世界一の教育水準をもち、世界一時間とお金に余裕のある日本女性。しかしそれを活かしきれず、「自分の人生を自分の力で生きる」気概に欠けるのはなぜなのか──。日台の女性を代表する二人が、女性の自立について、夫婦について、人生、国家について、自身の半生を振り返りながら、日本の女性たちに真摯に語りかける熱きメッセージ! 人生の指針本としてオススメの1冊。
著者プロフィール
金美齢(きん・びれい)
評論家。1934年、台湾生まれ。1959年、早稲田大学第一文学部英文科に留学。1971年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。1975年より英・ケンブリッジ大学客員研究員。早稲田大学講師などを経て、評論家としてテレビ、雑誌等で活躍。JET日本語学校理事長。2000年5月〜2006年5月まで台湾総統府国策顧問。主な著書に、『鬼かあちゃんのすすめ』『夫婦純愛』(小学館)、『凛とした生き方』(PHP研究所)、『戦後日本人の忘れもの』『日本人の覚悟』『日本ほど格差のない国はありません!』(ワック)などがある。
櫻井よしこ(さくらい・よしこ)
ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業後、「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局勤務、日本テレビ・ニュースキャスター等を経て、現在はフリージャーナリストとして活躍。薬害エイズ、個人情報保護法、道路公団民営化、北朝鮮拉致問題に積極的に取り組み、発言している。『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中央公論社)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞、『日本の危機』(新潮社)など一連の言論活動で菊池寛賞受賞。近著に『日本よ、「歴史力」を磨け』(文藝春秋)、『櫻井よしこの憂国論戦2009』(ダイヤモンド社)、『明治人の姿』(小学館)など。
目次
第1章 自立できない日本の女性たち──自分の人生を自分の力で生ききれるか- 「世界一」をいっぱい持っているはずなのに……
- 「三高」で寿退職という選択肢
- 原因の半分以上は女性自身の問題
- 子育てと仕事の両立の困難さ
- 夫の家事に費やす時間はわずか二十分
- 働く女性の保育費用は減税にすべき
- 保育園で子供は社会性を身につける
- 二極化している日本の女性
- 無国籍のまま日本で生活
- 強制送還されるなら自殺するつもりだった
- 興味のなかったジャーナリズムの世界
- クリスチャン・サイエンス・モニター紙での修業時代
- 「私は何があっても大丈夫」
- 三十代で突きつけられる「自分の価値」
- 日本テレビのニュースキャスターへ
- 台湾の女性の財テク習慣
- 一番部屋を貸したくない日本の独身女性
- 子供の非行は食生活に原因が
- 出産を機にパパとママの関係に
- 「お父さんのようになっちゃ駄目よ」は子供を不幸に
- 夫婦は〝家庭〟の共同経営者
- 政治的思想の一致が夫の条件だった
- 映画の世界に憧れるよりも実体験を
- 夫婦別姓は是か非か
- 二年以上かかった日本国籍の取得
- 〝専業主婦〟という選択肢は特権
- いじめの問題は親の対応次第
- 子供に戦う知恵と戦術を教える重要性
- いじめは社会に出てからも続く
- 強く生きるには楽天的であること
- 独立運動のおかげで本当の友人がわかった
- 皆が弱者になりたがる社会
- 家を子供にとって一番快適な場所にしてはいけない
- 結婚式の引出物の難しさ
- 経済的自立を早くから刷り込む
- 親と子供の約束であれ、約束は約束
- アメリカ人家庭で目撃した躾の厳しさ
- 毎日の生活こそが子供にとって大切な教育
- 先輩として大人が若者をたしなめるべき
- お行儀の悪い『朝まで生テレビ』
- 痴漢行為を見て見ぬふり
- 日本人としての誇りを国が教えていない
- 女性の母性は本能か
- 無条件な愛と母性は違う
- 核家族化で母性の習得が困難に?
- 母親の神経をマイルドにすることが大事
- 大人語で育てられた子供の表現力
- 強盗から父の身をかばった母
- 輝いて生きるということ
- 薬害エイズに取り組んだキッカケ
- HIVについて正しく知る必要性
- 台湾独立運動が理解されにくい理由
- 良きキャスターはここが違う
- 夢が叶わないのは本人の努力不足
- 人間という原石は、鈍い光の時代があって当然
- 人生は百歳時代、チャレンジしなきゃもったいない
- 日本は弱いから優しいだけ
- お坊ちゃん議員では中国にたち打ちできない
- 不必要な謝罪が、日本人から誇りを奪う