いつまでも「老いない脳」をつくる10の生活習慣

石浦章一(東京大学教授) 著
定 価:
本体900円+税
判 型:
新書版
ページ数:
252ページ
ISBN:
9784898315781
アマゾンのショッピングサイトへリンクします。
年をとっても
記憶力を高めることはできる!

本書はアルツハイマー研究の第一人者である著者が、「最新のしかも最良」の老化に打ち克つ方法を、“10の生活習慣”という切り口で分かりやすく解説。また、脳がフルに力を発揮するには、「軽い運動を続けることこそ基本」だと言う。従来、運動は「健康のために行うもの」という捉え方をされてきたが、「脳の健康」のためにも運動が必要不可欠であるということが、科学的なデータとともに解説されている。体の健康のためには脳の健康が、脳の健康のためには体の健康が必要であり、このふたつが揃った上で頭を使う生活を習慣化することが、「いつまでも老いない脳」への近道と言える。

著者プロフィール

石浦章一(いしうら・しょういち)
東京大学大学院総合文化研究科教授。理学博士。1950年、石川県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業、東京大学理学系大学院修了。国立精神・神経センター神経研究所、東京大学分子細胞生物研究所を経て現職。専門は分子認知科学。難病の解明をライフワークに、遺伝性神経疾患の分子細胞生物研究をおこなっている。著書に、『新版 脳内物質が心をつくる』『遺伝子が明かす脳と心のからくり』『生命に仕組まれた遺伝子のいたずら』(以上、羊土社)、『IQ遺伝子』(丸善)、『「頭のよさ」は遺伝子で決まる!?』(PHP新書)、『脳学』(講談社)、『30日で夢をかなえる脳』(幻冬舎)、『「脳をうまく働かせる人」の習慣力』(ワック)などがある。

目次

第1章 脳にも体にも効果がある10の生活習慣
老化は個人によって差がある
いまのあなたの生活で、何歳まで生きられるでしょう?
遺伝的に決まる要素
生活環境・生活習慣で決まる要素
脳も体も健康で長生きできるかどうかは、一〇の生活習慣で決まる
一、週に二〜三回以上、一回三〇分以上運動をする
二、食生活のバランスに気をつけ、食べすぎない
三、ストレスをうまく受け流す
四、人とのコミュニケーションのある生活
五、好奇心をもって、新たなことに挑戦する
六、学習習慣を続ければ記憶力は保たれる
七、目標をもつ
八、自分に報酬を与える
九、本を読む習慣を維持する
一〇、意識的に段取りをする
一〇〇歳まで生きた人は長生きするような生活をしてきた
第2章 人は何歳まで生きられるか
人間の寿命は一二〇歳? 細胞の寿命が生物の寿命
活性酸素が細胞を壊して、老化の原因になる?
活性酸素は必然的にできてしまう
細胞の寿命を延ばすことはできるのか?
活性酸素によって生じるさまざまな現象
体の老化はどこからはじまるか
老化には生活習慣が大きく影響する
心臓の細胞や脳細胞は他の細胞のように数が増えない
再生医療で脳細胞も心臓の細胞も再生できるようになる?
食べる量を減らすと寿命が延びる
お腹が空いているほうが頭が働く?
第3章 老いる脳、老いない脳
脳細胞は四〇歳以後減っていく
ニューロンだけでなくグリア細胞にも大切な役割がある
年をとってから勉強するのはなぜ大変か
短期の記憶と長期の記憶は蓄えられているところが違う
きちんと記憶に定着していないと、度忘れすることが多い
長生きすればするほどボケる可能性は高くなる?
なぜアルツハイマー病になるのか
アルツハイマー病になりやすい遺伝子がある
ボケの進行を遅らせる薬
根本的にアルツハイマー病を治す方法は?
将来的には、ワクチンで治療可能になる?
もっとも注意しなくてはいけないのは血管障害
やっぱり、お酒とタバコには要注意!
第4章 体を使えば脳は活性化する
体力を維持することが脳にも体にもいい理由
体力は、日頃スポーツをしているかいないかで確実に変わる
なぜ最大酸素摂取量が重要なのか
最大酸素摂取量は運動していれば高水準に保たれる
最大酸素摂取量の五〇〜六〇%の強度の運動をする
週にどのくらい運動すればいいのか
中年になったら毎日一万歩歩く
筋力は年齢とともにどのくらい減るのか
筋力は年をとっても増やせる
二週間も寝たきりだと若い人でも動けなくなる
筋肉の質には、遺伝がかかわっている
運動すれば脳の働きもよくなる?
気力と体力と環境の関係
日常的に体を動かす生活を心がける
第1章 脳にも体にも効果がある10の生活習慣
  • 老化は個人によって差がある
  • いまのあなたの生活で、何歳まで生きられるでしょう?
  • 遺伝的に決まる要素
  • 生活環境・生活習慣で決まる要素
  • 脳も体も健康で長生きできるかどうかは、一〇の生活習慣で決まる
  • 一、週に二〜三回以上、一回三〇分以上運動をする
  • 二、食生活のバランスに気をつけ、食べすぎない
  • 三、ストレスをうまく受け流す
  • 四、人とのコミュニケーションのある生活
  • 五、好奇心をもって、新たなことに挑戦する
  • 六、学習習慣を続ければ記憶力は保たれる
  • 七、目標をもつ
  • 八、自分に報酬を与える
  • 九、本を読む習慣を維持する
  • 一〇、意識的に段取りをする
  • 一〇〇歳まで生きた人は長生きするような生活をしてきた
第2章 人は何歳まで生きられるか
  • 人間の寿命は一二〇歳? 細胞の寿命が生物の寿命
  • 活性酸素が細胞を壊して、老化の原因になる?
  • 活性酸素は必然的にできてしまう
  • 細胞の寿命を延ばすことはできるのか?
  • 活性酸素によって生じるさまざまな現象
  • 体の老化はどこからはじまるか
  • 老化には生活習慣が大きく影響する
  • 心臓の細胞や脳細胞は他の細胞のように数が増えない
  • 再生医療で脳細胞も心臓の細胞も再生できるようになる?
  • 食べる量を減らすと寿命が延びる
  • お腹が空いているほうが頭が働く?
第3章 老いる脳、老いない脳
  • 脳細胞は四〇歳以後減っていく
  • ニューロンだけでなくグリア細胞にも大切な役割がある
  • 年をとってから勉強するのはなぜ大変か
  • 短期の記憶と長期の記憶は蓄えられているところが違う
  • きちんと記憶に定着していないと、度忘れすることが多い
  • 長生きすればするほどボケる可能性は高くなる?
  • なぜアルツハイマー病になるのか
  • アルツハイマー病になりやすい遺伝子がある
  • ボケの進行を遅らせる薬
  • 根本的にアルツハイマー病を治す方法は?
  • 将来的には、ワクチンで治療可能になる?
  • もっとも注意しなくてはいけないのは血管障害
  • やっぱり、お酒とタバコには要注意!
第4章 体を使えば脳は活性化する
  • 体力を維持することが脳にも体にもいい理由
  • 体力は、日頃スポーツをしているかいないかで確実に変わる
  • なぜ最大酸素摂取量が重要なのか
  • 最大酸素摂取量は運動していれば高水準に保たれる
  • 最大酸素摂取量の五〇〜六〇%の強度の運動をする
  • 週にどのくらい運動すればいいのか
  • 中年になったら毎日一万歩歩く
  • 筋力は年齢とともにどのくらい減るのか
  • 筋力は年をとっても増やせる
  • 二週間も寝たきりだと若い人でも動けなくなる
  • 筋肉の質には、遺伝がかかわっている
  • 運動すれば脳の働きもよくなる?
  • 気力と体力と環境の関係
  • 日常的に体を動かす生活を心がける
第5章 年をとっても記憶力を高めることはできる?
度忘れは心配しなくていい
記憶力を高めるにはストレスを避け、海馬を鍛える生活を
眠っているときに記憶は固定される
「長期増強」で記憶が定着する
神経細胞同士のつながりがよくなる理由
シータ波と海馬の関係
大人になると、もの覚えが悪くなるのは遺伝子に原因がある?
環境次第で記憶力を高めることはできる
女性ホルモンが記憶力を高める?
脳のドーピングはできるのか
身近に脳に効果があるものがある
第6章 好きなことをすれば脳は力を発揮する
経験知と創造力は脳のどこが働いているのか
前頭前野の働きを活発にするには?
仕事によって力を発揮できるピークは違う
ビジネスの能力は経験知と好奇心さえあれば衰えない
新たなことに挑戦することで脳の衰えはカバーできる
向いているかどうかはある程度やってみないとわからない
どの分野に才能があるかは結果論
脳の刺激で頭が働く?
好きなことをしているときにはドーパミンが出る?
遺伝的にドーパミンが出やすい人、出にくい人
依存症とドーパミンの関係
報酬を期待することでドーパミンが出る
やればやるほど脳は能率的に働くようになる
シナプス強化で遺伝子をオンに
第7章 性格とストレス
性格と頭の働きは関係がある
遺伝的な性格と後天的な性格
性格と脳内物質との関係
ストレスがかかると体と心はどのような反応をするか
ストレスホルモンを出にくくするには?
神経質な人は損をするだけか
いつまでもやる気を失わない生活を
第5章 年をとっても記憶力を高めることはできる?
  • 度忘れは心配しなくていい
  • 記憶力を高めるにはストレスを避け、海馬を鍛える生活を
  • 眠っているときに記憶は固定される
  • 「長期増強」で記憶が定着する
  • 神経細胞同士のつながりがよくなる理由
  • シータ波と海馬の関係
  • 大人になると、もの覚えが悪くなるのは遺伝子に原因がある?
  • 環境次第で記憶力を高めることはできる
  • 女性ホルモンが記憶力を高める?
  • 脳のドーピングはできるのか
  • 身近に脳に効果があるものがある
第6章 好きなことをすれば脳は力を発揮する
  • 経験知と創造力は脳のどこが働いているのか
  • 前頭前野の働きを活発にするには?
  • 仕事によって力を発揮できるピークは違う
  • ビジネスの能力は経験知と好奇心さえあれば衰えない
  • 新たなことに挑戦することで脳の衰えはカバーできる
  • 向いているかどうかはある程度やってみないとわからない
  • どの分野に才能があるかは結果論
  • 脳の刺激で頭が働く?
  • 好きなことをしているときにはドーパミンが出る?
  • 遺伝的にドーパミンが出やすい人、出にくい人
  • 依存症とドーパミンの関係
  • 報酬を期待することでドーパミンが出る
  • やればやるほど脳は能率的に働くようになる
  • シナプス強化で遺伝子をオンに
第7章 性格とストレス
  • 性格と頭の働きは関係がある
  • 遺伝的な性格と後天的な性格
  • 性格と脳内物質との関係
  • ストレスがかかると体と心はどのような反応をするか
  • ストレスホルモンを出にくくするには?
  • 神経質な人は損をするだけか
  • いつまでもやる気を失わない生活を
トップへ戻る