉
  • 5 食人忠義を仕立てる道徳観とは
第3章/野戦と合戦 「兵匪」と呼ばれる中国兵、戦士の倫理を守った日本兵
  • 1 中国の野戦・謀略戦の系譜
  • 2 日本の合戦・戦法の検証
  • 3 戦史から見た中国の戦争様式と軍隊
  • 4 中国兵が「兵匪」と呼ばれる理由
第4章/戦いの思想 大虐殺を繰り返す中国、敵をも慰霊する日本
  • 1 日本人の慰霊観と中国人の復仇心
  • 2 殺戮を誇る中国の戦争文化の実例
  • 3 繰り返された帝都の崩壊と惨劇
第5章/兵糧調達戦 現地調達が共食いに及ぶ中国、「兵飢」が生じなかった日本
  • 1 兵糧の調達に見る日中風土の違い
  • 2 人間を捕食した中国の軍隊
  • 3 戦慄すべき中国の兵糧メニュー
第6章/軍隊と民衆 民衆蜂起が天下を覆した中国、百姓一揆にとどまった日本
  • 1 日中ともに軍の主体は私兵だった
  • 2 民衆蜂起に見るこれだけの違い
  • 3 動員兵力の桁が違う「兵営国家」中国
第7章/日中戦争 史上空前の中国内戦に巻き込まれた日本
  • 1 戦乱国家・中国の収集に乗り出した日本
  • 2 中国内戦は史上空前の大乱だった
  • 3 軍閥内戦から国共内戦への転換
  • 4 日中戦争を望んだのは中国だった
第8章/士道と武士道 「術策詭計」を旨とする中国、「至誠」を旨とする日本
  • 1 武士の国・日本と文士の国・中国
  • 2 「玉砕」を選ぶ日本人、「瓦全」に走る中国人
  • 3 日本人の割腹の美学
  • 4 武士道の精髄とは何か
終章/戦争と平和 戦争を考えない「平和」は「無知の平和」だ
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