昭和史最大のスパイ・M

小林峻一(ノンフィクション作家)/鈴木隆一 著
定 価:
本体933円+税
判 型:
新書版
ページ数:
400ページ
ISBN:
9784898315507
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昭和史の闇に暗躍し、
謀略の極限を生きた男の全貌!

昭和40年9月4日、ある一人の男が死んだ。男は姓名と本籍地を偽ったままに生き、そして死んだ。その男とは、本名を飯塚盈延といい、戦前日本共産党史上に名高い謎の人物、松村昇ことスパイMであった。資金・組織を一手に握る党の最高幹部として、戦前の「非常時共産党」を指揮し、大森銀行ギャング事件までやってのけたM。同時に特高警察と組んだスパイとして、瞠目すべき能力を発揮する。スパイとしては、世界史的にも稀有な存在であり、成功例であったM。昭和史の闇に暗躍し、謀略の極限を生きた男の全貌を明らかにした出色のドキュメント!

著者プロフィール

小林峻一(こばやし・しゅんいち)
1941年、三重県生まれ。早稲田大学文学部中退。雑誌記者等を経てルポライターとして独立。著書に『狭山事件─無罪の新事実』(三一書房・共著)、『在日コリアン・パワー』(双葉社)、『JRの妖怪』(イースト・プレス)、『ソニーを創った男 井深大』(ワック)など。『闇の男─野坂参三の百年』(文藝春秋・共著)で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

鈴木隆一(すずき・りゅういち)
1948年、神奈川県生まれ。和光大学人文学部卒業。『文藝春秋』『週刊文春』記者を経て、新潮社入社。『FOCUS』創刊に携わり、主任編集委員。その後、同社を退社し、映画「イン・ザ・スープ」の製作総指揮。同作品はサンダス映画祭で大賞、ヴェネチア映画祭正式参加作品となる。以後、多数の映画、テレビ番組(ドキュメンタリー)を製作する。

目次

第1章 最後の賭け── 熱海事件と非常時共産党の壊滅
第2章 モスクワへの道── 生い立ちからクートベ留学まで
第3章 転回点── 武装共産党時代
第1章 最後の賭け── 熱海事件と非常時共産党の壊滅
第2章 モスクワへの道── 生い立ちからクートベ留学まで
第3章 転回点── 武装共産党時代
第4章 背信と謀略──非常時共産党の再建と躍進
第5章 闇の帝王── 銀行ギャング事件
第6章 転生──熱海事件以後、死まで
第4章 背信と謀略──非常時共産党の再建と躍進
第5章 闇の帝王── 銀行ギャング事件
第6章 転生──熱海事件以後、死まで
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